電子書籍
カシオペアの丘で
2020/04/26 17:37
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投稿者:とし - この投稿者のレビュー一覧を見る
土日で一気に読みました。それだけの良い作品でした。人生をじっくりと考えささられました。
紙の本
心が伝わりました。
2016/02/28 12:20
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投稿者:アンくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公を取り巻く大きな愛情に、悲しい状況でありながらも暖かさを感じました。小説の中に自分が入り込み、主人公の最期のために何かしてあげられないかと思うくらいでした。
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上巻から下巻まで泣き通し。
死ぬ人と残される人、許されたい人と許したい人、共に歩む人とそうだったかもしれない人。
それぞれのそれぞれに対する心情がすごく丁寧に描かれていて、自分自身の思い出に自然と重なり合って、色んなこと考えさせられる。
大切な人に会いたくなった。
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上巻だけでも十分なくらいな物語に続きがあってくれて幸せでした。描き方がとてもきれいで、うまく表現できないけど、すごく共感できてすごくしみ込んでくる物語でした。
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「ゆるされたい」と思ってるうちは、まだ自分で自分のことを許してあげられてないんだと思った。
肺がんに侵された男性とその周りの家族、幼馴染の話。
登場人物はそれぞれ自分が過去に犯した罪に、今でも苦悩しています。
個人的には雄司が好きです^^
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流星ワゴンが好きな人ならきっと、この表紙(上の表紙)になんとなく反応しちゃうんじゃないでしょうか。上と下、それぞれ400頁の大作です。「自分と親」「自分と子」「家族愛」と言ういつものテーマに加え「友情」それから自分をとりまく許されない「罪」と「死」。序盤からすでに重松イズム全開で、傑作キター!って気持ちになるんですがちょっと長すぎるかな。ただ読んでて、いつか向き合うことになるかもしれない病と死について、ちょっとだけ真剣に考えさせられました。
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許すこと許されること。そして生についてと深い作品だった。人生をどのように歩み、過ちとどのように折り合いをつけ、最後はどのように幕を閉じるのだろうか。
そんなことを読了後に考えさせられる。
40歳を目前に癌を宣告されたシュンが子供の頃からの「傷」との折り合いをつけていく過程を軸に描かれ、その想いや姿勢には共感する部分も多くついつい感情移入してしまう。色々と背負ってしまってはいたが、自分・家族、そして友人もが納得できる最後を迎えられたのは幸せな終わりだったのではないだろうか。
作品自体、後半は一気読みするほど引き込まれるものだったけど、本作品で提起しているテーマだとはいえ「許す」に拘りすぎてた感もあった。その中だからこそユウちゃんというキャラクター性が欠かせなかったのかもしれないが。。しかし、このユウちゃんのキャラクターは絶妙だった。特に第15章のユウちゃんの語りはなんとも良い味があって、この作品をより際立たせている一因となっている。
そして本作で舞台となる北海道にある架空の田舎町、そしてカシオペアの丘の描写はもちろんのことだし、登場人物たちのが発するら台詞のどれもが素晴らしい。その意味でも魅力的な作品だった。
それだけに安易に中途半端な映像化だけは避けてほしいと願う。。
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上巻でのぶつ切りな情報が線となってつながり、登場人物たちを悩ませ苦しませ、最後は皆が許し受け入れ。。。上下巻立てで重松氏の世界に引き込まれたおかげで下巻は何度も涙ぐみました。家族、夫婦、友人、登場人物たちのお互いを思いやる心があるからこそどれも素晴らしい輝きを放っていたんだろうな、と思いました。自分も見習わないと。。
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10/04/29読了 分かってはいても泣きそうになった。そういうのを期待して重松作品を読んでいるわけじゃないんだけど、やっぱり良い。
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2010.5.3
初めて読んだ重松作品。
作者の名前から固そうなイメージを持っていたけど、表現がやわらかくて、何より内容が温かかったから驚いた。
読まず嫌いしないで色んな人の本を読もうと思う。
登場人物それぞれが持つ「過去」
それは罪であったり、事故であったり、事件であったり、過ちであったり。
それらが少しずつ明らかになりながら物語は進んでいく。
過去に縛られ続ける人々が、それぞれに「ゆるし」を求めることによって若いしていく過程には感動せずにはいられなかった。
幼馴染4人の再会を実現させたシュンの病気には感謝しなければならないのかもしれない。
涙なしでは読めない作品。
特に下巻のシュンの誕生日のところは号泣だった。
哲生とユウちゃんが良かった。
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ユウちゃんはガチで良いポジション。
この話は、登場人物の多くが持っていた「ゆるし」に
関する問題のしこりを、上手い話のつながりで
溶かせていると思う。
他者が抱える問題や変化を見て初めて、
自分が抱える問題を、解決までとはいかなくても
動かしていくきっかけにできるものなのかもしれない。
「しにたくないけど、しあわせだった。」
間近に控える「死」に対してはこの一言以外に
何が必要だと言うのだろう。
正直今の自分にはまだわからない。
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死んだひとがそっちの世界でおだやかに笑っていられるかどうかは、そのひとの死に方や生前の暮らしによって決まるのではなく、のこされたひとたちが幸せになっていれば、死んだひとも幸せになれる。神さまがそんなルールをつくってくれていれば、いいな。
***
ああ、なんだ、そこにいたのか。あなたはつぶやいて、少し照れたように笑う。
星はずっと頭上でまたたいていたのだと、あなたは、やっと気づいてくれた。
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誰かが死ぬ、なんて話はエロゲにもスイーツ(笑)にもありがちだけど、この物語における死の原因はガンということで、現実にかなり起こりうる話だから身につまされる。
とはいうものの、この物語は人の死で泣かせる物語ではない。物語の主幹は「罪と赦し」にある。登場人物のそれぞれが罪悪感を持ち、赦したい、赦されたいと思っている。大小の差はあれど、人は誰しも罪を犯さずに生きてはいられないから、このテーマは人の死以上に重いテーマなのではないかと思う。
個人的に好きな一節は、ミウさんの言った「記憶に残っちゃったものは、事実よりも重いんですよね。」という言葉。某元総理は「自分を客観的に見れる」と仰っていたが、それってかなり凄い。僕は、いくら客観的になろうとしても、結局人は主観でしか生きられないと思う。この一節はそのことを見事に表現していると思う。
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『星座なんて見分けられなくてもいい。夜空に数え切れないほどの星が光っている、それだけでいい。』
下巻。上巻とはまたフォルムを変えてきた。細部のワンテンポ挟んだ描写が非常に綺麗。目まぐるしく動く、主観の表し方も絶妙。そして、何よりも落とし込む先が、自分にとってはツボ過ぎた。天体好きに悪い奴はいない。ニッチな領域の美徳を主張して、メジャーなものを敬遠するという趣向がないからだ。美しい星は、誰が見たって美しい。そこに、素晴らしさがあり、また、残酷さもある。生命と星空を重ね合わせることは、ロマンチックなようで、実はシビアで、ストイックな、ペシミズムだ。それを真っ向から体当たりで描けるあたり、さすがだと思う。その姿勢こそが、真の贖罪なのではないかと思ったりした。