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(2010/03/16購入)(2010/03/20読了)
10/03/14
『高慢と偏見』のどこをどうしたらゾンビ物になるというのか・・・
10/03/20
なんという馬鹿小説w
信じがたいのはこんな本が米国で100万部売れちゃったという事実。
そしてナタリー・ポートマン主演で映画化が決定しているという事実。
━━ 「男の人なんか、岩や山にくらべたらなんでもないもの。山のてっぺんで何時間も組み稽古をして過ごしましょうね!短剣と俊足だけを頼りに、何頭も牡鹿を倒すの。ああ、大地と心を通わせて、仏陀の悟りの境地に近づきたいわ!」(191頁)
これが淑女の言うことかw
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「マッシュアップ」とは既存のものを混ぜ合わせて新しいものを創り上げることで、元々は音楽業界やIT業界で使われていた用語らしい。近年ではニコニコ動画などでも広く知られており、その代表的な例がcapsuleの『Starry Sky』をベースにDaft Punkと Beastie Boysをかけ合わせて製作された動画だろう。
で、この『高慢と偏見とゾンビ』は世にも奇妙な「マッシュアップ小説」というわけである。元々『高慢と偏見』はジェイン・オースティンによって19世紀に英国で書かれた文学小説で、18世紀末のイギリスの田舎町を舞台とし、中流家庭の5人姉妹を描いた物語だった。が、なぜか本書では「英国内で死者が甦る奇病が蔓延している」という設定が付加されているのだ。うん、わけがわからない。それで上流社会では東洋で武術の訓練を受けるのが嗜みとされていて、5姉妹は中国の少林寺で修行を積んだことになっている。そして18世紀の英国の風景の中で、ド・バーグ夫人がニッポンのキョートで護衛として雇ったニンジャとエリザベスがカタナで対決したりするんである。あぁ書いてて頭が痛い。本当に何をバカなことをやっとるんだとしか言えないんだけど、すごいのはこれ8割は原文のままだということ。残りの2割を改変することで、血のしたたりと、一昔前の誤解だらけの東洋テイストが満載で、それでいて原作の香りもちゃんと残っているような、なんだかよくわからないものに仕上がっているのだ。最近読んだ中では間違いなく「読んで頭が悪くなる本」のNo.1。
しかもこれ全米で100万部を売り上げちゃって、ナタリー・ポートマン主演で映画化が決定されているらしい。超見てぇ!
大ヒットに気を良くしたのか、作者は今度は『分別と多感と海の魔物』を執筆中で、さらに本書にゾンビを30%増量したデラックス愛蔵版の刊行も予定されているのだとか。いやぁ、その悪ノリ商売は1発だけに留めておいた方がいいと思うけどナ………
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シャーロットの扱い酷過ぎじゃね?w
つーか、ウィッカムwwwww
安原和見 訳/2010.2.20 初版/2010.3.27 購入/2012.7.4 読了
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まさにバカ小説。
混ぜる必要も無いのに古典小説にゾンビを加えて
骨子はそのままに末部をぐしゃぐしゃにしている。
だが過剰ではない。
元々の小説が非常にしっかりした出来ということもあるが
ゾンビが決して過剰になっていない。
節度をもったゾンビであり安易なゾンビの使用に走る近年のゾンビものは
一度読んでキチンと勉強をすべき一冊だ。
「丁度いいゾンビ」
まさにこの一言に尽きる。
読後感も丁度いいです。
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かなりバカで面白い。しょっぱなの父親のセリフ「娘たち!死の五芒星だ!」に吹いた。要所要所にくだらない描写やセリフを織り込んでくるのでニマニマしてしまう。
ナタリー・ポートマンがエリザベスを演じて映画化するとか。今から楽しみすぎる。
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ジェイン・オースティンの名作『高慢と偏見(自負と偏見)』にゾンビの奇病をプラス、エリザベス他ベネット家の姉妹がゾンビと戦う戦士という設定にしてそこだけ書き換えたという奇天烈なアイデア商品。原作の著作権が切れているからといってこんなことしてしまうアメリカはすごい。原作が大好きだったので後書きや帯の書評を見てから買いましたが確かに原作の良さはそのまま残っていたし、ゾンビ色も多少強引ながら全体的には上手く組み込まれてました。とはいえやっぱり、原作が完璧なエンタテインメント作品なので成立したアイデアなのは確か。
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おばかなコメディかと思えば、非常に原作に忠実に
ゾンビあふれるすばらしいストーリーになってます。
ゾンビが現れる異常性を除けば、高慢と偏見って元から
こういうストーリーだったんじゃない?って思わせるほどにナチュラル。
原作がめっちゃ好きな人でも笑って楽しめるすばらしい作品。
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「おいおい、いくらパロディとはいえこりゃ嘘だろう?!」っというツッコミどころ万歳の場面、そしてまた挿絵のシュールさといったら。
エリザベスの性格もダーシーの紳士っぷりも原作同様で損なわれてはいないのだけれど(そして同様に、家族やコリンズの滑稽っぷりも原書そのまま)、「高慢と偏見」を心の底から愛してる人は読まないほうがいい、かな。。。
でも原作を熟知している人ほど笑えるのがパロディってものですから、思い切って読むのもアリ!
しかし、なんでまたこれが思いっきり売れたのか、が謎。でもこういうのが売れるところがファニーだよね。
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いやーーー、なんというか、すごいです。発想に笑う。リジーがダーシーの首かっ切ろうとするんだぜ。人気作品なので二次小説っぽい続編もあったりしますが(英語で)、これもいわばそういう奴ですよね。読んでて違和感なかったです。それにしてもすごいなあ。
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プロットは「高慢と偏見」のまま、随所にゾンビ。
カリフラワーは脳みそに似ているらしい。
なぜ、そんなにゾンビが繁殖してしまったのだろう?
その後、ゾンビは絶滅したのか?
ゾンビばかりが気になる。
しかし、これを映画化するとは...かなりなスプラッタになるんじゃなかろうか。
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『高慢と偏見』好きのがらちゃんに借りた本。タイトルを聞いたとたん、(なにそれ!)と笑ってしまいました。冗談かと思いきや、本当に存在するという本。
いいんでしょうか・・・?あの落ち着いた古典文学のどこに、ゾンビが入るすき間があるんでしょう?
と思いきや、当時のイギリスは人間がゾンビ化する謎の病が流行り、到る所ゾンビだらけになっていました。
どんな状況設定?(笑)
キワモノ以外の何物でもなさそうです。
「これは広く認められた真理であるが、人の脳を食したゾンビは、さらに多くの脳を求めずにいられないものである。」という冒頭に、のけぞりました。
ほぼ原作に即して、そこにゾンビ風味を加えたものといっていいでしょう。
上流階級の子息は、みんなキョートで忍術修行をしてきますが、ベネット家の五姉妹は、父が変わり者なので、中国の少林寺で修行してきました。
それで、ほかの貴族たちに少し馬鹿にされた言い方をされます。
私たちにしてみれば、「忍術とカンフーは全く別物!」と思いますけれど。
ベネット姉妹は、修行の成果として、すばらしい殺戮能力を備えたファイターとして活躍します。
舞踏会会場へ乱入してきたゾンビを死の五芒星で葬り去るのです。
そのあと、何事もなかったように続く舞踏会。
みんな、ゾンビ襲撃にすっかり慣れているんですね!
あのおとなしいエリザベスは、常にドレスの裾に短剣を隠していて、ゾンビの襲撃に備えています。
どんなスプラッタ話なんでしょう。
でも、原作でのたいくつな場所でゾンビが登場するので、メリハリがついてテンポよく読めました。
ゾンビが現れようと襲ってこようと、自分たちの恋愛をどんどん進めていく彼らに、原作にないマッチョなタフネスを感じてなりません。
ラスト近くでエリザベスとレディ・キャサリンがたもとを分かつやりとりは、あの穏やかな原作でも確かに少し波立った場面として印象的でしたが、こちらはもう強烈です。
口論だけでは足りなくなり、ドージョーでの決闘となる二人。忍者を巻き込んでのニンポーとカンフーの死のファイティングバトル!
レディ・キャサリンがとにかく恐ろしや~。
ただ、やはりグロテスクなシーンは多々出てきます。
挿絵が、また狙い澄ましたように、ゾンビシーンに集中しているため、げっそり。
ヒロイン、エリザベスが、忍者の心臓を「日本人の心臓はほかより柔らかい」といって食べるシーンには、卒倒しそうになりました。
来年、ナタリー・ポートマン主演で映画化されるようですが、私はちょっと観れそうにありません。
ジェーン・オースティンがこれを知ったら、それこそゾンビになって出てきそう。
訳者のあとがきを読んでも、「こんな阿呆な (褒めています)企画 」「おばかな楽しみ方」などという表現から、充分呆れていることがわかります。
こういうのを「マッシュアップ小説」というのですね。
みんなが呆れ、笑いながらも、十分な支持を得ているこの小説、やはり恐るべし!
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名作にゾンビをかけちゃう発想がまた素晴らしいが、ゾンビネタユーモアが炸裂しまくって、一人前の戦士であるヒロインがヒーローと決闘しちゃうところとかとても素敵すぎる。
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タイトルに魅かれて、本屋で手に。
発想がおもしろすぎたよね。
でも、ゾンビそんなに出てこないんだよね。
だから、なんとなく退屈になったんだよね。
でも、まぁたのしんだかな。
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ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」の世界にゾンビをプラスしたという、なんともおバカな小説。しかも創作ではなく、8割がたオースティンの原作をそのまま使用しているというから、恐れ入った。彼女の作品は読んだことがないけれど、この作品のおかげで読んでみたくなり、読み終わったと同時に、本屋に駆け込んだ。映画のほうも、見てみたいな。
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これ、なかなかおもしろいです。
現実逃避に向いてます。まじめな古典口調でゾンビですから…真剣に。
ただし、読後は、ジェーン・オースティンが無性に読みたくなりました