紙の本
清少納言まで登場とは。
2020/01/20 15:18
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投稿者:クーニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間関係を上下や勝ち負けで捉える人々、いますよねえ。あら、何て低いレヴェル、とはどうも思えなくなってくる。著者の子供時代の意地悪っぷりは、我が身も経験があるなあ。良くも悪くも!
体育会と会社という組織論も、ちょっと怖さを感じながら、そうか、ここは軍隊なのか、と納得出来るかが、文字通り、生き残れるかのポイント。
世間は確かに悪意に満ちてるけれど、どこかに素敵な善意も残っていて欲しい。
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タイトルが気になり、たまにこの作者の本は読みます。
視点が「下に見る」なので読後感が悪く、雑誌の読み物ならば「あるあるー」だが、まとめて読むと、きつい。
作者の視点が鋭いので、うなずきながら読む自分が嫌になる。
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人気エッセイストの酒井順子先生の著書。序列意識やマウンティング、差別、いじめの背景にあるのは、上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求があるから、それが酒井順子先生の主張。酒井順子先生自身の経験談に基づく内容で、それは全て上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求が背景にあったからというお話だったけれど、私には上から目線ではなくて人を下に見たいの違いがよくわかりませんでした。でも、私も無意識のうちに、学歴や収入、容姿なんかで他人を自分勝手に見下したりしているのかな。
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これは何気に名著だな
目の付け所も文章の言い回しも絶品。
酒井順子の魅力が随所に。
感嘆しました
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P59の「センス」は秀逸。
人はそれぞれ自分が右上に
マッピングできる軸を持つ。
たとえば
「お洒落ーダサい」をタテ軸に、
「真面目ー遊んでいる」を横軸にするような
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P76
男子がいるという状況は
非日常というか非常事態というか
とにかく特別で特殊だったのだ
P81
互いが互いを見下し合っているのが
日本の男女です。
下に見る視線同士を
絡ませ合うことによって
妙な具合につがいのバランスをとっている。
日本人の男女関係に常にまとわりつく
うっすらとした不幸感の原因は
この辺にあるのではないか
P117
「何故結婚などする気になったのだろう?」
「よくやるなあ」と、
結婚する友人をびっくりしながら
眺めていたものです
P144
選民意識を持たなければやっていけないほど
大変だったのかも
P144
誰かを下に見ることによって得られる生き方
P145
(「胸突き八丁の、今のプロジェクト。
これを越えられるかは今夜の俺の頑張り次第。
やるしかない!」とSNS)
「今でもいるんだあ」
と珍獣発見気分
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わかるわかる!の連続だった。
よく人を見てるし、自分の気持ちをしっかり分析してるので共感できる。
人は序列をつけて他人と比較しながら生きてしまうのだよなぁ。
でもだんだんと歳をとるにつれてその時の立ち位置や捉え方によって上も下も変わるという経験を重ねると、だんだんと序列をつけることに興味が薄れてくるのよね。
そして、下に見る対象に近い中間の層がなんとか這い上がって上に近いところに行ったときに、私は下の人間とは違う!と区別するために人を下に見るという分析は膝を打ちました。
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本書は、「人間は皆、平等。だから『人を見下さないようにしましょう』」などという道徳的かつ愚直な本ではない。