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シリーズ4巻目
せっかく更紗屋再建の第一歩かと思いきや火事のため何もかも失ってしまう.また仕切り直しのおりん,この巻は八百屋お七の火事にまつわるサイドストーリー的なところもあるが,周りの様子がいろいろ顕になってきて,次が楽しみである.
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シリーズ第4作目だが…
最初の「墨染の桜」が面白かっただけに
期待してしまったからかな…
だんだん作が進むにつれ、モヤモヤしてくる。
おりんも頑張ってると思うけれど
周りに恵まれて、他力本願に見えてくる。
末続に対しても彼に甘えすぎて
可愛そうになってくる
いつか末続の想いにこたえられるなら良いが…
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女性作家が江戸時代に背景を借りて作物するのはわたしは好きではない。
なぜかというと、単にノスタルジックという、理不尽さである。
山本周五郎や池波正太郎で時代物の洗礼を受けたので、
どうしてもこまごました作風が気になるのである。
大御所の宮部みゆきさんのお作でも、ちょっと敬遠、
それはそれでひとつのジャンルなんだから嫌なら読まなければいい。
のだけども、借りたので読まなければというさもしさなのである。
で、
今風の軽いタッチで歴史的事実を取り込んで進めていくのは、まあ、まあだったが
案の定、この作品で悪者との格闘描写が見ちゃいられなかったよ。
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シリーズ4作目
今回は、伊原西鶴の『好色五人女』に取り上げられたことで広く知られるようになった八百屋お七が登場。
おりんの叔父・善次郎が「更紗屋」の名で古着屋を始めようとしていた矢先、江戸を襲った「天和の大火」により、頓挫した。
そんな折、越後屋 番頭から新しく雛形帖作りを命じられ、お七と言う娘を紹介される。
そのお七と吉三郎の、身も焦すほどの想いに触れて、おりん、桜木蓮次、末続は、それぞれ、自分の心の中の想いを、新たにする。
蓮次は、おりんに対する想いは間違いはないが、亡き母を思うと、武士は捨てられない。
末続は、おりんに「更紗屋を立て直したら、番頭として迎える」と言われるが、番頭ではなく、若旦那として迎えてほしい。
おりんは、末続の気持ちは、痛いほどわかるし、手放したくない。が、蓮次に対する気持ちは、抑えられない。
桜木蓮次、末続、二人の想いに、揺らぐおりん。
煕子姫の想い人で、煕子姫を助けて死んでいった、塚原右近と、桜木蓮次との関係が、次作品に繋がって行く。