紙の本
経営ツールとしての情報技術
2016/10/10 11:05
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投稿者:はち - この投稿者のレビュー一覧を見る
大規模システムを導入・運用した経験から、完全に忘れられているIT部門の最重要ミッションと、経営陣に抵抗勢力呼ばわりされてしまうカラクリをビジネスの観点で説明しています。さらに、AWSやOracleクラウドにも触れて、バッチ処理中心からクラウドベースへの転換の困難さもわかりやすく記載されています。
開発よりも運用が大切であるとか、変革のための予算と維持していくための予算を分けて考えるであるとか、目からウロコが出すぎます。章立てや構成がバラバラだと感じていたのは、もともとはそれぞれの記事になっていたものを書籍にしたからですね。
社長だけでなく経営陣や経営を目指す方にこそ読んでもらいたいです。その意味ではMBAコースにネットビジネスとは別に、情報技術戦略などとして一コマあってもおかしくないと思います。
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NRIの本の中でも非常に有意義な本だったと思います。
著者の以前のFintechの本はいまいち何を書いているのか
わからなかった感じの内容でした。今回の本も、
前半はやはり、著者の今までの功績や道のりが書かれて
あって。。少し読むに堪えないものかと思いましたが
中盤から後半はいたって有用な内容だと思います。
ビジネスとIT
クラウド
エコシステム
ITの運用。継続とビジネスへの寄与。 等々
私の部署の課題に対しての、答えがこの本にはあるような
気がします。また、非常に面白く、私の部署の各メンバにも
ぜひ読んでほしいと思います。
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おもしろい本でした。著者はNRIの理事。
最近のクラウド、マイクロサービスといったトレンドを、経営層ならではのハイレベルな視点で解説。実際にAmazonなどを訪問している著者ならではのリアルな感覚が良い。2015-2016年くらいにITProに連載した記事をまとめたもののようです。
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・良いプロジェクト管理とは、
・プロジェクト全体にミッションをしっかり理解させること。
・漏れの無いようにタスクを分解してプライオリティ付けをすること。
・タスクを完結できる相手に任せること。
・予想外の事態に備え、対処すること。
・部下は自分のゴールが見いだせないまま、ただ無為な時間を過ごしているだけかもしれない。
・ITベンダを入札で客観的に評価しようとするだけのIT部門の視点からは、ITで他社を出し抜こうという気概が感じられない。
・ITをうまく使って業務部門と競争しリードすることから逃れようとしているIT部門の視点は、業務部門ではなくベンダーに向かう。
・他社に勝ち、業務部門に勝ち、そして後輩に誇れるITという財産を残せる要件が必要である。
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なぜ大企業のシステムはつぎはぎだらけで一気に刷新しないのか、なぜトップダウン案件は危険なのか、、大企業のシステムの論理を理解した人には有用な一冊。直近の例だと、なぜみずほ銀行はシステム障害を起こしたのか、の解となる考えも記載されていた。
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良い本です。
著者の造語ですが「できろ」命令が組織を腐らせるというのが刺さった。
要は上司やリーダーが漠然と部下に具体的な指示をせず根性論的に「予定通りやれ」と言うと、部下は部下で曖昧な報告をするようになり、結果、無駄の多い品質の悪いシステムが出来てしまうと。