紙の本
人生が快挙
2015/11/14 16:07
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投稿者:あさり - この投稿者のレビュー一覧を見る
二人一組でずっと一緒で、いろんなことを知って知られても夫婦は他人。全てを言わないし、全てを教えない。知らないほうが幸せだとわかりながら、イライラしたら言ってしまうわ。わたし。決定打を欠いたからこそ、主人公の人生が快挙なのかも。
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個人的には好きな1冊。単行本でも読み、読みたいときに手に取りやすいようにということで、今回文庫も購入。筆者の初期作品で見られたいけ好かない主人公が最近、影を潜め、角がとれた感がある。夫婦の結びつきに感じ入り、相方をより大事にしようと思った次第。
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夫婦生活の終焉。もしそれを乗り越えられるのなら、それこそが快挙であり、その経験は二人にとって何ものにも代えがたい宝物になると僕は感じている。
あらすじ(背表紙より)
写真家を目指す俊彦は、小料理屋を営む二歳上のみすみと結婚する。やがて小説に転向した夫を、気丈な妻は支え続けた。しかし平穏な関係はいつしか変質し、小さなひびが広がり始める…。それでもふたりは共に生きる人生を選ぶのか?結婚に愛は存在するのか?そして人生における快挙とは何か?一組の男女が織りなす十数年間の日々を描き、静かな余韻を残す夫婦小説の傑作。
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このタイトルは、主人公が妻に出会ったことを人生の「快挙」というところから始まった。それは今になって振り返ってみれば、それが快挙だということ。なるほど。須磨寺の石碑に書かれている「夫婦とはなんと佳いもの向かい風」という句の解釈も語られているが、確かに深いものがあるような気がする。
ところで最近読んでる白石さんの作品は最後がなんだかなぁ、という感じがする。前回の「火口の二人」にしてもこの作品も。なんか締まらない。
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白石さんの小説は、読みやすくひきこまれ
ちょっと、心が痛くなる小説が多いのだけど
今回は、なんか、スッキリしない
もう少しというところで、振り出しに戻る
そんな気持ちになることが多かったな
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ある夫婦の歩んだ軌跡が、淡々と描かれた物語です。
私自身、結婚10年目ですが、ほんとに色々あるんですよね。
綺麗事じゃすまないことも、すれ違いも。
でもやっぱり、私にとっても、主人を見つけたことは人生における最大の快挙だと思っています。
熟年夫婦さんにも、新婚さんにも、まもなく結婚を控えた人にも、独身主義の人にも、みんなに読んで欲しいと思う小説でした。
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こういうはなしもきらいじゃ。長い月日の中で起こる様々な出来事を淡々と重ねていく。人生ってそういうもんだなって思う
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私にとって、人生の快挙とは何なのか。
小説に出てくる生活圏で暮らしているので、情景が浮かんで尚更考えさせられる本だった。
夫婦も所詮は他人同士…
そうでもないよなと思ったり。
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大切なひとにいただいた本。
なんでかうまく説明できないけど、
おおーきな愛を感じる。
もっとおおきな愛を返せたらいいなあ。
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東京の下町でみすみに出会い、結婚。
仕事がうまく行かない時期、流産、実家の震災、夫婦の綻び… 互いに支え合い、時にはどちらかが引っ張り上げて乗り越えていく。2日間で一気読みしてしまった。
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最後の最後まで「快挙」がわからなかったのに、わかったとたんに「??」…
夫婦て、こんな風に時を過ごしてくるんだろうというのが、しみじみわかる、何かがあって距離ができるのではなく、何ということではなく、次第に…ひと月や一年があっという間に重ねられていく、そんなことを改めて実感した気がした。
心残りは主人公が完成間近まで書き続けた小説の行方…それなくして、妻が生きながらえて「快挙」?
だからやはり『夫婦』の話か…?
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白石一文ぽくはないけど、好きだ。
ずっと何者かになりたい、何者かになれると思って生きてきた。
苦しいことも、つらいことも、悲しいことも、嬉しいことも、すべて過ぎてみれば他愛のない平凡な人生だった。
ただ、彼女に出会えたこと、それだけが、何者にもなれなかった彼の「快挙」。
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人生の快挙は何ですか?と帯に問われ、思わず手に取った作品。月並みだけど山あり谷あり。何となくもやっといい感じ?で終わっちゃって、あれ終わっちゃった感はあるけど、これはこれで良いのかなぁ。結婚っていいな。
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2016-1
色々あったけど素晴らしい伴侶を得たことは素晴らしいことだ。という趣旨のはずですが、あんまりそう感じられない。
庶民的な話ではあるし、史実を絡めている割にどうもリアリティがない。
氏の小説の売り(だと個人的には思ってる)の内省に拘る描写もあまりない。
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一組の夫婦を十数年間追いかけている小説です。実際に起きた事件、事故と絡めて話が進んで行くので、当時の自分は何処で何をやっていたのかと思い出しながら読みました。タイトルにもなっていますが、人生の快挙とは?妻に出会ったこと。子供が生まれたこと。様々な出来事が思い浮かびますが、一番は何かと考えた時、まだ答えは見つかっていないし、それは、死を目前にした時に分かるのではないかと思います。快挙と思える事がたくさんあるように日々過ごしていこうと、この小説を読んで思いました。