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前半の伝説の文芸誌『あすなろの詩』を復刊しようとする話と後半の復刊後のミステリ(ホラー)な部分に隔たりを感じる。また、ミステリな部分についてもどっかで読んだことのある内容。確か、このトリックというか原因って、違う作品で使われてたような…
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大學に入つて、文藝部を復活させる6人。
小説家になるといふ夢を追ひかける青春群像。
作中で登場人物達によつて論じられる作家論は面白い。
希望と戀愛が織りなす青春小説である。
前半までは・・・
後半に入つて一轉して推理小説となる。
それも「嵐の山莊」ものである。
前半に張られた伏線が後半に活かされてゐるのだが、前半と後半の作品の性格があまりに異なるので、私にはついてゆけなかつた。
確かに本格推理として讀むことで樂しめるのだらうが・・・
好みの問題だが、私としては青春小説のままで料理して貰ひたかつた。
2003年12月30日讀了
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新規購入ではなく、積読状態のもの。
2008/9/2~9/8
大学に入学した京四郎は、入試で知り合った玉岡らと文芸部を再興し、伝説の同人誌「あすなろの詩」を復刊。完成記念に行った合宿でメンバーが次々と殺されていく。前半はメンバー達の夢や人間関係を描いた青春小説であるが、最後に一転謎解き編に。登場してくる女刑事も唐突だし、推理も甘い。当たりハズレ作品の差が激しい鯨氏ではあるが、この作品はハズレであろう。
ただ、最後から2行目にふってある点々が思わせぶりなのだが。
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霧舎ワールド・あかずシリーズみたいに明るくライトに始まって、
こういったもんだと思って読んでいて、最後にいろんな意味でびっくりしたのは
鯨 統一郎さんの、あすなろの詩。
正直文芸部ってのが古くさいし、
後半の推理部分のトリックもちょっと。
かなり賛否両論あるんじゃないかな?
ただし、かるーく読んでいて、どどっと最後にハシゴ外される感が、
割と楽しくてかなりのG。
ということで書庫行き決定〜〜
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嵐の山荘連続殺人ものだ~てのでかなりわくわく。おお、しかも最後にはそして誰もいなくなっちゃう!(ネタバレじゃないよね) やっぱりお約束とはいえ、このシチュエーションにはやられっぱなし。個人的にはかーなり好み。
真相はさほど衝撃ってわけでもないけど、まあ綺麗に納得はいく解決だな。それよりもラストの一ページにかなり皮肉なものを感じて、それがまたけっこう好み。ところどころにミステリファンならにやりとする記述が見られるのもまた一興、かな。
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章立ては三つ。
平和の章,殺戮の章,解決の章。
個人的には、惨劇が行われることなく、「平和の章」が全編を貫いてほしい気もするが、事が起らないのであれば、凪ぎの海。
嵐を予兆させながら、何も起らないのであれば、心に波風が立つことはない。
喪失感を抱きつつ、本を閉じる。
あすは……になろう。
あしたは……。