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前作の設定を忘れていて読みながら確認。代之吉の極悪非道ぶりに心が泡立つ。裏社会の大物があまりにも呆気なく殺られていき残念。救いは月天の丁兵衛が助かった事とその侠気溢れる振る舞い。お縫いの成長も見逃せない。
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201512/前作より事件の規模が大きくなって、気になる展開が続いた。お縫の思慕が唐突感で、年頃の娘はそういうものだと言ってしまえばそうだけど、何故惹かれたのかもうちょい丁寧に書かれててもいいのでは。
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前半は読むのをやめようかと思うほどつまらなかったのですが、後半はまずまず。
「善人長屋シリーズ」2巻目。前半詰まらなかったのは前作を読んでないせいかもしれません。
後半は盛り返して来ます。特にエンディング周りの処理は上手さを感じますが、とは言うものの、あまり特筆すべき事もなく。。。
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今作は長編。
前作の最終話から物語が続いているような形になっている。
前作は、どちらかというと、のほほ~んとした雰囲気だったのに対し、今作は長屋の住民の周りで凄惨な事件が巻き起こる。
ハラハラ・ドキドキ。
長屋の住民が誰一人かけないことを祈って読み進めた。
菊松とお竹夫婦の優しさに涙が止まらない。
読後、何とも言えない寂しさが残った。
すぐさま3作目を読みたいところですが、文庫化されるまで待とうと思います。
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「善人長屋」の続編。前作は連作だったが、本書は長編になった。義賊の爽やかさとともにサスペンス物としても楽しめる。2017.9.18
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読み始めてしばらくしてから、前作があることに気付いた…が、とりあえず読めるように出来ている感じ、で、そのまま読み通した。住人たちの裏稼業の詳細や人間関係はやはり把握しておかねばと思うので、これから1作目を入手予定。西條さんの作品は、何らかの闇を過去から抱えこんでいる人たちが多く出てくるのかなと思う。善人とは?悪人とは?心がちくっとする、考えさせられる物語。
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2作目はシリアスで目を背けたくなるような
痛々しい物語なのに 目が離せないほどの
考え尽くされた展開…というなんとも悩ましい。。
なんだかこの一冊で 喜怒哀楽すべて放出した感じ。
善人長屋のみんなが全員無事で 何より。
善悪なんて…ひとりの経験や思い込みなどで
決めてよいものではないのだと
つくづく身に染みると同時に
心の中で思うことはできても
言葉にはしにくいそんな正直なこの本音を
これだけはっきりと描けるのは小説の醍醐味。
早く次を読もう。あー完結してしまうのか。。
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「善人を気取る者ほど、胡散臭い」という定廻りの白坂長門の言葉!いいねえ、わくわくする。善人長屋と呼ばれる千七長屋は、実は裏稼業を営む住人ばかり。いや、一人だけ根っからの善人がいて、これまたいい味を出している。西條奈加の人物造形は実にうまい。出てくる人物、皆血が通っている。ストーリーも上手い。善人長屋シリーズ第二弾だけど、第三弾出ないかなあ。(後で調べたら、第三弾2016年に出てたよ)
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善人長屋シリーズ第二弾は長篇。
江戸の裏社会の親分が閻魔組を名乗る何者かに次々と惨殺されるが、世の中は良くなるどころか無秩序に犯罪者が増えて一層混乱してしまったところは、日本の暴対法と半グレや外国人犯罪者の構図によく似ている。
そんな中でも善人長屋の名物キャラである加助の奮闘や、お縫の成長とそれを見守る長屋の住人たち、儀右衛門の男気など、シリーズとしての見どころがたっぷり詰まっていて読み応えがあった。
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2021/1/6
お縫ちゃんが恋は盲目状態になって暴走するのがな。
私苦手なんよな。イラついちゃう。
閻魔組の浅はかさにもな。
若さ故の暴走を鷹揚に受け止められないオバハンは全くもって不徳の致すところ。
あと夜叉坊主の鬼畜ぶりがなんか引く。
目的のためには手段を選ばないだけなら整合性も感じられてまだ意味は分かるんだけど、わざわざ相手を苦しめようとするやり口はなんか引く。
わーこれは私引くんやーと発見しました。
物語に入らないようにバリアをはった。
それでも文吉が怒るのとかかわいかったり、月天の親分のその後がおかしかったりでまた続きを読みたいなと強く思わせる仕上がり。
最終盤まで白坂様に違いないと思わせるのもお見事。
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主人公のお縫が 心を寄せる白坂長門は 世の中を騒がせ 江戸の裏家業の親分たちをころしている閻魔組なのか? 最後まで はらはらさせられました。
お縫の住む善人長屋の人たちが 温かい。
シリーズになっているようなので 他のも読んでみたいです。
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お人好しばかりの“善人長屋”と呼ばれる千七長屋の住人は、たったひとり本当の善人の加助以外は、実は全員裏稼業を持つ悪党揃い。
ある日、的屋の元締を皮切りに、江戸の裏稼業を仕切っていた頭たちが「閻魔組」と名乗る三人組に次々に襲撃され、その場にいた全員が惨殺されるという事件がおこる。
「閻魔組」は“役人が捕まえられない悪党を成敗する”とのふれ込みで、一時は町の人々からも支持されるが…
うかつにも、シリーズものと気付かず、第二作から読んでしまった。
長屋の差配人で故売屋の儀右衛門の娘・お縫が、「閻魔組」のうちの一人と思われる町方役人・白坂にほのかな恋心を抱いたことが、物語に彩りを添えている。
悪党揃いの長屋と言いつつ、誰もが根っからの悪党ではないので、一周まわって人情あふれる時代ものになっている。
店子の面々の得意技の描写があまりないのは、先行の第一作に描かれているからと思われる。
むむ、第一作に戻ろう…
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『善人長屋』シリーズ、第二作。前作は連作短編でしたが、今回は長編。しかも話のスケールが大きくて驚きました。それでも長屋のみんなは変わらず情に厚い。切なく苦しい恋模様も織り込まれ、読み応えあります。
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善人長屋 シリーズ2
「善人長屋」と呼ばれる千七長屋。
差配も店子も表向きは堅気のお人好し揃いだが、只一人を除き、実は裏家業を営む悪党だらけ。
江戸の盗賊達が「閻魔組」を名乗る者達に襲撃される事件が出来する。
襲撃された七人の頭衆は、江戸の裏社会をまとめるために欠かせない楔だった。
その楔が一斉引きぬかれ、裏社会そのものが音を立てて崩れようとしていた。
「善人長屋」の面々は、それぞれ情報を集め「閻魔組」の正体にせまる。
そんな折、差配・儀右衛門の一人娘・お縫は、常廻同心・白坂長門と出会う。
お縫は、長門から目が離せなくなる。
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善人長屋シリーズ二作目。
前作が短編集の体をなしていたけれど、本作は最後まで「閻魔組」を名乗る世直しを風評する若者を巡ってのお話。
長屋の纏め役儀右衛門の娘、お縫の初恋も絡んで終盤が面白かった。
早速三作目を購入。