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段々と壊れていくさまが怖くて飛ばしてしまった
まだミステリーは早いみたい
内容としては段々と崩壊していく家族と最後に別サイドの目線でフィニッシュ
個人的には行なった理由を説明してくれたほうが楽なので良かったけど、その分、ホラーとしてはブレちゃうみたい
エンタメって難しい
元気なときしか読めない本です
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読み進めるのにとてもエネルギーが必要で、読み終えるのに普段の倍くらい時間がかかりました。
洗脳?マインドコントロール?され、少しずつ侵食され壊れていく様を見るのが本当にしんどかった。
葉月がいきなり呆けた状態になって事件が解決するので、少し唐突で消化不良感があった。
でもそのくらい葉月も切羽詰まった状態だったということなのかな?
葉月が元の肌がわからないほど濃く白塗りをしていたのも、大人は欲しがらなそうなフェイクパールのピンキーリングやビーズ細工を盗んでいたのもそういうことか!と納得。
最後はもう少し、美海と学校の友達や先生とのやり取りが深掘りされていると良かったと思う。
信頼できると思って真実を打ち明けた崎田先生に裏切られたのは本当に辛かっただろうな。
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初めて「角川ホラー文庫」を買って読んだ。
きっかけは「死刑にいたる病」の巻末に載っていた。特別な経緯はありません。ホラー小説と言うだけで、作品を前にしてブルブルと震えながら読み始め、何故か途中で止めようとは思わなかった。
物語:皆川家は現在、女四人で暮らしている。留美子は、付き合っていた男性の紹介で小姑たちに、「ふしだらな女」呼ばわりされていた。お腹には既に小さな命が宿っていたからだ。「わたし、絶対に彼と結婚しますから」それから留美子は順調に三人の娘を生んだ。三人目を産んだ九年後、四度目の妊娠で検診の結果、男児だった。
あの日の事故を境に、生活のすべてが一変した。以来、留美子は心を塞ぎ「よき母、よき妻」であることをやめた。―智未(長男)のいない我が家なんて、もう見たくない。
玄関先でうつむいたまま、留美子はため息をついた。小さな爪先が視界に入った。顔をあげる。途端、留美子は目を見開いた。目の前に、四、五歳見当の男の子が立っていた。男の子は「トイレ…貸して、下さい」と言い、留美子は場所を教えたが、男の子は間に合わなくて漏らしてしまった。
両方の拳を握り、その場に立ったまま、粗相をした自分を恥じて声もなく泣いていた。
その姿に、思わず留美子は胸を衝かれた。
ちいさい子に、こんな泣き方をさせてはいけない。子供が他人の前でこんな風に声を押し殺して屈辱の涙を流すだなんて、あってはならないことだ
ひどすぎる。この子の親は、どこでどうしているんだろう。靴も履かずに子供一人で徘徊させているだけでも異常なのに、こんなに痩せさせて、お風呂にも入れず、トイレにも行かせないなんて。
その後交番に届けたが、留美子は、亡き長男のこともあり、親が見つかるまでの間だけ預かることにした。
子供に名前を聞くと「朋巳。山口朋巳」という。
勿論、家族の反対があったことはいうまでもない。事故で亡くなった智未は、留美子に溺愛されていた。朋巳が皆川家に来てから三週間、荒んでいた皆川家は、なんとなく落ち着いてきた。ある雨の日の午後、長女琴美が自宅の軒先に立っている女を目にとめた。何とも言えぬ風貌に、琴美は思わず身を引いた。
皆川家の人たちは、女がⅮVを受けていたと勘づいた。
「あのう、もしどこへも行く当てがないのでしたら、よかったらー」と声をかけてしまったのが悲劇の始まりだった。
朋巳の母、山口葉月が住み着いた。巻末に、この小説は単行本『寄居虫女』を加筆、修正の上、改題し文庫化したものです。と書いていた。
冗談キツイぜ‼
あらま、読書は楽しい!
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こんなにも警察も学校も行政も親戚も頼れない事あるって思うくらい四面楚歌の状況の方が恐ろしい。なかなか重め。
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おもしろかった。少し胸糞悪くなる内容だけど、読みやすいし止まらなくなる。終盤は特に勢いがあっておもしろかった。最後の終わり方もよかった。もう少し、その先を知りたくなるけど、、小説としてはあの終わり方が一番なんだろうな。
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知らず知らずのうちにシロアリに家が喰われていくように、家庭が壊れていく様を描いていてただ、怖かった。
「死刑にいたる病」もそうだったけど、苦しんでいる描写が読んでていて苦しくなった。
落ちは少し意外だった。
1回読んだ後だと、また違う感じで読めそう。
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ずっと、どうして私はこんなにも嫌な話を読んでいるんだろうと思いながら読んでいました。これをただのフィクションとは笑えないような事件が世の中には実存します。単行本発行時のタイトルは『寄居虫(ヤドカリ)女』だったそうですが、文庫本タイトルのほうがより実存している感がある。
マインドコントロールの恐ろしさ。なぜ侵蝕されてしまうのかが少しわかったように思いました。
とはいうものの、映画で私がいちばん苦手なのが「老けメイク」。映画のみならず某テレビ番組を観ていても老けメイクにひっかかる人に「なんでやねん、わかるやろ!」とツッコミを入れたくなるため、この犯人にはドン引き。声にも年齢は表れる。違和感バリバリじゃなかったかと思うのです。
犯人のことはさておき、マインドコントロールの行程にはちょっとメンタルやられそう。今もどんよりした気持ちです。
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怖かった。読みながら「誰か早く助けて」とずっと思っていました。いつの間にか他人が自分たちの家をコントロールしていく、まさに侵蝕。実際にこのような事件が起きているので小説の中だけの話に留まらないことがとてつもなく不安で怖くなります。意外な展開もあり最後まで恐々としながら読みました。被害者も加害者、加害者も被害者、最後は切なかったです。
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怖い
壊れたヒトに壊されていく家庭
壊れたヒトは壊れたヒトをつくる連鎖
自分にも起こるかもしれない恐怖
ヒトの壊れた怖さがゾクゾクする
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人間誰しも完璧でない。
歪みを見つけては、そこに上手く入っていき、その人の望むことを与え、次第に自分の思い通りに動く操り人形へと変えていく。
洗脳にかかるなんて意志が弱いなって思っていたが、それは決して人ごとではない、誰にでも起こり得ることなのが、なによりも怖いなと思った。
情景を浮かべやすい描写が多く、あっという間に小説の世界観に引き込まれ、あっという間に読み終わってしまうような本でした。
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【2024年87冊目】
幼い息子を失い、魂を失ったような皆川家。真面目な長女、一歩置かれたような次女、ワガママな三女と家に寄り付かない父親に、錯乱する母親。そんなある日、母親が小さな男の子を保護したことで、家族の均衡は崩れ出す。互いに憎しみあい、罵詈雑言を口にする皆川家に寄り添う謎の女と男。家族はひとつにならなくちゃ――ね。
さすが櫛木理宇さんでしたね、鬼怖い。表紙が怖かったので、覚悟はしてましたが、途中の描写は本当に勘弁してくれよと思うほどでした。依存症シリーズを拝読していたので「いや、からの〜?」って思いながら祈るように読んでましたが、想像していた+願っていた以上の展開でひっくり返りました。さすが、ただでは終わらない…!
結構読んでて眉間に皺を寄せる内容ですが、ミステリー的な要素としても非常に良かったと思います。人間て、危ない存在になる可能性が、常に横にあるみたいな生き物なんだなぁと思ったのと、感情を描くのうますぎだろと思う感じでした。
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洗脳によって一つの家族が壊されて行く…
こんなことって本当にあるのかな!?と思いつつ、実際似たような事件をいくつかニュースで見たことがあるので、興味深くあっと言う間に読み終えた!