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語り手によって、ひとつの出来事が
姿を変えてく。不思議だ。
この本で知り得たこと。
特許のことと、
若山先生しか携わっていない実験。
小保方さんのいう、STAP現象の再現は、
成功していたこと。
小保方さん、何で前に出たんだろう。
公然のいじめというより、
若山先生や理研、早稲田の
責任逃れ に感じる。
世間がうるさいから、おぼちゃんに
押し付けちゃえ みたいな。
小保方氏のいうSTAP現象が
キメラマウスの作製までは
いかないなら、
そして、キメラは若山先生にしか
できないんなら。
それならそれでいいやん。
1回は成功したんだけど‥‥、
なぁぁぁ?で、また頑張れば。ダメなん?
今からなん違うんかい?と思った。
あと、ジャーナリストは
中立に立って、事実を書いてほしい。
憶測は必ずしも真実ではないこと、
思いが正義にすり替わると、
恐ろしいチカラを持つこと
自覚してほしいなって思った。
2016.06
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STAP細胞の一連の騒動の渦中にあった人の手記。これがあったのかどうかとか、誰が悪いとか、そういう判断は私は出来ないし、報道の内容も真実かどうかは話半分程度にしか読んでいない。正直そういうところに興味はありません。ただ、一研究者が晒しものにされてその道を閉ざされたであろうことを今どのように思っているのか知りたくて読んでみました。
前半と後半のギャップの差がすごい。前半は大学、大学院、渡米、日本の研究所での活動。実験実験の日々の中で細胞のある挙動に興味を持ち、それが他の研究者の関心ごとと一致し、あれよあれよと周りにはすばらしい研究者や実験設備が整っていきます。すごく楽しい日々を過ごしていたことが伝わってきます。この感覚は研究内容もレベルも全然違いますが、私もとてもよく分かります。
後半はものすごく切なくなってしまいます。報道の過熱から時の人に本人が望まなくてもなってしまい、それから不備が指摘されてから、今まで優しく協力的だった人が急に手のひらを返したように保身に走る様子がまざまざと描かれています。報道として面白く、ストーリーにあうように都合のいい部分だけが報道され、強引な取材や個人情報の流出、内部情報のリークなど、次々と嫌なことが著者の身の回りに起こります。共同研究ならではの怖さが感じられました。一緒に研究しているのに、どんなマウスを渡されたのか分からない、教えてもくれなかった、しかし理系の共同研究はトップダウン式なので上の人の指示を聞くしかないような雰囲気。それでいて一人だけが悪いようにされたことへの行き場のない悲しみがよく伝わる内容でした。特に報道の仕方には納得がいっていないようで、実名や番組名が出てくるところがあります。
研究がただ好きで、国内でトップレベルの研究者に教えていただけるという環境も手にしながら、最後は博士号剥奪、そして研究者の道が閉ざされてしまったと自分で書いているところは、読んでいてツライところがありました。本が書けるくらいにまでは体調が戻ったのかなと思いましたが、ストレスで受けたダメージは相当のようで、これからどうしていきたいのかといった希望的な心境は書かれていません。もう少し時間がかかるのかもしれません。
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小保方が語るSTAP細胞騒動の真相という体なのですが、いかんせん言い訳が多すぎます。確かにW先生は怪しいんですけど、あまりのエクスキューズの多さに公平な視線が保てなくなりました。すっきりしません。
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本書の内容より何よりまず最初に、文章の上手さに驚いた。前半部分は研究や実験について、一般人には少し理解しづらいレベルまで詳細に書かれていたけれど、読みやすかった。
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小保方さんが研究した内容をツラツラと書かれても
難しくて正直よく分かりませんでした
まぁ今となっては...みたいな話ですが、
吐き出せただけ彼女は少しは楽になれたのでしょうか
真実は1つ
でも周りの物事は主観が入ってどんどん変わっていきますから...
私たちは報道されたことを信じるしかないので
難しいところです
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この本を読むまでは、どうせ弁解に終始した本なんだろなと思って半ば、野次馬的に手にとって読んだのが正直なところ。
とにかくこの騒動になるまではまさに順風満帆でハーバード大にも研究生として留学し、若山教授にも今まで教えた中で一番優秀とまで言われ輝かしい科学者になる道筋だったのに。
著者も言ってるようにどの時点で道を誤ったのだろう…
小保方氏はこの本を書くことによって少しは若山氏に矢をはなったことに溜飲が下がったのだろうか。
笹井氏のこと。お隠れになったとあった。
でも間違いなくこの出会いがなければ、笹井氏は自殺することはなかったであろう。
この事実の重さ。
マスコミからの容赦ない攻撃、早稲田大からの博士号の剥奪…。
ほんとに常人では耐えられないほどの辛苦を味わっていると思う。
”身からでた錆”といってしまえばそれまでだけど、この本を読んだらやはり、同情的になってしまうのである。
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前半部分は特に専門的な用語が出てきて素人には分かりにくい部分も多かった。内容は著者の主観的な思いによるところであり実際のところは当事者たちしか分からない。ただ全体を通して著者の切実な思いがありありと綴られていた。
本書を読んでいると、当時のマスコミの異常なまでの報道が思い起こされる。はじめはリケジョの筆頭としてヒロイン扱いしていたのをある時期を境にそれが一変して常軌を逸した報道へと移行していく様はあまりにも露骨過ぎた。
また、当時のマスコミの報道を鵜のみにしてSNS等で辛辣な言葉を発していた人は一体何だったのか。著者にも未熟な部分はあったのだろうがそこま世間に叩かれなければならなかったのか。科学者として純粋過ぎたがために起こってしまった事のように思われる。
人は上司であろうと自分に火の粉が降りかかりそうになれば自己保身にはしるものだ。その点あまりにもまわりを信用し過ぎて肝心なところの詰めが甘かったように思われる。
ただ博士号の剥奪などは世論の空気を読んだ大学側の思惑が透けてみえるようでもある。もちろんこれも著者の主観によるところではあるが。。。
これからもなんらかのかたちで研究者の道に携われるような寛大な処置があってもよかったのではないかと思う。
著者側の意見は当時マスコミでもあまり報道される事がなかったので著者側の思いを知りたい人は一読するべき内容である。
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利権とお金がうずまく日本の社会構造をうまくついた書かと。
大きなお金が1人の「女性」に渡ってしまうことを嫌った男たちからの総バッシング。
本人がどこまで本当のことを書いているかわからないが、正直かなり内容はえぐいし引く。
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あのSTAP細胞で有名な小保方晴子が自身の一連の騒動を振り返る一冊。
彼女の本を読んで、知らないことがいくつかわかった。
経歴や健康状態などの、内容と直接関係ない話は割愛。
もちろん、あくまで彼女側からの見方であって、内容について全てが真実であるという保障はないけれど。
・全体の半分くらいは研究の記述、つまり一般人には理解できない内容(含む俺)。
おまけに表や図などは一切ない(もちろんキメラマウスのイラストも)ので、実験の経緯がわかりにくいことこの上ない。
・STAP幹細胞を発見したのは若山研の頃で、彼女はポスドク。
つまり責任者は若山氏で、彼女は一介の研究者という扱い。
・一方の笹山氏は、提出する論文が全て専門誌に掲載されるスーパー研究者。
通常、若手の論文ならリジェクト(落とされる)ことが珍しくないのに、掲載されてしまったのは彼の功績。
・疑惑後の再検査については、彼女曰く「捏造であると断定するためのものだった」。
研究内容とは別に、背後に何らかの力が働いてたと考えられる。
・過熱する報道による人権無視の扱いが酷い。
特に「殺意を覚えた」と書かれる毎日新聞の須田桃子の姿勢が酷すぎ。
検証番組をしたNHKも同様。
・理研退社後、早稲田大学院の論文を何度も書き直してた。
けど最終的には学位取消で、彼女曰く「最初から結論が決まっていたもの」。
ネットでは、本の中でも情緒的な記述だけ取りざたされてメンヘラ扱いされてたけど、さすがに海外留学して自分の研究室を持つくらいの才女だけあって、全体的には理知的で冷静な文章。
若山氏も批判はしてるけど、過度な記述はしてない(唯一の例外は須田桃子)。
論文で一部画像の流用やコピペが取りざたけど、彼女の言うことが正しければ、そのレベルの引用は普通にあるのでしょう(良し悪しは別)。
STAP細胞がES細胞の流用というのは、彼女は若山氏のせいにしてるけど真相は不明。
ただ、若山氏が上司なわけだから不都合な真実の隠蔽は小保方氏より容易だし、小保方氏に罪を着せた、つまりトカゲの尻尾切りだった可能性は大。
また、マスコミの取材姿勢がとにかく酷い。
人権無視は当たり前、家や実家にまで押しかけてくる報道陣。
最初に結論あり気で、一方的な結論を誘導するための無意味な取材。
けど、マスコミなんて大小問わず、概ねこんなもんなんだろうな。
実際、笹井氏はそれで追い込まれて自殺したわけだし。
これを読んで彼女への疑惑が消えたわけじゃないし、彼女も認めてるとおり落ち度があるわけだけど、少なくとも見方は変わった。
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後半をザッとしか読んでないから、なんとも言えないけど、
最後は、小保方さんの悲痛な叫びがありありとつづられていた
マスコミの報道の仕方には同感を持てた
何が真実で、何が偽証なのか、今の世の中の不条理をかんがえされられた
けど、中学生の立場から見ると、態度を一変させ
テレビや、新聞で書かれる内容のほうが怖かった
大人には真剣に読んでもらいたい
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小保方さんはピュアだった!の本。
世間的には小保方さんが一連の騒動に巻き込まれたことを一方的に主張する本のような評価だが、そんなことはどうでもよく、前半の中学~大学、留学時代の話が見どころ。そう見せたい、という本人(出版社?)の意向とも取れるが、そんな風に見られたいのか?というぐらい純粋な気持ちが書き記されている。STAP細胞の研究や理系の論文の世界に対する解説も面白い。
個人的見解としては「虚偽で塗り固めた論文だとしてもネイチャーに載りたい」なんて人は世の中にいるはずない、と思っているので、上司に言われた「小保方さんにお金がまわっちゃうね」という言葉は心外だった。
新宿紀伊国屋で購入。売れ筋ごり押しでいろんな階に置いてあった。
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これだけ
公然のいじめは
ないんじゃないだろうか
恐ろしくなる
小保方さん
もう一回復活して欲しい。
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帯文:”真実を歪めたのは誰だ?” ”STAP騒動の真相、生命科学界の内幕、業火に焼かれる人間の内面を綴った、衝撃の手記。”
目次:はじめに、第1章 研究者の夢、第2章 ボストンのポプラ並木、第3章 スフェア細胞、第4章 アニマルカルス、第5章 思いとかけ離れていく研究、第6章 論文著者間の衝突、第7章 想像をはるかに超える反響、第8章 ハシゴは外された、第9章 私の心は正しくなかったのか、…他
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なぜあのような騒ぎが起こってしまったのか。
どの世界でも研究の専門化・細分化が進み、タコツボ化している中で、さらにそこに研究評価の実績主義が加わり、悲劇を招いたのではないか。
その結果失ったものは計り知れず、大きな代償を払うこととなった。
最近目にする「事件」からは、プロフェッショナルな判断の欠如、プロフェッショナルな意識の希薄化が感じられてならない。
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私は学者でも何でも無い。従って、この本に書かれている学術的なことはさっぱりわからないし、STAP細胞の有無を論証する気も無い。
マスコミが猛省すべき点が2つあると思う。まず一つ目は、STAP細胞があると筆者たちが記者会見したときの報道の仕方についてである。他の諸外国は「DoctorOBOKATAがSTAP細胞を発見した」とのみ報道した。性別や年などは一切報道していない。顔写真も掲載されていない。掲載された写真や記事は学術的な解説とそれに関する写真のみである。それに対して日本のマスコミのトップ写真は割烹着姿で実験室にいる写真である。割烹着と学術的意義とは全く関係ない。この報道の仕方は何だ。もっとも理研側も若い女性である小保方氏を前面に出そうという報道戦略もあったのだろう。その後の女性週刊誌をはじめとする過熱報道により、彼女の研究に支障が出たことが書いてある。まず、この点は反省すべきである。
2つめは疑義が出て来てからの報道ぶりである。とにかく彼女を叩くとことが最大の正義であるかの報道である。この点では、松本サリン事件の河野氏の扱いを思い浮かべた。とにかくあること無いことを書きまくり、警察からの一方的なリーク情報を元に叩きまくる。今回も理研の体裁や若山氏の保身を元にする情報を正義とし、それを元に叩きまくる。もちろん、若山氏が共著者に知らせずに独断でNatuer側に撤回理由を改ざんしたメールを送ったなど、この本に書いてあることがすべて正しいとはわからないが、少なくともマスコミの報道とは異なっているし、なぜ反論しなかったのか、なぜ博士号が剥奪されたのかの事情も書かれている。最初の報道とは手のひらを返してのバッシングは常軌を逸していると思う。特に、NHKスペシャルの取材陣と毎日新聞の須田桃子記者は殺意さえ感じさせるものがあったと述べている。明らかにやり過ぎであると思う。それらの取材攻勢が遠因となって笹井氏という優秀な研究者の命が奪割れたと思う。
この本に書いてあることがすべて正しいとは思わないが、行く先々の研究室でスカウトされたというのであるから、彼女は優秀な研究者であるとは思う。
彼女がまた、研究の道に戻れることを願っている。