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薔薇を背負って現れるミッチーとか、日本の夏、緊張の夏とか、もうあまりのかっ飛びぶりが度を超えているこの作品。一本突き抜けた世界にまで行き着くとそれは快感に変わるんだということを実感させられるかのような驚天動地の設定には驚きました。これは面白い!と一気に読み進めました。でもこういう人工的な刺激で無理やり興奮させられる時間というのは長くは続かないものです。次第にその感覚も麻痺してしまいました。かっ飛んだ世界を駆け抜けられる時間は長くないのかもしれませんね。そして、後半に入って残されたページ数が少なくなってきて、これどうまとめるのだろうと思っていたら、あまりにもあっさりとした幕切れ。えっ?と思ってしまいました。モヤモヤ地獄見参!消化不良感が襲ってきました。
ということでしたが、前半のかっ飛んだ世界に浸れたことは良かったです。この作品は小説を読むというより、世界観を楽しむ作品。テーマパークのアトラクションを楽しむように。アトラクションに意味などないように、その瞬間の享楽に浸るだけ。そう考えるとなんだか結構面白かったかもしれない。今度また、前半だけアトラクションに乗るような感じで読み返してみようかなぁ、そんな風にも思えてきました。
こういう作品が恩田さんの作品群にあるのも悪くないと思います。というより、よくもまあこんな世界観の作品まで描けるもんだと、ただただビックリです。
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ミヤコの秘密と学生たちの戦い。
世界観がいい。近未来の日本ということだが、『ロミオとロミオ〜』のように、恩田陸のこんなちょっとズレた世界設定が楽しい。ただ、ちょっとラストが投げっぱなし感が強かったかもしれない。キャラクターはとても魅力的で、続きがあるなら読みたい。ヘタレなんだかやり手なんだかよくわからない道博と、カッコいい系女子蘇芳の組み合わせが好き。
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話の内容は実はよくわかりませんでした。
でも蘇芳が生き生きと動き回ってるのが目に浮かぶので、頭の中の映像化がすんなりできてスピード感を楽しむことができました。
あとは、美男美女美少女たちが現実なら誰っぽいかなーと想像しながら読むのが楽しかったです。
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2013年作品
近未来と江戸時代が入り混じった日本という時代の話。
「ダイオード」は一般的なダイオードとは違う意味で幻想世界を作り出せる装置
のようである。
謎の7人の世界を作った末裔が主な登場人物で、セーラームーン的なキャラも出たり、及川光博みたいなキャラが出たりとエンターテーメントを感じる。
未来は成人年齢が引き下げられ、17歳以下でもお酒や煙草もありのようである。
何故か、ステルス戦闘機を思わせる近代兵器や時代劇にでる日本刀など石川五右衛門を思わせる斬鉄剣ならぬ、残月刀も出てくる。
最後は何だったんだろうという、いつもの恩田ワールドで閉じない物語です。
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文庫本じゃなくてハードカバーで読んだのですが…。
ゲーム感覚で楽しく読めました。結局、虚構の世界の話だったのか?最後そんな感じがしましたが。
なんか今の日本を鑑みて、満更有り得なくもない世界ですよね。
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文句なく面白く、すっかり作品世界にはまってしまった。
読んでいる間、まさにダイオードの幻影城にいました、私(笑)
色彩の豊かさ、キャラの濃さ、そしてこのハイテンション。世代的には高橋由美子の『うる星やつら』を観てるみたいな印象。
残り数ページで、なかなかラストの予想がつかず、もしや『夜の底は柔らかな幻』の再来か?とヒヤヒヤしましたが、余計な心配でございました。
恩田作品に度々登場する「疫病」の概念。まさに今のコロナ禍と重なり、優れた文筆家は時に予言者となるを実感する。
頽廃に向かって突き進むように見える今の日本が取り戻すべきは何なのか、幻影から醒めて現実の混沌ぶりも負けてないなと思わされた。紫風たちがいてくれたらな。
ちなみに、文庫ではなく単行本の装丁が美しいのだが、ブクログにないのが残念。
e-hon 著者インタビュー
https://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0031_i1_201402.html
《恩田陸を読むぞ2021⑧》
ルール:図書館にある恩田陸の棚の、左側にある本から先入観無しで読んでいく。シリーズ物に当たったら、1から順に読む。
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途中まではすごい雰囲気があったけれど、最後の最後で肩透かしをくらったような…この感じ、前にもあったな、という印象。
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ミヤコの世界観や魅力的な登場人物など途中まではすごく面白いんだけど、終わりに近づくにつれてあれ?これ終わるの無理だぞ?となって最終的に広げた風呂敷を畳みきらなかった感じがした。ロミロミの時と同じ肩透かしっぽい。ミッチーは笑った。
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「菅原道真しかり、源義経しかり。神様とあがめたてられ、英雄と讃えられる人間は、徹底的に排斥され、抹殺された人間ぞな」
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ガチャガチャした感じで始まり帝都とミヤコ、分裂した日本でどうなっていくのだろうか??と読んでいくとやはりガチャガチャ、騒々しい文章で対立が繰り広げられていく。
最後はゲームの世界なのか??マンガを読んでいるのか??と思うような終わり方で中学生向けてかいてるような小説な内容な気がした。
悩んで旅立たせる事に決定。
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これも恩田陸のファンタジー、独特な世界観で面白かった。
描写がどれも極彩色に伝わってくる感じがして手が止まらない一作。
キャラクターもどれも憎めなくて読むたびにかわいくなっていく。
ただ後半から終わりにかけてが急ぎ足すぎたかも
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途中まで和風ファンタジー&学園ものっぽくて面白かったのに設定盛り込みすぎて収集つかなくなった感じ。
最後の尻すぼみ感が強くて、最初の期待が大きかっただけに残念だった。あとちょっと登場人物がラノベっぽい感じ?恩田陸の他作品が好きなだけに残念。
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和風SF感が強かった。学園シーンも前半しかなかったから、「学園もの」と聞いていたのでちょっと残念。登場人物の名前は相変わらず素敵でした。「ラノベみたいな作風になってる」と聞いていたので、最後の終わり方に「なるほど、確かにラノベ風」と納得しました。人によっては好き嫌いが分かれるかもしれません。