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第4章は必要な章だったと思う。
この物語から教訓や啓発的な何かを読み取ろうとするよりも、まるで人間社会そのままのカモメたちの世界に、単純に没入し追体験した方が読書としては楽しそうだ。
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一気に読んでしまった。
おもしろい寓話は何度も読み返したくなる。
飛ぶことを追い求めるジョナサンから
教わることは多いようで
実は1つだけなのかもしれない。
けれどその1つがとても大事なんだと思う。
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初リチャード。森博嗣先生の100冊にも選ばれていた今作。海外作家が書いた純文学、しかも私小説だと…思う。簡単に言ってしまうと、かもめが空を飛んでいるだけなんです。このかもめ=著者、空を飛ぶのを表現するなら戦闘機や飛行機でも良さそうだが、敢えてそれらをしなかったのは人間(操縦する者)+戦闘機(操縦されるもの)=飛行、ではなく、かもめ(操縦する者/操縦されるもの)=飛行、という風に飛行中の風や音、光などをもっとダイレクトに表現したかったんじゃないかと想像します。一種の擬人化かも…。そして、空を飛ぶということを通して、生き方、人生を説いているのだ。内容が抽象的なため、いろんな読み方が出来るだろう。(※ここまではPart.3までの感想)
ここからはPart.4までの感想。神との再会。これはキリスト教の話だったのかな?
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シンプルだけど生きることの本質が書かれている気がする。禅にも通じる考え。偶像化することも良し悪しあるなと。
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ただ食べるだけの生を止め、好きなことを極める生き方を選んだカモメのジョナサン。
早く飛ぶための研究を行い、カモメとしての伝統的な生活を重んじる両親と社会からは疎まれる毎日です。
しかし、やはり彼は自分を信じて高みへ昇ります。
彼が見つける生きる意味とは。
人間が書いたカモメの物語ですので、当然我々の人生に置き換えることができます。
読者各々の違った見方によって違った教訓を得られる一冊。
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名著だと言われている本を読んでみた。なるほど、なかなかいい本かもと思った。
ジョナサンをはじめまるで人のような数羽のかもめの生きようが描かれる。私は、若いうちは人に後ろ指をさされようと自分の信じたことに懸命に向き合い、その時期を過ぎれば若さゆえの頑なさやわが身第一という姿勢に変化が生じ、後から来る者たちを育てるような立場になっていくことの健全さを説いているように読んだ。
それを押しつけがましくなく気持ちよく受け取れるのがこの本だし、かもめさんのパワーかなと。だからだろうか、ヘタな自己啓発本より「かもめのジョナサン」一冊読めばいいと言われたり、ビジネスマンに人気があるのもわかる気がした。
一方で、これってマニッシュな世界だよねとも思った。出てくるのはかもめだけだけど、女性のかもめはいない。ジョナサンと他のかもめの関係性も男性的、いわゆるホモソーシャル的、師弟愛的な感じがする。なんて思いながら読み終え、最後に五木寛之のあとがきを読んでいたら、収載されていた1974年版のあとがきで同じこと言ってた。
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元カレの愛読書で、名作と聞くので当時読んでみたのですが、なんか、私のように努力とかがんばるとか苦手な人には向かない話かもしれません…
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リチャード・バック(1936年~)は、米国の飛行家、作家。もともとは飛行機に関するルポルタージュ作品を書いていたが、寓話的小説『かもめのジョナサン』で一躍脚光を浴びた。
本書『かもめのジョナサン』は1970年に発表(全3部)され、当初はほとんど注目されなかったが、当時の米国でのヒッピー文化に後押しされ、口コミで評判が高まり、1972年後半からニューヨーク・タイムズ紙によるベストセラー第1位を38週連続で獲得した。
日本語版は1974年に五木寛之訳で出版され大ヒットとなったが、2014年に原作に第4部が書き加えられたのに合わせて、同年に「完成版」が出版されている。
本書は、やや落ち着かない読後感を与える小説である。
第1部では、他のカモメたちが食べるためだけに飛ぶのに対して、ジョナサンは、「飛ぶこと」そのものに価値があるとの信念を持ち、他のカモメたちから離れて一羽で、食べることも忘れて、低速飛行や低空飛行、更に高速飛行の練習を重ね、飛ぶ技術を極めようとする。しかし、そうした行動はかもめの集団からは理解されず、遂には追放されてしまうが、そのジョナサンの前に2羽の光り輝くカモメが現れ、ジョナサンを高次なる世界へと導いて行く。そして、第2部以降では、「目覚めたカモメたち」の世界で高度な技術を習得したジョナサンは、もとのカモメの世界に戻り、「飛ぶこと」の重要性を説くが、他のカモメたちからは悪魔と恐れられるようになり、自由を求めて姿を消してしまう。更に、(2014年に付け加えられた)第4部では、ジョナサン無き後、ジョナサンは神格化され、徐々に、ジョナサンの説いた「飛ぶこと」の追求は忘れ去られていってしまう。。。
前半に描かれた、集団に流されることなく、自らの理想を求めて高みを目指していくジョナサンの姿からは、自由を愛し、夢を追い求める勇気をもらえることは間違いない。ただ、後半(特に第4部)はメッセージがわかりにくく、なんとなくしっくりこなくなってくるのだ。一説には、キリスト教の異端的潮流ニューソートの思想が反映されているとも言われているが、訳者の五木寛之が解説で語っている違和感もそのあたりから出てくるものなのかもしれない。
若き日の“理想を追い求める”ジョナサンの姿からは、教えられることも多い一冊であろう。
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完成版じゃなくて古い方を読んだからchapter4は読めてないのだけれど。
星の王子さまに次ぐ寓話らしい。
かもめのジョナサンが群れを出て、通常のかもめの生き方を脱し、飛行法に励んでいく話。
率直に、ジョナサンは研究者っぽい生き方だなと思った。
chapter4で神的な話になるらしいけれどそれを読めていないから、宗教要素はあまり感じなかった。
訳、兼解説者の五木さんが解説で作品を批評的に述べていたのが新鮮で、しかし納得感があった。
寓話を深読みするには機知に富んでいる必要がある。。
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part4がなかったら全然違う物語、メッセージだったんじゃないか。と思ったけど、結局一緒なのかな。本質を考えろ、みたいなメッセージと捉えた。そう考えると、『星の王子さま』にも通ずるものがあるな。
あとはまあ、何か一つのことを追い求め続けないと、常識を超えた境地に達することはできない、みたいな。お話として面白かったけど、刺さるものではなかった。この話が刺さらないから、何かを追い求めることができないのかもしれないが。
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かもめのジョナサンは飛行に対しての憧れがあった。ところが、他のかもめ達は日々、食事を探すためだけに空を飛び、魚を奪い合っていた。そんな中、かもめの掟を破ったジョナサンは集団を追放されてしまう。彼は自由を求めて旅に出る。
人々が当たり前に受け止めてしまっている社会的地位に焦点を当ててそこから脱却する行動を啓蒙する寓話であるように感じた。物語は三章構造だが、ページ数は少なくテンポ良く進む印象がある反面、チャンから愛を教わり悟るまでの行程が簡潔過ぎる気がする。ある時に人の良さを見出す生き方を悟るという観点には非常に賛同するが、悟りまでのプロセスが弱いと急に上から群衆を見下ろす存在なってしまったように映る。集団から突き抜けた個は現代でも重要視され、自由の獲得に貢献していると思う。しかし、その根底には食や性が絶対的に存在していることも忘れてはいけない。
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他人が自分勝手に見える、私のことを否定していると、感じることは、実は、自分自身も自己中心的。あの人はジョナサンやなと思っていたが、そんな自身もジョナサン。
世界側から物事を捉えると、感じ方が変わるのかも。
と感じた一冊。
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・THE HIGHLOWS「十四才」から辿り着いた。名著でした。人生のストーリーは一生じゃ足りないよなって私も思った。
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宗教とはなんなのか?哲学とはなんなのか?
考えるヒントを与えてくれる1冊。
読み終わった後は自分の感覚を1番大事にしたい。
感じたままが今の私なんだなと思えた。
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小学生の時に読んで、サイケデリックを体験してから読み直したら感想が変わった。自分が日々考えている統合と分断についてや何かを探求していくうちに分かり合える仲間が減ってしまうことこと、一般性を失った人はどうなるのか、人生における他人の存在意義など、自分が普段考えていることに近いことに関するヒントをくれる本だった。