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これまで知らなかった歴史の背景がすっきりとまとまっており、とても興味深く読めた。
なにより、著者が警鐘を鳴らしているような国家の衰退の裏側にある原因は、
現在の日本にもつながっているようでどきりとさせられる。
もちろん、歴史がすべてこのとおりのシンプルな論理で動いていただけではないかもしれないが、
新しい視点を得られたことで、読んで良かったといえる本。
著者のわかりやすい語り口にも好感を持てた。
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よく知られた世界史のトピックを、経済面から眺めてみれば、違った風景が見えてくる。
視座が新鮮で興味深く、平易な文章で読みやすい。
一国の崩壊は、税金の取りはぐれが引き金になる、現在もまたその危険が無視できない、という著者の指摘が、腑に落ちる。
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タイトル通りお金を中心に、世界史を振り返る本。
切り口が斬新で大変面白かった!!!
- なぜ、イギリスはそこまで栄えたか?
- 狡猾な殖民地支配、産業革命の背景、海賊の容認
- アメリカの繁栄の歴史
- ドイツの歴史
- インド、オスマン帝国、元の話
- 中国の歴史 (紙幣の発行は中国 北宋が最初!?)
- 国の繁栄と没落のパターン
国の大胆な施策、税制改革によって、産業栄える
↓
徴税人の腐敗、取りっぱぐれ、貧富の差の拡大
↓
没落
自身が疎かった世界史について、ザックリと復習できたし、こんな捉え方が出来たんだーー。と目からウロコだった。( 少し誇張してる部分もあるかもだが、、)
また、エリザベス女王って実は海賊応援して悪いことしてたんだよーー。とか、ヒトラーも最初は名目あって、ノーベル平和賞候補にノミネートされたことらあるんだよーー。とか、アメリカの、、
とか色んな喋りたくなるウンチクも手に入ります。笑
因みに元国税の人が書いてます。
是非!
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これまで語られてこなかった、歴史の裏側にあるお金の流れを解き明かした一冊。
なんとはなしに全く異なるものとして認識されがちな行政(政治)とビジネスだが、本来的にお金というものを媒介に動く、という点ではそもそも似ているものなのかもしれない。
その意味で、本著はまるで、各国を巨大企業としてみた「国家というビジネス」の来歴を鳥瞰できる良著。
・国はいつの世も、税徴や法システムを適切に構築したものが業績を伸ばす
・高圧的な政策は、反発や逃避を増長させてしまい、良い結果を導かない
・資金調達に長けた国家が反映し、失敗した国家が衰退する
こうした本著で繰り返し語られる、各国の衰勢プロセスは、現代の企業経営にも多くの示唆を与えうると感じた。
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Audibleで聞きました。
主張が一貫しているためとてもわかり易い。大企業に逃げられないように企業向けの税金を優遇して消費者から税金を回収するようではどんどん格差が広がっていく、というのが歴史に当てはめると納得がいった。2015年になっても本書の懸念は払拭されるどころかますます強くなり終末時計は残り2分で過去最短となった。先行き不安である。
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経済面から世界史を説明した面白い本。これを読むと経済が引き金になって世界が動いているのがよくわかる。
その時代の経済を生かすための地の利や知識があり、徴税システムがしっかりしている国が順番で発展していくのが興味深い。
次はどこの国の時代か?
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お金の流れをたどると国の繁栄と没落の理由も納得できるという主旨の内容です。徴税システムの歴史をたどると、これからの進むべき道もわかるかも?
一部の裕福層が税金を逃れようとすると革命が起きるというところがなるほどなと思った。
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Audibleで行き帰りの通勤時に車で聴いた。確かに著者の言う通り、お金の流れから世界史を見てみると、それまではスポットライトの当たることが少なかった出来事や通説とされている事件の裏側、なぜその通説が起きるに至ったかを垣間見ることができて面白かった。古代エジプトが栄えたのは国の徴税システムが優れていたからでそこから派生して生まれたのがユークリッド幾何学であるという話や、最近小学館で何かと話題になったチンギス・カンがモンゴル帝国を破竹の勢いで拡大できた経済・宗教的背景や、エリザベス1世が海賊を利用して国に富を蓄えたとされる裏話など興味深い歴史史実の断片を知れた。
また、ブレトン=ウッズ体制、ひとつの国の通貨を世界基準とすることの本質的な矛盾などについても詳説されており、単なる歴史本としではなく経済を学ぶ上でも参考になると思った。
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古代エジプト、古代ローマ、オスマントルコ帝国、モンゴル帝国、スペイン、ポルトガル、ユダヤ人、中国、ナポレオン、大英帝国、ロスチャイルド家、アメリカ、ナチス、日本、二つの大戦、ソ連崩壊、リーマンショック。
歴史の背後にある、お金の流れが非常に興味深いです。
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嫌いな歴史に興味が湧くお金の流れでわかるシリーズ。是非子どもに読ませたい一冊。かつ、私が学生の頃に読んでいれば社会の授業時間を有意義に過ごすことができただろうな〜という一冊。
遠い国の遠い時代のことも身近に感じて、考えることができるのでとても分かりやすい。
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オーディブルで聞いた。
オーディブルで聞いた中では指折りに面白く聞けた。紀元前から近現代まで、文明の盛衰にお金がどのように絡み、影響を与えたのかを解説している。
文明の斜陽には経済状況に対する民衆の不満が絡んでいる。国を運営するものと民衆との間にいる官僚などが搾取することで、税は上がるのに国の財政は良くならず民衆はますます搾取されるという状況が生まれる。
また、戦争についても、自国の利益や既得権を求める余り、他国を押さえつけようとして、その結果戦端が開く、など。
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近代あたりのところが知らなかったことも多くてとても面白かった。ノーベル賞候補だったとは。歴史は繰り返すみたいなのには、人の欲深さを思う。ベーシックインカム的な仕組み、公益資本主義的な評価軸が欲しい
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Audible。国が滅ぶ典型的なパターンって面白すぎる。理屈も説得力がある。戦争周りは一聴では理解が難しいが、皇太子の暗殺をきっかけに第一次世界大戦が起こった、という教科書よりは格段に面白い。やっぱりお金が人を動かすよね(個人的というより、歴史的に)。傭兵は金かかるので徴兵制でナポレオン強かったとか、基軸通貨と金本位制の制度的矛盾とか、なぜ突然モンゴル帝国が急拡大したかとか、ふむー、というようなことがたくさんある。トップがその辺わかってないと崩壊する、ということから、経済と政治は両輪なんだなぁ(というより、経済を維持するためにはよい政治トップが前提)、というのも感想。よいトップを選ぶパターンがいまだ確率されてないのはなぜなんでしょうね。
2018.1.18 Audible2回目。やはり面白いが、2回目としては近代がより面白く感じる。ただ、歴史の動きが早いので、経済の働きと各国の動きを同時に把握することは難しい。字の方がいいかも。
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世界の覇権をめぐる戦いは「お金」という名の川の沿岸で起こっている。
覇権をめぐる主要国の血みどろの戦いは、語弊があるかもしれないがエンタメに近い感覚だ。悲劇の当事者らの痛みが伝わらない程度に古く、地理的にも日本から遠い(覇権争いにほぼ絡めてないからね)。僕には、ワンピースやキングダムのようなアニメより100倍面白い体験がそこにはある。
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歴史をドラマ的に捉えると英雄が世界を変えていくストーリーに感じられるが、結局のところお金だよってお話。
現代にも通ずる内容も多く、未来を線で繋いで捉えていくために役に立つ本だと感じた。
歴史についての捉え方も大きく変わって、面白かったです。