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最初は超人的な能力を持っているヴァリアントが隔離されるのはしょうがないと思い読み進めていた。だが、人間も道具を駆使すれば人を殺めることができてしまう。ヴァリアントも人であり、人を傷つけるかつけないかはその人次第なので、隔離されるのはおかしいと思った。
毛利はなぜ、鈴木比呂武士を亡き息子のように思えるのか理解できない。4年間、彼に復讐するためだけに生きてきたのに、故意ではなかったとわかったら、許せるものなのか。
彼と娘があの時に愛し合わなければ、彼が脱出を試みなかったら、そもそも彼と娘が出逢ってなかったら娘は生きていたかもしれない。
これからは純也と悠を含めたヴァリアントの人たちには人間界で楽しい人生を送って欲しい。
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一気読みした。アニメとかになったら面白そう!
このご時世(コロナ流行期)に合ってる部分もあって、病と政治と差別と‥ 考えさせられる。
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ウイルス感染者に対する偏見と差別を政治家が自身の権力のために利用するという内容は、昨今のコロナウイルスに対する野党の動きと被る部分がある。
そんな難しい話しはさておき、医療エンターテイメントとしてスピード感があってとても面白かった。
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面白かった
漫画ライクな手に汗握るエンターテイメントサスペンスストーリ。
しかし、その奥底には差別に対するメッセージを感じます。
ストーリとしては、
緊急医療医師の岬のもとに、訪れた美少女悠。
彼女は致死率95%のDomSウイルスから生還した人物。しかし、生還した人は「ヴァリアント」として、超人化した能力を持つことになり、世間から隔離されています。
岬もヴァリアントの一人。
そして、そのヴァリアントを隔離するために設けられた「憩いの森」
ヴァリアントはそこでしか暮らすことを許されません。
そんな憩いの森から脱走してきた悠は、岬とともに、刑務所内の悠の兄を脱走させます。
迫害されてきたヴァリアントたちは何をやろうとしているのか?
そして、ヴァリアントに異常に憎悪を抱く刑事の毛利。
毛利たちの追跡の中、悠、兄、岬はどうなるのか?
といった展開です。
そして、事件の裏側には政治が絡んでいるところも面白い..
ラストは、いろいろ都合よく、たたまれていますが、すっきりした終わり方で、エンターテイメントとしてはばっちりです(笑)
しかし、昨今のコロナ禍の中、考えさせられる物語でした。
差別、隔離...
さらには、ハンセン病の差別を思い出します。
ライトなアクション&エンターテイメントサスペンスですが、ちょっと考えさせられる物語でした。
これはお勧め!
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先日、光文社にて再リリースされましたが、私が読み終えたのは幻冬舎文庫版です。
(どんだけ積読にしてんだよー)
最新作「ヨモツイクサ」にも通じるありえない存続「ヴァリアント」。
それは致死量95%のウイルス感染から生き延びた人の呼び名。
そんなストーリーの主役は救急医の岬純也。
夜勤専属で救急医として働く岬のもとに深夜に彼を指名して現れた悠、そんな彼女の瞳は白銀に輝き、それは悠がヴァリアントであることを意味します。
「憩いの森」に隔離されることを余儀なくされるヴァリアント達、悠はそんな「憩いの森」からの逃亡者。
そして悠が岬を指名した理由、それは岬がヴァリアントだから。
そして、悠の兄・比呂士を助けて欲しいと言う。
ヴァリアントの謎に迫るミステリー作品...ではありません。
公安、政治家も巻き込み比呂士が企てる「ある計画」、そこに隠されていた真実。
一気読みでお楽しみください。
深夜の救急医療室で働く岬純也のもとに、白銀の瞳をもつ美少女・悠が現れる。致死率95%の奇病から生還した「ヴァリアント」である悠は、隔離地域「憩いの森」からの脱走者だった。ヴァリアントに異常な憎悪を抱く刑事・毛利の追跡が迫る中、悠は反政府組織が企む「ある計画」を純也に明かすのだが――。手に汗握る怒濤の展開、一気読み間違いなし!
内容(「BOOK」データベースより)
深夜の救急医療室で働く岬純也のもとに、白銀の瞳をもつ美少女・悠が現れる。致死率95%の奇病から生還した「ヴァリアント」である悠は、隔離地域「憩いの森」からの脱走者だった。ヴァリアントに異常な憎悪を抱く刑事・毛利の追跡が迫る中、悠は反政府組織が企む「ある計画」を純也に明かすのだが―。手に汗握る怒涛の展開、一気読み間違いなし!
著者について
一九七八年、沖縄県生まれ。二〇一一年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、作家デビュー。『改貌屋』『仮面病棟』『優しい死神の飼い方』「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ、「神酒クリニックで乾杯を」シリーズなどの著作がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
知念/実希人
1978年、沖縄県生まれ。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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今のコロナ禍には、ぴったりな題材だったが、ぴったり過ぎたのか読み進めるのが難しかった。何度か読むのを止めようかと思ったが、「比呂士のやりたいことを見届けねば…」という思いだけで読みきった。
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DoMSに感染し急性期から回復すると驚異的な身体能力がみについてしまう(ヴァリアント)。そんな感染症を政治の道具にされ、差別をうけてしまうヴァリアント達の復讐ストーリー。
フィクションでありながら新しい感染症が国中をパニックに陥れてしまうのを最近目の当たりにしていたので結末行き所が楽しみで一気読みであった。
最初は善人が登場していない雰囲気であったが、比呂士が起こしてしまった事件の真相が明らかになったあたりから様相が一変、真の悪人が明確になる勧善懲悪の展開。あれだけ悪人が救いようのない奴だと読んでいて気持ちの持って行き場が明確になり易くて良い。
岬と悠がヴァリアントとしての宿命を背負いつつ前向きに進んで行く結末にすっきりした読後感を味わう事ができた。
現実の世界でヴァリアントの様な感染症罹患者がいたら、絶対悪いことを考える奴がいるんだろうな。
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知念さんの作品すこ。未知の病気後に変異したヴァリアントという人達の生き様を描いた小説。コロナ禍もあり、未知の病気や自分とは異なるモノに対する人間という生き物のエゴと偏見に満ち溢れた恐怖がやけにリアルだった。人は自分以外の何者かを排除し、自分を安定させる事を無意識にしてしまう。それがアパルトヘイトや歴史の数々の人種差別の心理の根底なのであろう。本当に恐ろしいのはその人間の心理であり、集団で扇動されて実態のない意志を持ったマジョリティーだわな。悠が可愛いのと、意外これ実写化とかしやすそう。ストーリーがやりや屋上のテロリストと似ていて、オチも読めたけど、設定が面白かったのでサラサラ読めました。ヴァリアントの身体能力かっけぇ。。
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突然の病気変異でヴァリアントと呼ばれる人種になってしまった主人公。恋人に菌を移してしまい死亡したが、政治家によって真実とは別の事件にさせられとらえられてしまった。この世界を変えようとヴァリアント達が立ち上がりテロを起こそうとする。
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遺伝子ヴァリアント…簡単言うと遺伝子の異変。
差別を言いたいのだと思うのですが…何故か「ハンセン病」を思い浮かべてしまいました。
「白銀の逃亡者」ってそう言う事なのねって言えるのですが、何かが根本的に違っている気がしてなりませんでした。自分だけでしょうか?
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中高生くらいの時に読みたかった本だなと思う。
DoMSウイルスに感染し、生還すると、人間離れした身体能力を手に入れる…ファンタジー寄りの話で映像化向きだなと思った。
コロナにインスパイアされた話なのかと思いきや平成に書かれた話というのが驚き.
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感染症で遺伝子が書き変わるというところが、なぜかmRNAワクチンが危険という論調とかさなった。
SF的には、ウイルスを解析して、人工的にヴァリアントが生み出せればいいのにとか、政権交代の様子がどこぞの政党のようだとか、いろいろな見方ができる作品。
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致死率95%とは恐ろしい。そして生還するとヴァリアントというバンパイヤのような力を得る。そのため隔離されることになったヴァリアント達の自由を求めての戦いが始まる!というより陥れられた冤罪を晴らすことで、目的が叶う。政治がらみの駆け引きもあり、最後の方の生放送場面は映画を見ているようだった。
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致死率95%の謎の感染病から生存を遂げた「ヴァイアント」と呼ばれる人たちへの偏見、風当たりの強さを描いた物語。
コロナの後に書かれた著書かと思ったらそれより前に発売されていた。
最初の病気の説明を乗り越えればそのあと非常に面白かった。
厨二心もくすぐる作品。
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ミステリ的なミスリードは薄く、勘のいい読者ならすぐ気づく仕組みになっている。
だが本書の魅力はそんな所ではない。ノンストップサスペンスとでも言うべきか。よく出来た映画でも観ているような面白さや楽しさがある。なかなかの良作だ。