投稿元:
レビューを見る
p220 あとがきより
戦後初の東大総長の南原繁
「大学は国家の名において学問研究の自由の範囲が狭められ、時の権力によって都合よき思想と学説が保護せられ、これに反するものはしばし迫害せられ、弾圧せられ。。われわれは、我が国のかような官僚主義と中央集権制度から解放し、これを民主的また地方分権的制度に改編しなければならぬ」
「国の政治に何か重大な変化や転換がおきるときは、その前兆として現れるのが、まず教育と学問への干渉と圧迫である。われわれは、満州事変以来の苦い経験によってそれを言うのである」
投稿元:
レビューを見る
武器輸出の緩和に関する主に反対の立場から、取材をしてまとめた本。
政府が教育(大学)をコントロールして、軍事技術を誘導しようとしているのではないか、という危惧に関しては、まあそうかもしれない。
一方で、防衛力は大事かもしれない、と葛藤っぽくを描いてあるけど、どうすればよいかの意見はなく「考えていきたい」と逃げでまとめる。
後半、無人機の非戦闘員に対する誤爆のリスクを悲劇的にまとめているが、有人機でも同じなので、考察は甘いのでは?読者を武器輸出の産業反対論に誘導したい?と感じました。
近隣諸国に、ミサイルぶっ放したり、勝手に領海侵犯・領空侵犯を起こす国に囲まれている日本に、ただ平和平和と叫んでいるだけでは何も進まない。
日本人が、この国をどうするのかと考える前に武器輸出云々の方法論に陥ってしまっているというのはその通りと思います。
投稿元:
レビューを見る
9条があっても、何かしらの形で「戦争」にかかわらざるを得ない日常。現実の中で、自分のあり方、この国のあり方について、もっと考えなければいけないと思った。