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あの朝日新聞名物コラムニストというか、アフロのオバちゃんというか、今時冷蔵庫も掃除機もクーラーもない生活をしているというか…
朝日新聞を退社後、やっと読めたエッセイは、やはり彼女らしいとニヤリとしてしまう。
そう、人は求めすぎればイカンのです。
深川の江戸の人情話のような世間の支え合いは、全て棄て去り、同じ目線に立った所から始まるのです。
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彼女との出会いは、情熱大陸だったと思います。アフロで自由に生きているカッコイイ人だなと思ったのを覚えています。彼女の書いた本なら読んでみたい!と買ったのが1年前。途中まで読んで、積んでしまった……。1年ぶりに手に取りました!読みやすい文章は、新聞社に勤めていたからですね、流石です!そして、生き方にも憧れます。私は彼女が大好きになりました。(積読から)
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面白かったなー。
なんだかすとんときた。
せっかく生まれてきたのに
そうあらねばならないってことに
がんじがらめになりながら
周りを羨ましがって生きて、
意味ないよね。
嫌われる勇気だよ。
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ポジティブな考え方でエネルギッシュ。
身につまされる言葉がたくさんあったが、元気をもらえる内容だった。
今後10年間の活躍を見てみたい。
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稲垣さんの人生観がとても伝わる文体と内容
ただ一方で会社や社会に対する彼女独特の偏った見方もところどころで見られたので全てに共感できたわけではないが、自分が会社ではを辞めること、辞めた後何をしどう生きてゆくかちょっと考えた
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新聞社に就職した女性の、仕事を辞めた経緯と辞めた後に分かったことのお話。
面白かった。
確かに、仕事を辞めると言うとだいたい驚かれるし理由を聞かれる。それだけ会社で働くべし、という固定観念があるんだってことを読んで実感した。自分で決めたことなんだからほっといてくれればいいのにさ。
そして辞めてから著者が見た風景は本当に社会の実態だなと思った。著者の言う、本当の意味での自立をめざして私も出来ることからしてみよう。
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ちょこちょこ目にして気になってた本。
古本屋で見つからず、ある日日経に取材されてるのを見て、その日のうちに本屋で購入。
最近、仕事を辞めることも念頭に置いて働いてるから、すごくリアルに想像できた。
朝日新聞社に勤めていた著者が50歳で会社を退職するはなし。
日本は会社によって経済が動かされていることがよく分かる。
これを読むと、会社員であることの恩恵がすごく分かるから、辞めるのをためらいそうになる。
が、40歳で仕事を辞めることを意識し出して、この会社に貢献できることは無くなったと50歳でポジティブに辞めた著者の話はおもしろい。
お金を意識しなくなると、集まってくる。これ、言ってる人よく見かけるが、ほんまかいな。と思う。
金欲にまみれた私。
給料をいくらもらえるかということに無関心になると、自分の評価が気にならなくなってくる
「なくてもやっていける」ことを知ること、そういう自分を作ることが本当の自由だったんじゃないか。
会社を早期退職すると、退職金にかかる税金が高い
失業保険は、会社に就職活動をしようとしている人しか受け取れない
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いやーー、自分が会社辞めるときのことを思い出してしまった。
もちろん会社の規模や仕事の内容や働きぶりは違いますよ。勤続年数も。わたしはたった10年だし。
でも、わたしには何か違う仕事ができるはず、やってみたい! 何もお金だけがすべてじゃない、新しいことにチャレンジして暮らしていけるはず! っていう、意気込みと希望と、そして不安がないまぜになったような気持ちはとてもとてもよくわかるのだ。
いかに会社に守られていたかということに気付くところも同じだなーと。失業保険は次の会社を探す人にしか給付されないところに気付くくだり(↓)。
P142「つまり失業保険とは、我が国の大人を「会社」というシステムに押し込むためのシステムだったのである!! 自分の足で立とうとしている人間は、それまでいくら保険料を納めてこようが失業後に必要な保護を受けることができないのだ。
エーーーーっという衝撃、理解していただけますでしょうか。」
年金もしかり。日本がいかに会社社会であるか、そのおかしさに気付くあたりはさすがです。
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割と、思ったより面白かったです。
何度かTVで著者を見た気がします。
著者が記者であった朝日新聞を辞めるということが
書かれているだけといえばそうなのですが、
その中で、日本の社会・会社、その仕組み、ひずみ
がクリアに描かれているという感じがします。
会社員は一度読んでみたほうがいいのではと思います。
ただ、それぞれの立場や背景があるので、彼女の
行為がすべての人ができるわけではなく、
また、それがいいとは思いません。でも、
ここに書かれていることは、日本のひずみや、その
めざすべき将来像が的確に描かれていると思います。
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20160719予約中
P211
「つながり」がこれからの社会のキーワードだと言う人がいるし、私もそうだと思うけど、つながるためには、まずひとりになることが必要なんだ。
みんなしってた?私は初めて知ったよ。
会う人ごとにもったいないと、言われる。そりゃそうだ、と、私も思っていた。でも、役に立ってないのに会社で人生を過ごすのは、私の人生としてもったいない、そう考えた。
なるほどね、と、なんとなく納得した。
同じ選択をするとは思わないけど、そんな考え方もあるよね。
ステキな人、話をしてみたい、そう感じた。
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世間知らずのおばさんが、会社を辞めて右往左往。
最初はそんな印象の内容だったけど、要するに「お金がない暮らし」のレベルが違うんだと思った。
お金がなくても、という言葉が何度も出てくるけど、お金がないわけはないし。
会社を辞めても仕事は探しているし。
月収100万でもそこそこ暮らしていたけど、月10万でも幸せに暮らせる方法を見つけましたーーー!私ってすごい?みたいな。
感覚が違い過ぎ。
結局このような本を執筆して収入はあるのだし。
結局団体に所属していたら気がつかなかったけど、独立して初めて世間というのを知った。ということかな?
30代や40代で会社を辞める話と、50で辞めるのとではかなり違うみたい。
早期退職とあまり変わらないみたいだし、特にこの方はバブル入社だから少し特殊な気がした。
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朝日新聞のアフロ記者、TV等で結構有名らしい、見たこと無いけど。
高給を捨て50歳で会社を辞めた。その視点で世の中を見たエッセイ本。
まぁ言ってみれば独身、子なしだからこそ可能な選択では有る。朝日のデスクで独身借上社宅50歳なら、蓄えも8桁は有るだろうし。
電気をほぼ使わず、家電製品も冷蔵庫含め廃棄。(さすがに洗濯はキツイのでは?)そんな生活が今出来ているのも、当時の高給の力による買い物依存症に近い爆買いや、高級外食三昧の生活を経てきたからこそ出来るのでは?って穿った見方だが。
日本は確かに民主主義ならぬ会社主義だと思う。会社に入っていれば業務以外の雑事は完全に会社まかせ。税金も年金も確定拠出も住宅ローンも、リストラ後の再就職まで会社がお膳立て。楽ちんである。
しかしそれは税金も年金も健保も、一円だって未払いに出来ないし、国に主収入を100%把握される仕組みでもある。
このような差別があるのだから、税(3号とか)や年金(厚生)は優遇されてしかるべきであるのに、最近はそれがズルイという主張までされる始末である。
会社員は国に良い様に搾取されても全体的に大人しいから、国もそこからは盗り放題なのです。
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カミさんが購入していたもの。
彼女が朝日新聞を辞めて気づいた事が書かれていて、内容自体はその通りと思わされる事ばかり。ただ、何故この程度の事が退職という大きな転機が起こるまで分からなかったのか不思議でしょうがない。
彼女が会社に絡みとられていた存在だったのではなく、実は彼女自身、「会社」そのものだったのではないだろうか?
日本国民の多くが生き残るための手段を会社に依存し、与えられる事を待ち、自ら取りに行く方法を自分の頭で考えなくなったと述べている件に大きく頷かされる。ただ、まあ振り出しに戻って、それって周知の事実じゃないの?とツッコミを入れたくもなる。
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「アフロ記者」に続いて一気読み。
会社勤めをしたことがないとか、三日でやめちゃったとか、フリーに生きている人に対して、ずっと憧れがある。自分にはとてもできないからだ。なぜできないのか、つらつら考えてみるに、小心者の心配性であることとか、わりに計算高いところがあるとか、ネガティブ思考に流れがちであるとか、もろもろあるなかで、しみついた優等生気質というのも大きいように思う。しっかり勉強して、良い大学から安定した仕事に就き、有用な人間と認められる…この流れは、正のインセンティブが働くので、無自覚にのっていくと抜けにくいものだと思う。「期待される人間像」をついなぞっていくことになる。
著者もそうした流れのなかで会社人間として働いてきたのだが、五十歳にしてそこを飛び出してしまう。レールに乗っていたときには見えなかったあれこれが、実感をもって綴られていて読みごたえがある。「会社員」(か「会社員の妻」)でないとどうも生きづらい日本社会って、実にヘンだと思うけど、そういう制度設計が隅々まで行き渡っているのだよね。新聞記者として何を見てきたのかという自省の念も綴られている。
それでも、困難は数々あれど、希望もたくさんある、というのが著者の基本的なスタンスで、そこがいい。エピローグのシメの言葉がかっこいい。
「『つながり』がこれからの社会のキーワードだと言う人がいるし、私もそう思うけど、つながるためにはまず一人になることが必要なんだ。みんな知ってた?私は初めて知ったよ」
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朝日新聞のアフロ記者稲垣えみ子さんの、退社ドキュメント的エッセンス。家族もちはうかつに影響受けると危険だと思いつつ、会社依存体質から脱却するために、お金の呪縛から解放されること、会社とは別の趣味、コミュニティを持つことで正気と保つこと。そうすることで、逆説的に会社の仕事の素晴らしさが浮き立ってくる。会社は人間的なドラマに満ちていて、こんな刺激的な場所であり、自分の成長の旅である。が、旅に依存してはいけない。いろんなところ言われていることであるが、実体験と朝日社説仕込みの筆致で、ぐっとくる一冊。