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複雑な家庭環境の少女、寂れた地方の町と狂信的な人々、不気味な伝承、見たことがないはずの出来事を見たことがあると言い始める弟…
不思議なミステリだった。
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待ってましたリカーシブル文庫版。
んふふふふふ!!
やっぱり、よねぽはすごいな!!
新作は毎度必ず期待以上なんだもんね!
おもしろかったー!!
民間伝承がらみのミステリを軸に、地方の田舎の向上心のなさと不快感、そして神様どころか頼れる人間などいないと気付き始めた少女たちが、強くあらねばと人知れず歯を食いしばる青春期。
それですそれ!!って感触でぴたりと描いてくれる、やっぱり信頼のよねぽせんせい!!大好き!!
ウフフ、大満足!!
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この町は何処かおかしい。村を救う神として崇められるタマナヒメ、未来を予知する弟、高速道路誘致を信じて止まない人々…閉塞感漂う町で少女が体験するミステリー。
ミステリー部分も感心させられたが、何よりも辛い状況でも前向きに立ち向かっていく主人公に惹かれた。今まで読んだ米澤作品の中では一番かっこいい。
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面白かったー 最後の百頁近くはもう、文字通りの 一気読み でした。 主人公のハルカちゃんも、弟(で、いいよね) サトルくんが、ハッピーに過ごせるといいな。
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田舎の因習に知らず巻き込まれる女子中学生の成長をひたひたと描く.ミステリィを描くための布石部分が長く,その布石を回収する部分が唐突に過ぎるが,精神的成長とはそういうものかも知れない.
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米澤穂信の長編青春ミステリ。
父親の疾走で母親の地元に移り住んだ姉弟を軸に、不慣れな街での新生活と弟の既視感、不可解な民話伝承を絡めて、不思議な世界観を描きだしています。
米澤穂信待望の文庫化、とても楽しく読み進んだのですが・・・クライマックスの盛り上がりからの終章での肩透かし感?ちょっと・・・いや、消化不良な部分がありまして・・・それが残念でなりませんでした。
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何か変わった話だなあと思って読んでいたら、物語が急展開して一気に謎が解けていった。三浦先生はあんな目に遭う必然性はあったのかな。
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リカーシブ:再帰する、にableをつけた造語。
この意味するところは、読了後にじわじわと脳内を侵していく。考えれば考えるほどに、至る所に散りばめられた意図に気づき戦慄が走る。
一度読み終わったら、すこし時間を置いてもう一度読んで欲しい。
途中から得体の知れない違和感と恐怖感で泣き出したい気持ちになった。
恐怖の対象は信仰ではなく、信仰に託けて罪を犯す人であり、罪を罪で洗う人の心。
マルさんは、見逃し。
この言葉の意味は、短いけれど核心を衝いているな、と思うのはきっとわたしだけじゃないはず。
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越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。たが、町では高速道路誘致運動の闇と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出す。そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような事件が相次ぎ……。大人たちの矛盾と、自分が進むべき道。十代の切なさと成長を描く、心突き刺す青春ミステリ。
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暗いなあ~。
この人の書く思春期ものは、
希望の光が見えないなあ~。
でも中盤のジリジリと何かがにじり寄る感じ、
嫌いじゃないんだよなあ。
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両親の離婚により義母と義弟と3人で引っ越してきた中学1年ハルカ。見知らぬ廃れゆく小さな田舎町。仕事に忙しいママ。夢見がちで文句ばかりの弟サトル。中学で最初に出来た友達リンカ。見たことの無いものが見えるサトルが気になり調べ始めると土地に伝わる伝説が。少女の成長物語。でも色々と急ぎ過ぎな感も、
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さすが米澤さんです。
骨太なミステリ。
背景としては諸星大二郎とか、宗像教授シリーズとか、あとはもちろん柳田の遠野物語とかがあるんだろうな。
でもやはりとても魅力的なシナリオに仕立てている。
宮部みゆきの火車とか、そのへんも思い出した。
米澤さんの書いた結末には落着と腹落ちがある。
自分はとても納得です。
自分のなかでのメインは中腹辺りだったけれども、満足感のあるミステリでした。
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途中まで読みかけて放っておいたと思っていたから改めて読んだ。主人公の諦めのような感情がひしひしと伝わってきて、それに加えて民話、伝承の要素もあって面白い。
ブクログを見て初めて二回目だと気付いた。
190727
久しぶりの米澤穂信。期待を裏切らず面白かった。
最後の謎解き?の前まで続く、不安なような、仄暗いような感じが、いつも通りで、読んでいて楽しい。
楽しむことに夢中になり過ぎたからか、明らかになった結論は、想像出来ていなかった。
ミステリの読み方はいつもこうだけれど、少し変えてみるのもありなのかもしれない。
150719
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面白かった。読みやいけど最初はあまり好きでない「氷菓シリーズ」のような甘い雰囲気を感じながらなんとなく読んでいましたが、中盤以降はひきこまれて、一気に読み終わりました。少し消化不良な伏線もありましたが…まーよかったですね。
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終始漂う不気味さが、もう常にひしひしと恐怖を煽ってくる感じで、いっぺんに読んでしまいました。すっきりしないと夜眠れなくなりそうで……。民話を絡めた構成が面白かったけれど、ミステリというよりはホラー小説だと思いました。屍鬼を連想してしまったせいかもしれない。サトルくんがどう成長するのか楽しみですね!