投稿元:
レビューを見る
コーヒーのおいしさを科学的に分析した一冊。個人的にはコーヒーに「甘み」を感じるのは糖分が含まれているからと思っていましたが,実は嗅覚からの共感覚である,という話が印象に残りました。
投稿元:
レビューを見る
・コーヒーに関する科学をとことん詰め込んだ本,コーヒー豆の生産から我々の口に運ばれるまでに至る精製,焙煎,抽出といったそれぞれの過程で植物学的・人文科学的・化学的・医療的・疫学的な解説が事細かに記してある.全てを理解し読み進めるのは正直骨が折れる.化学に疎い自分はところどころ飛ばしたが,全書を通してコーヒーの奥深さを知ることができる.
すぐに使えるなと思ったコーヒー雑学
・その人の体質などにもよるがコーヒーの覚醒効果は1杯でも得られる.飲みすぎると副作用が大きくなるだけ.
・コーヒーがもたらす健康への影響は善悪両面ある.詳細は本書にて.(研究を生業とする筆者自身が1000を超える論文に目を通した上で述べているのでその説得力は巷のメディアなどとは比べ物にならないだろう)
・1杯のコーヒー→15分ほどの睡眠で,その後のリフレッシュが期待できる.
投稿元:
レビューを見る
著者が理系で化学や生物に精通した人であることから、「そう攻めて欲しかった!」という切り口や視点、考え方や論理の運び方がなされているのがとても好印象で、のめり込んで読むことができた。大抵の本はなんというか、ここまで潜って欲しい、こういう疑問を解決して欲しいという所まで議論をし尽くさず、「○○という物質があるからこう感じる」止まりで消化不良感が強い。だからこそこの本は、似たような思考回路を持つからなのだろうか、面白みを存分に感じることができた。
また、事実や考えに対しても誠実かつ慎重な姿勢で著述していることも良い。著者自身が立てている仮説など、「なるほどなぁ」と感じる物が多く、本当に「コーヒーを科学」できる一冊であると感じた。
投稿元:
レビューを見る
コーヒーの美味しさを科学的に説明した一冊
化学用語がたっぷり出てきて読むのが辛かった。
ちょっと自分にはマニアック過ぎた
投稿元:
レビューを見る
コーヒーの基本知識はもちろんのこと、コーヒー成分を科学的に説明してくれていて、より深く知ることができた。その分内容が少し難しくて理解できない部分もあった。
投稿元:
レビューを見る
コーヒーの成分、焙煎や抽出のメカニズムなどを科学的に解説してくれる一冊
コーヒーの品種として最も有名なアラビカ種は最も異質な種でもある
コーヒーの苦さはカフェイン量ではなく、焙煎の深さによって決まる
投稿元:
レビューを見る
コーヒーの歴史、成分、薬理…等々を概観できる良書。種々のことが網羅して書いてあるので、最初から全て理解しようとするのではなく、ざっと読んで後から辞書的に使うのが良いかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
コーヒーの歴史から抽出法や飲み方まで、詳細なデータに基づいて書かれています。科学的な記述に終始しているのに筆者のコーヒーに対する深い愛が感じられるのが素晴らしい!コーヒー好きなら知っておきたいこと満載だし、コーヒーに興味がなかった人にもおすすめです。
投稿元:
レビューを見る
コーヒー大好き、科学も大好きという皆さん。唆るぜ、これは!
とにかくコーヒーについて、多面的に科学のメスが入れられている。
個人的に特に印象に残ったのは(コーヒーに限定される話ではないが)「嗅盲」の話。
簡単に言えば、特定の匂い成分について、感じる人もいれば、感じない人もいるということ。36%の人が感じない匂いというのもあるし、他の匂いについても平均して1~3%は感じない人がいるというのだ(別途、調べたら、なんと半数の人が感じない匂いもあるらしい)。
たまに、「ある色を見たときに、他の人は自分と同じように感じているのだろうか?」なんていう疑問を持つ人がいるが、視覚はともかく、嗅覚に関しては、実際に「同じようには感じてはいない」ということになる。
味は匂いに多分に影響されているというし、こうした個々人の「匂いセンサー」違いが、味の好みに影響していることは間違いないだろう。
投稿元:
レビューを見る
科学の視点から語る珈琲のあれこれ。久しぶりに知的好奇心を強く刺激してもらった。面白い。
細菌学などを専門にする医学博士である筆者の"本業"をいかした視点も多いが、歴史や道具にまつわる話も端的にまとめられており、「珈琲総論」の感がある。まとめ方がシンプルかつ論理的なので腹落ちしやすいのもよかった。
投稿元:
レビューを見る
コーヒーが好きでおいしいコーヒーを求めることを突き詰めすぎて、コーヒーで起きている科学的な現象を全部確認してしまいましたという感じの本です。
確かにコーヒー豆は生物で育成条件には地学的な条件が必要で、コーヒー豆に熱を加えて焙煎するところで化学的な変化が発生して、お湯に抽出する際には物理的な動きが絡んでくると……なるほど確かに理科の全分野を総動員しないと解明できないものだったのですね。
それでも最後は室温とかでもおいしさが変わるので、全部を理解しても必ずおいしいコーヒーが作れるというものでもないようで……。
投稿元:
レビューを見る
読むと何故か眠くなっちゃう不思議な本で読了に半年かかった…根っからの文系なので…科学的に丁寧にコーヒーを紹介してくれて、知らない淹れ方とかもあって気になります!筆者は本当にコーヒーが大好きなんだなと思います。
ただ、全体的に「諸説ある」「まだはっきりと分かっていない」という結論が多いので、何となくふにゃっとした読了感だけど、まだまだ謎が多いってことなんでしょうね…
もっとコーヒーを味わいたくなる一冊でした。面白かった!
投稿元:
レビューを見る
自分にとって、コーヒーってなんだろう?
この本を読めば、いつもの一杯のおいしさが変わり、コーヒーに関する接し方も変わる。
コーヒーを科学的に知ることで、うまみの理由や、おいしく飲むコツ、ぼやっとしてた健康への影響などについて、具体的に理解することができる。
毎日、生涯 飲み続けるだろうコーヒー。
その正体と魅力に踏み込むと、人生がもっと豊かになる。
コーヒーとは?
まさに筆者が主張する、
「クオリティ・オブ・ライフ」の向上!
投稿元:
レビューを見る
医学・生化学の専門家が、趣味でコーヒーを調べ尽くした素晴らしい総説。植物としてのコーヒーノキの分類や歴史、風味成分の知見、コーヒー特有の焙煎や抽出、健康との関係など、考えられるテーマを丁寧に網羅する内容は圧巻。そしてすべての論が客観的で誠実な科学的態度で貫かれている。科学的思考に触れる意味でも良書。
投稿元:
レビューを見る
科学的な側面から見たコーヒーのしくみについての本で,何かしら知識があればより一層楽しめる。
著者の専門はがんに関する遺伝子学および微生物学であり,それを含めて,本書で発揮される知識の幅は非常に多岐にわたるものである。
その中でもいくつか変わったキーワードを挙げておく:
遺伝子解析,抽出技術,味覚に関する成分,ガラス転移現象,化学反応,抽出曲線,クロマトグラフィー,起泡分離,コーヒーリング現象,エビデンス,アデノシン受容体