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本書は「書く」ことに関する事項を網羅的に紹介してくれます。このような書籍は書くテクニックが淡々と紹介される印象でしたが本書は一味違いました。最初に書く力が必要な理由を説明し、その次に文章のフォーマットの作成法を説明します。書くテクニック事態は本書の半分くらいの分量でしか紹介されていません。
その理由は筆者が思う書く力をつける最善策が良い文章に触れることであるためです。なので、本書の3割くらいは筆者お勧めの本が紹介されています。ただのレビューでなく、文章のプロが最高の文章がなぜ最高なのかを紹介してくれます。
なかなかボリューミーな内容でしたが文章自体が洗礼されているのですらすら読み進められました。
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私は仕事柄、文章力が必要なのだが、悩まされることが多く頼らせてもらった。
ビジネスマンが文章を書く際の基本的なスタンスと、仕事術みたいなことが中心に書かかれてある。
面白い文章の書き方というよりは、小論文のような論理的な文章の書き方といった感じ。
以下、備忘録。
・テープレコーダーに文章を綴るように話し、それを聞きながら書き起こすことで、常に最後の着地点を意識して話せるようになる。
→書くのが早くなる
・自分の本当の部分を出せている人の文章は、魅力的。
個人の特徴、特性を盛り込む力。
・当事者意識をもつこと。小論文においては、当事者意識をもって問題に取り組まれるかが問われる。
→日頃から考えているのが第1。テクニックは個人的なエピソードを盛り込む。
・小論文、企画書などの論理的かつ客観的な文章を構成するプロセスは、
1.書きたいテーマを見つける
2.テーマから3つのコンセプト、言いたいことを作る
3.3つのキーコンセプトを結びつけて文章を構築する。
→過不足ない文章を作れる
→三つの要素の基準は、一つ一つが柱として成り立つか。
・巨視的な視点と個としての視点の2つをもつ。
・文章に必要なのは、発見や新たな視点が含まれている。
・文脈を繋げる力は、人の話を聞きながらメモを取り、それを繋げてひとつの文章にする、ことで鍛えられる
・最後の一文だけは最初に決める。次にタイトルを決める。
結論を「チームワークは大切だ」のような当たり前のことにする場合、言い換えが必要。例えば「チームワークはあやとり感覚だ」のように、一見離れたものを結びつけることで斬新な意味を生み出す。
・三段論法を使う
大前提 人間は死ぬ
小前提 ソクラテスは人間である
結論 故にソクラテスは死ぬ
納得感を与えられる。
・ビジネス文書は透明度の高い文章を書く。
まず、この文書が何について書いたものなのか。そして何がどうなったのでどうしたいのかという要件を、最初の3行で示す。
事実と感想を混ぜない。判断には必ず理由をつける。
・意味の含有率はとても重要。
短い字数に多くの意味を込める。
・修正は早くする。
・新書は、ビジネスパーソンの書く力を伸ばすために絶対読むべき。
各分野の専門知識がコンパクトに詰まっている。
・正、反、合の1人弁証法
賛成と反対の立場で考える。この考え方で書かれた文章は納得させる力を秘めている。
複数の視点を持った思考も鍛えられる。
・引用をすればお得感を出せる
引用が凡庸だと意味が無い。あまり知られてない言葉をもってくるべき。
・文体を確立する。その人なりのスタイルを獲得しているかどうかも魅力に関係する。
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人の心を動かすような文章をかけるかどうかがとわれる
自分の本当の部分を出せているか!という文章
文章に現れるその人の人格が求められている
文章に個人の特徴、特性を盛り込んでいくちから
個人として信用されるかという人間性
実用性と個の感情を両輪にしてまわしていくことが書く力を極めるスタート
発見や新しい認識、気付きが盛り込まれた文章、読んだ人の完成を深め創造力を刺激する力
あなた自身の言葉で書いた文章によって、読んだ人がなにかしらインスパイア触発される文章が最終目標
企業がもとまているのは、もののみ方が多角的で変化に柔軟に対応できかつ積極的な人材
企業や社会が社会人に求めるのは、めの付け所がいい!面白い視点を持っているのといったぽいんとにくわえ、段取りがうまい、人と生産的なコミュがとれる、新しい提案ができる、情報を収集してうまく活用できるといった坪をおさえた文章
よむかくはなす、きくをれんどう 人は成長し続ける
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見出しに合った内容が無い為、あまりためにならなかった
●文章を書くにあたって最初にやるのは何を書くかの決定
●最初に最後の文章を決めて、次にタイトルを決める
●通過地点を決めて、三段論法で文章をつくる
大前提(人間は死ぬ)➡︎小前提(ソクラテスは人間である)➡︎結論(故にソクラテスは死ぬ)
●文章に要件を入れつつ、人間性をこめる
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ページ数の割には得られるものが少なかった。
書くために普段から情報を得ておくことや、自分の考えを導きだす。方法が書かれている。著者の本はおすすめの本を紹介してくれるので、読書の幅が広がります。
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「大人のための」とあるが、本書はむしろ大人に足を踏み入れたばかりの、社会人1年目に向けた教科書的な内容になっているように感じた。
ビジネスにおける文章力の必要性と鍛え方が全編を通して語られていて、「どのような文章を書く人と仕事をしたいか」という目線が主になっている。
社会人歴が長くなった私には新しい発見は少なかったが『読むという行為は、先人の心の奥底にある思考や心理というものをこちらの身に引き受けるという行為であり(以下略)』という部分は大いに共感した。
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学生時代までに鍛えた「書く力」だけでは、現在のビジネスの現場では通用しない。
ビジネスの世界で通用する「書く力」をどうやったら、高めることできるのか、それを本書は語ります。
「書く力」こそが仕事の成否を分け、ひいては出世できるか否かを分けることに繫がります。
私が目にするビジネスメールでよくあるダメなパターンは、条件や要件の欠落です。
気になったのは以下です。
・まず第一に重要なことは、「文章は人間関係をつくるものだ」ということを認識することです。
・やっぱり人は心で動くもの。ですから、人としての温かみとか、情熱、あるいは相手に対する気遣いなどを感じさせる文章を書けるようにならなければなりません。
・社会人としてきっちり話せるということと、きちんと書けるということは連動しているということです。
・思考力を育てるには言葉の使い方を鍛えるのが一番良いです。
・得意なパターンが決まっていれば、文章を組み立てる作業が楽に進められる
・私が勧める一番簡単な訓練法は、大学の先生やデレビニュースの解説者のまとまった話をメモに取りながら聞き、それを改めて文章にまとめるという方法です。
・文章を構成する際のプロセスは、基本的には次の3つになります。
①書きたいテーマを見つける
②テーマから、3つのキーコンセプト「言いたいこと」をつくる
③3つのキーコンセプトを結び付けて文章を構成する
・考えをメモにするプロセスをたどるのが一番です
・まず思い切って集められるだけ材料集めをして、どんどん文章化していった方がいいのです。
・書くために必要となる力が2つあります。
①発見と新たな視点
②文脈をつなぐ力、文脈力
・ビジネスにおける文章では、立場を意識して物言いをやわらかくソフトにするということと、要件(要求)をきちんと伝えること、両立させる必要があるのです。
・ビジネス文章で最悪なのは、何を言ってるのかわからないということです
・なぜ文章に残すことがいいかというと、しっかりと文章に書き記すことで、事実関係が確定するからです。
・時間をかけて透明度の高い文章をきっちりと書くことで、より正確を期すことができます。難しい問題であればあるほど、結局口頭で説明するよりも時間をかけず解決できる可能性が高いのです
・事実関係を説明するために気を付けなければならないこと
①事実と自分の感想を混ぜて書かない
②ポイント毎に段落を分ける
③一行空けて、ここまでが、事実関係ですとハッキリわかる書き方をする
④判断には、必ず理由をつける
・(提案をして)相手から反応がなければ、また次の企画を考え、適度な間をあけ、軽く打診するような気持ちでメールを打てばいい
・相手にとってプラスになるような情報や条件を提唱していくのがコツです
・危険なメールを察知できたら、今度は断る際の配慮も必要になってきます。
・文面に隠れた相手の意図を丁寧に読み取り、断るときも細心の注意を払うことが必要なのです。
・メールでのやりとりは薄氷の上に立ってコミュニケーションをとっているようなものだと考えるできです。
・経験知を引継がないまま異動するという仕事のやり方は、社会人にはあってはならないことです。
・しっかりとした引継ぎをできるビジネスパーソンは、信頼がおける人だと評価されることになります
・会社の場合は継続性が非常に大事です。誰がそこを受け持ったとしても大丈夫という安心感を相手に与えるためには、引継ぎの内容を文章上に残していくkとが必要なのです。
・企画書というのは書くものというより、練るものなのだ。練りに練って、考えに考えて、判断することが肝心です。
・ビジネスパーソンたるもの、企画書を表面的にうまく書いて通せばいいのだ、などという考え方はきっぱりやめることです。
・たたき台としての企画書を数多く書くことで、発想がどんどん湧いてくるからです。
・稟議書やそれに準じる書類では、明快に書くことが大事なのです。
・最初のA4一枚で審査担当者の心をつかむことができなければ、詳細な資料をどんなに用意しようとも、斜め読みされてしまうのがオチです。
・双方が納得できる文章を書くには、どうすればいいのか。まず、目的を考え、ゴールを定めることです。
・現在のビジネスパーソンが書く力を伸ばすために絶対に読んでおくべき基本書は、新聞と新書だと思います。
・弁証法とは、正・反・合、のステップによる論理展開法のことです。
・一人弁証法を身につけるには、まず自分の中で、賛成と反対に立場を分けて考えてみよう、というところから始めます
・一人ひとりが、複数の視点を持つことが求められる時代になったということです。
・一文ごとに改行して、一つひとつの文がくっきりと目立つようにする
・話ながら考えをまとめるというのは、非常に合理的で疲れない作業です。
・相手と話ながら、思いついたことやアイデアを手帳やスマホに打ち込むようにすればいい
目次
はじめに
第1章 社会人こそ「書く力」が必要な理由
第2章 書き方を変えると生き方が変わる!―「書く力」を鍛える基本練習
第3章 仕事の成否は文章力で決まる!―ビジネス文書の全技術
第4章 文章の達人になる―ワンランク上の書く技術
第5章 「読む・書く・話す」の達人になる―言葉を磨く最後の全技術
終 章 私の「書く力」を鍛えた四〇冊
おわりに
ISBN:9784046012333
出版社:KADOKAWA
判型:4-6
ページ数:344ページ
定価:1500円(本体)
発売日:2016年03月30日第1刷