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2020.1.6
ゆみちゃんに借りて
ローマの休日を中心に進む物語
市民会館
在日
35mmフィルム
違法な薬
レンタルビデオ屋
夏休みの自由研究
両親の離婚
無敵すぎるライダーおばちゃん
過去の復讐前の温かな1日
隣の席の友達
父親からまさかの強盗計画
ばあちゃん想いな孫達
ローマの休日上映会
まさかの違う映画でしたパテーン
短編集だけど繋がりがあって
おおおお!ってなる作品。
もう一度読み直したい!
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いやー、素晴らしい。こんなに気持ちのいい余韻が残る小説は久しぶりだ。映画のパワーって、魅力って、無限大だね。
グランドフィナーレとも言える、最終章の「愛の泉」を除くと、4篇の、ほろ苦かったり、じんわりと胸が熱くなったり、どうしようもなく切なくなったり、慟哭の念に胸が震えたり、と言った様々な感情の中に、ある映画が微妙に絡んでいるんだけど、乱暴な言い方をしてしまえば、それらを全部ひっくるめて優しく包み込んでしまうような力があるんだなあ、と感じさせてしまうのだ。嬉しいことに。
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対話編を読んでから、映画編を読むことをオススメします。もちろん映画に詳しくなくても、十分楽しめます。
5篇はそれぞれ映画のタイトルがついてますが、全てローマの休日で繋がってます。最後の愛の泉も大団円で好きですが、個人的には復讐篇が好きです。
カッコ良すぎます。金城さんが描くダークヒーローが好きだからですかね。暴力は嫌いなのに、強い者に立ち向かう力は眩しく感じます。
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「だから、俺たちは映画館の暗闇の中にいると、ワクワクするんだよ」かつて映画について語り合い、だが全く別の道を歩んだ友との再会。夫の自殺で憔悴する河本に訪れた、レンタルビデオ店での運命の出会い。最愛の夫を亡くした祖母を元気づけるべく鳥越家の孫たちが企んだ『ローマの休日』上映計画―。やさしさと勇気が宿る全5篇を収録。映画から放たれた光が、人々の胸に潜む暗闇に、希望を映し出す。著者最高の短篇集。
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ローマの休日を軸に展開される5篇のオムニバス形式の小説。
小説にオムニバスを使うのかどうかは一旦おいとき、そこも、映画からインスパイアされたものなのか?と思うと俄然胸がワクワクする。
面白い、面白すぎる。
映画も好きだから、という軽めの感覚で手に取ったけど、もっと早く読みたかった。
1篇、1篇が濃くて、胸が詰まる。
ローマの休日が軸なだけでなくて、
スパイス的要素として、どの話にも、若い男と、人妻の不倫物のフランス映画が出てくる、これもまた良い。
皆さん、愛の泉がやっぱ1番好きなのかな?
わたしは、恋のためらい/フランキーとジョニーもしくはトゥルーロマンス 篇が、
1番、うぐぐぐぐと、なりました。
easy come, easy go!
簡単に手に入ったものは、簡単に手から離れていってしまう
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8月31日、区民会館での『ローマの休日』上映会を軸とした、5つの物語。
作中に出てくる映画を全部見てみたいと思った。
このように、作品が作品を教えてくれることが、私はとても好きで。
『愛の泉』は主人公の思想が面白く、終始クスクス笑いながら読むことができた。
個人的な話をすると、この本は古本屋で適当に購入したのだが、8月31日は私の誕生日であり、私もかなり映画が好きなので、シンパシーを感じる大切な作品になった。
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映画はその人との巡り合わせ。それは思い出になる。『対話篇』はちょっと悲しみ度合いが多かったけど、この『映画篇』の読後は晴れやかな気持ちになる。涙より笑顔になるいい話。特に最後の「愛の泉」は大好きです。「ドラゴン怒りの鉄拳」、「ペイルライダー」もお気に入り。あと、「対話篇」含めたそれぞれのちょっとした繋がり、ニアミス具合が個人的に好きなポイントです。ただ映画についてもっと知識があればもっと楽しめただろう。ちょっと残念。ま、それでも面白かったです。