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中学一年のみづきは、親友に巻き込まれて「飛行倶楽部」に入部する羽目に。
何を使って、どうやって飛ぶのかさえ決まっていないのに、
「落ちる」ではなく、あくまでも「飛ぶ」ことを目的とした部活。
偏屈な部長。野球部掛け持ちの先輩。その他みんな変わりも揃い。
おまけの名前の変わった者ばかり。
損な役回りに悩まされながらも、みづきはだんだん本気で「飛ぶ」ための
活動に打ち込んでいく。
部員集め、個性派揃いの部員のまとめ、飛ぶ手段の検討、資金繰りなどなど
いくつもの問題に立ち向かい、失敗もしながら、やがて彼女らは飛ぶことに…
『ウォーターボーイズ』みたいな展開ですね。
もう思い切り王道な展開です。
ただ、試行錯誤の段階やクライマックスがなんだか薄くてちょっと残念。
中学生で人間関係についてここまで考えるもんかなー、と本題と違う部分も
どうにも気になってしまった。
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図書館でかりてハードカバーのときに読んでいたけど、文庫になっていたので再読
二回目のほうがおもしろく感じた
部長の神さまぶりにも笑わされた(笑)
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爽やかな青春小説でした。
出てくる子が皆一癖も二癖もある子ばかりでおまけに名前も珍妙。
とにかく爽快感に溢れていて、さくさく読めます。
私も空飛びたいです。
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クラブ活動必須な中学校にて、文化部はそれほど数多くなく
どうしようかと思っていたら、先輩に恋した幼馴染と共に
奇妙な部に入る事になってしまった少女の話?w
少年少女の甘酸っぱい青春物…ではなくて、どっちかというと
主人公のやたらめったら苦労話?
いや、かなり報われてる感はあるのですが
最初の方はどう想像しても貧乏くじっぽい感じが。
そしてこの幼馴染、ものすごく知り合いでいたくないです。
次々と出てくる、あまりお知り合いになりたくない面々。
とは言っても、お知り合いになりたくない人は2名ですが。
まだ部長は大丈夫…な感じがする。
夢に向かってひた走る連続短編集。
そしてラスボスは顧問!(笑い)
最後には驚きというか、やっぱりその感情はもってないと
将来非常に怖い事になりますよ、と。
そしてさらっと最後に爆弾発言かましてる部長。
そして最後の一文…幸せならいいのではないでしょうか?w
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登場人物の描写が良い。特にエンゼが初登場するシーンの描写(p208)は素晴らしい。
彼女の愛らしさ、周囲から大切にされる理由をすんなり理解することができる。
物語は、ちょっぴりくすぐったい青春小説だった。
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若さあふれる楽しい物語ですが、自分がしばらく空を飛ぶ夢なんて見ていないことに気づいて、ちょっと寂しい気分になりました。
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中学生が空を飛ぼうとするお話。
最初は荒唐無稽で、大丈夫か…と思ったものの。
純粋で正義感と責任感が強くてみんなに愛されている主人公に、
癖のある登場人物たち、、。
空をどうやって飛ぶのか?という本筋と、
友人関係や親子関係、その他諸々絡み合って、
なんかジブリ映画を見ているようでした。
こんな青春いいな。
子供のころはやっぱりここまで馬鹿で、夢持ってなくちゃねって思う。
半径50メートル以内が世界のすべてだった頃ってやっぱり幸せだと思う。
ぐっとくる友情話あり、胸きゅん要素もあり、
ささくれた社会人の心は射抜かれてしまいました。
青春、いいなあ。
と遠い日を思う。
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相変わらずまとめ方がうまいなぁと感じる。
ハードな推理ものではない分、滑らかな文章で読みやすい。
どうでもいいが、加納朋子は「かのうるなるなこ」と読むのだろうかと、いらんことが気になった。
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[BOOKデータベースより]
中学一年生の海月は幼なじみの樹絵里に誘われて、「飛行クラブ」に入部する。メンバーは二年生の変人部長・神ことカミサマ、野球部兼部の海星、不登校で高所平気症のるなるな、運動神経はないけど気は優しい球児。果たして彼らは空に舞い上がれるか!?友情、家族愛、恋、冒険―全てがつまった傑作青春小説。
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もうばか!とにかくばか!
だけどおかしいくらいに青春!
わたしが読みたかったのはまさにこんな青春
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読み始めはなにか読み進むのが遅かったけど、後半は加速度的にのめり込んでいく感じだった。
オーソドックスな青春小説だけど、なにかグッと来るものがあった。こんなに応援したくなる主人公もそういない。
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軽く読めて、読んだ後の爽快感もあじわえる青春小説。
夢に向かって突き進む中学生っていいな~と思う。
自分が夢に向かって頑張ってたのはいつの頃だったかな・・・
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空とぶ青春小説。
海月をはじめとして登場してくるなかま達がほんとに興味深い…
彼等達ははたして空を飛べることができるのか?
最後まで楽しめました。
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2012/5/29
ちょーーーぶちょーーー!
やるやん!最後!!!
悶えたわ。
読後爽快。
青春だわ。
満足です。
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きっかけは本屋さんでおすすめされていたこと。
たしかPOPに「11ページから書かれている飛行クラブの活動内容を読んでみてください」と書いていて、じゃあ読んでみるかと思ったら、その内容の突飛さに目を奪われた作品。
後日、以前に読んだ『ささらさや』の作者、加納朋子さんの作品と知り、「それならおもしろいだろう」と納得して読むに至った。
登場人物は今時の中学生。
これは、高校生や小学生ではいけなかった。中学生だからこそ盛り上がる青春小説である。
彼らは「空を飛びたい」と願う飛行クラブ部長・斉藤神の元に集う。
部長の名前からして突飛で、いわゆるキラキラネーム。
他にも天使(エンゼ)や朋(月が2つだからルナルナ)なんていう人物が出てきてしまう。
さらに、文中で「銀魂の銀さん」とか「プリンセス天功」なんて名前が出てきて、楽しませてくれる。
また、彼らは名前だけでなく性格が突飛である子も多い。
とくに部長の神はまさに「何様?神様か」と言われるような尊大っぷりで、読んでいるこちら側でも「おいおい、それはないだろう」と呆れてしまう。
だが、後半になるにつれて、彼の本性(本音)が露になる。
そして、「あぁ、彼はこんな風に考えていたのか」と、少し愛おしく思う。
だからって、それまでの神様発言が許されるわけではないのだが、やっぱりちょっと見る目は変わる。
もう1人、主人公にイライザと称される性悪娘の描き方も秀逸である。
彼女が本音を告白する場面では、ぐっと胸につまる思いがした。
それでもやっぱり、性悪の部分は変わらないのではあるが、神と同じく「そう思っているならまぁ、許してやるか」と思ってしまう。
きっとこれは二人が中学生だからだろうな、とは思うが。(高校生でこれだと救われないなと思うので)
最後に主人公の海月ことくーちゃんも、ただの「良い子」だけで終わらないところが良い。
若干中学一年生なのに、いろいろと仕事を押し付けられ、突っ込み役を引き受けなければならない苦労人なため、「がんばれ」と応援してしまう。
幼馴染ジュジュとの会話では、ジュジュの方に感情移入してしまったものだ。「わかるわかる、こんな友達欲しいよね」と。
登場人物のことばかり書いたが、この小説のメインは「飛ぶ」こと。
しかし本当に「空を飛ぶ」となれば障害はつきもの。
文中にもあるが、中学生が「飛びたいから飛ぶ」など、本来ならば許されることではない。
責任なんて、取れるはずがない。
ただ「飛ぼう飛ぼう!」で盛り上がるだけでなく、その部分もしっかり踏まえて解決させているのが良い。
小学生~高校生まで、また青春を思い出したい大人にも読んでもらいたい作品である。
そして、最後のページについて。
思わずニヤリとしてしまった。
がんばれくーちゃん。きっと君なら大丈夫だ。