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多くのレビューにある様に、わたしもタイトルに惹かれて読みました。
何となく井上ひさしさんを思わせる感じで好感が持てましたが、タイトルから想起される内容とだいぶズレがあったのでその点が残念。
もっと徹底的に本の雄と雌を突き詰めて書いたら面白くなる気がするんだが・・・まぁ、深井家のクロニクルもそれなりに面白くはあるのですが。
ファンタジーに分類される作品だと思うので、楽しく読めればいいのでしょうが、個人的にはリーダビリティは今ひとつでした。
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本にだって雄と雌があって、幻書が生まれてくる。
隣り合った本同士の子?なのでなんだか混ざり合ったものが生まれる。大抵はどうしようもない本だったりするけど、たまに意味深な本も生まれる。
生まれ方は偶然で、かけあわせようと思ってできるものじゃない。
もっと本の生態的なものかと思いましたが、違うかった。本が好きすぎる家庭のお話し。
足が6本あって羽が生えてる真っ白な像が良いね。名前忘れたけど。
漫画なら家にいっぱいあるから、何か生まれんかなあと思うけど、ジャンル分けして巻数順に並べてるうちは何もないか‥
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読み始めは登場人物の多さだとか、やり取りのどーしょーもない駄洒落や下ネタ、話の時系列の前後だとか、本に雌雄があって幻書が生まれるだというとっひょうしのない設定に振り回されている感覚になる。私は一体何を読んでいるのだ?と思う。
だけれど、読み進めれば時系列もなるほどだからこの順番に話が書かれていたのかと点と点が繋がる感覚になるし、登場人物への愛着も出てくると駄洒落なんかも笑えてくる。しかも與次郎の経験した出来事(ラディナヘラ幻想図書館などに関すること)の描写が丁寧で目に浮かぶようで楽しく、物語を読み進めるスピードにどんどん勢いが生まれる。
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突飛なタイトルと翼の生えた象が描かれたジャケット、さらには「森見登美彦氏も驚いた!」という帯の文句に惹かれて購入。
語り手は土井博なる人物。彼が息子の恵太郎に聞かせるのは、博の祖父(恵太郎の曾祖父)である與次郎の話。博は小学生のときに與次郎が暮らす深井家に預けられる。本の蒐集が趣味である與次郎の屋敷はどこもかしこも本だらけ。そして與次郎が定めた掟は、「書物の位置を変えるべからず」。博がついその掟を破って本を適当な場所に返したところ、翌朝信じられない光景を目にする。
人間と同じく、本にだって♂と♀がいる。相性の良い本がたまたま隣り合った場合は子どもまで生まれて飛び回るという、なんとも楽しい物語です。高村光太郎と宮沢賢治の本から子どもが生まれたら、どんなタイトルの本になると思います?(笑)
とにかく楽しい設定ではあるのですが、相当回りくどくて読みづらい。森見登美彦が作家のなかでいちばん好きかもしれないぐらい好きな私ですが、森見登美彦だって決して読みやすい文体とは言えません。それ以上に読みにくいので、評価は真っ二つに分かれるかと思われます。森見登美彦が苦手だ嫌いだという人には絶対に向きませんのでくれぐれもご注意を。
回りくどくも時折ふきだしてしまった表現がいくつか。「やればできる子やと言われて育ったら、オエッと言わずに“のどちんこ”を触れるようになる」とか、「NHKのアナウンサーみたい」だとか「乃木大将の廉価版みたい」だとかいう言い回しにクスッ。
私は森見登美彦のほうが圧倒的に好きですが、本と旅をした気分になったことは確か。本は心の薬です。
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面白かった!
最初のほうは数ページごとに声を出して笑い、終盤のあるところではぐっと胸がつまり泣きそうになった。
教訓とか何もない。読書とは、楽しいことがすべてではないか? この小説には、先を読み進める楽しさがぱんばんに詰まっていて、それ以外のものまで押し込むとはじけてしまいそう。
文庫の帯を森見氏が書かれているが、氏の作品がお好きな方にもおすすめ。
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これは…なんと言ったらいいのだろう。
たぶんタイトルを見てなんらかの物語を想像したとしても、多分違っています。
本に雄と雌があって、増殖していく話ではあるけれど、それがメインじゃないんだな。
語り手の祖父・與次郎が繰り広げる怒涛の大阪弁。
嘘か真かやっぱりデタラメか!?
最後まで読めば、本好きの人だったらうっとりするか涙をこぼすかはわからないけど、きっと心を動かされるはず。
でもだけど、前半部分が冗漫なのが、もう辛い。
必要なのはわかる。
後半の感動の種は、ダジャレと駄法螺と繰り返しの中にしっかりと埋め込まれているのだから。
でも、辛いんだなあ、読んでいて。
次回はぜひ、テンポとリズムの良い文章をお願いします。
ボケの連続でツッコミがないと、脳内で私がツッコんでいかないといけないので疲れるのよ。
“「申し遅れました。プロペラさんこと亀山金吾の悪友、深井與次郎と申します」
「深いよ、次郎?」
「浅いよ、太郎。いや、そこで切るんやないんです」”
ほら、合いの手があった方が読みやすい。
“本いうんはな、読めば読むほど知らんことが増えていくんや。どいつもこいつもおのれの脳味噌を肥やそう思て知識を喰らうんやろうけど、ほんまは書物のほうが人間の脳味噌を喰らうんや。いや、脳味噌だけやないで、魂ごと喰らうんや。”
本好き、読書好きなら「わからうわかる」とうなづくエピソード満載のこの本は、実は夫婦の愛の物語であり、一族の謎(もしかしたら本によって仕掛けられた呪い?)に充ちた歴史なのだ。
散々文句も書いたけれど、私は面白く読みました。
“たった一行の文章を書くのでも、たった一つの言葉を選ぶのでも、それを裏から支えるなんらかの精神がなければならない。いっさいの言葉はなんらかの形で書き記す者の精神に根を張っていなければならない。それを積み重ねて、ようやく一冊の本ができあがるのだ。”
ところで我が家の本は雄も雌もなくて、無性生殖をしているらしい。
だって同じ本がいつの間にか家のあっちとこっちにあったりするもの。
たぶん細胞分裂で増えているんだね。
そんなことがこの本によって科学的に証明されて、よかったよかった。
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図書館で。前にブクログで見かけて面白そうなタイトルだな、と思い借りてみました。
面白くない訳では無いんですがとにかく長い。そして話がポコポコと飛ぶので時系列を考えるのとコイツ誰だったけ?と考えるのが面倒くさい。自分の祖父の話を孫がさらにその子供に対して語るという様式なのでその辺りを意識しているんでしょうが… 途中でダレました。
森見さんみたいな文章で結構最初は面白いかなぁと思ったんですがあまりに繰り返されるとくどくなるというか… 登場人物がほぼ全員関西弁をしゃべるのでなんとなくうるさく感じるというか。(これは差別?偏見?)個人的にはヨジロウ爺さんよりもクシャミさんの方がなんとなく好意的に見てしまうんですがそれは関東人のひいき目という所なのか?
もっと簡潔に、ヨジロウ祖父さんのお話だけで完結してくれた方が読みやすかったかなぁって思いました。ヨジロウさんと幻書と彼の体験談、ぐらいならこの2/3ぐらいで収まったのではなかろうかと。クシャミのご先祖様とかヨジロウさんの祖父母・父も子供もガッツリカットで大丈夫だと思うんですけどね… おかげで一番面白いであろうヨジロウさんの体験談というか戦時中の話や航空機事故の辺りにたどり着くまでに飽きてしまいましたよ…
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2018/03/10
本にだって雄と雌があります
ループ
もりみーみたいで好き
読むことは素晴らしいな
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本と本がこども(本)を生むというファンタジー。大阪弁の会話だったり、ユーモアいっぱいで笑える。だけど、戦争の話があったりで物語は壮大。先が気になる話じゃないので読書スピードが上がらずどうしたもんかと思ったけど最後まで読んでよかった。
ちょっと森見さんっぽい。
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基本、ジョークは苦手です。
ジョーク連射のふざけた調子で話は進むんですが
何故読めたかというと、苦手なジョークの比喩が
すごいんですよ。この表現力ったら何なの?って感じ。
本書は語り手の博が息子:恵太郎に充てたもので
祖父母や両親や夫婦の話を通して、家族への思いや、
ライバル?との本への欲望みたいなものを
ファンタジックに幻想的に語っているのですよ。
読み終わって、あぁ~繋がっているんだってわかったら
鳥肌立ちましたぁ~
ヤバい!これ、今年読んだ本の中で1番だわ。
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いや、時間がかかった。どこに着地するのか見当がつかないまま読むのは、読みにくい。
でも、本が勝手に増えていく、というのは面白い。
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本には雄と雌があり、時には子も生まれる。登場する蔵書家曰く「本は増やすもんじゃない。増えるんだ。本は勝手に増えるんだよ」成る程。現実にも「本が際限なく増える」と聞くが、あれは比喩表現ではなく紛れもない真実だったのか。
という訳でエンデ『はてしない物語』とサルトル『嘔吐・壁』から生まれた本の書名は…声出して笑った。
小説は雄本と雌本から生まれる「幻書」の収集家だった祖父母のことを中心に、幻書との関わりについて孫にあたる人物が記す手記という体裁を採っている。
終盤の手記が書かれた真相、エピローグまでなかなかに練られた物語。
小ネタを挟まずにいられない饒舌過ぎる語りは、読み続けていると少々食傷気味に感じられないでもないが、楽しい小説だった。
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読み始めてしばらくは、関西弁で、しょうもない、と言えそうな内容の話がダラダラと続けられていて、なんで読み始めてしまったのだろうと思いながらも、なんだか続きが気になるとムズムズする感じだった。最初の100ページくらいを超えたあたりで、文体に慣れてきたのか、だんだんとエンジンがかかってきた感じに面白さを感じるようになったものの、読ま終わってから考えると、あんまり上がり切らずに終わってしまった印象。
種明かしというか、テーマ、アイデアの内容は面白いなと思えた。
210407
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約500ページの5分の1ほど読んだが、脱線が多すぎてもはや本筋がよくわからない…。そして、下品…
読了しても〝面白かった〟と言える自信がないので、この本は終わりにしようと思う。
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最初は読みづらいなって思いながら読んでたけど、何でか分からんけどトントンと文は進むし、最後の方はもう夢中で読んでた。あっぱれ!