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自殺法うんぬんを隠れ蓑にして
「これが悪ですよー」
という 曲世の所業が酷い
読み終わりは
「あああああああああ~~~」
と正崎善と同じく
叫ぶことしか出来ませんでした
動画を上手く使った
人心掌握の方法など
小説なのに
映像がはっきりと目の前に見える
そんな すごい小説でした
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うわぁ、なんか、すごい…
曲世に犯される、という表現になんかぞわぞわして、最後は正崎さんと同じように祈る気持ちでページをめくり、絶望する。
真逆の人、でも、その人とだけ、分かり合えるのかもしれない。いや、どうかな。でも、そうなのかな。
考え続けてその先が理解だとしたら、それはどこに行き着くのだろう。
二巻、三巻出るまで読まなくて良かった…(発狂するところだった
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読み手を圧倒的に絶望させる作品。あらゆる手で希望を摘み取る手法は感情移入することを躊躇わせるほど。自殺法をめぐる世論を動かす大勝負は、善と悪をの定義を考えさせるが、その裏ではまたしても「女」が悪意を振りまいている。前作よりもスピーディかつ抑揚のあるストーリーは相変わらず面白い。しかし今回はなかなか・・・・・・これ、もう勝てないのでは・・・・・・
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おもしろい。ぐいぐいひきつけられてこの巻も一気読み。
「絶対に現実では起こらないようなファンタジーもの」はあまり好きじゃない自分にとって、「もしかしたら現実に起こるかもしれない…くらいの世界観」を描く、野崎さんの作品は好きです。
あと、例の「悪い女」本格的に登場。その女とのやりとり。ラノベっぽいポップ?な感じで個人的にツボ。その中身はとてもグロいのですが…。
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正義とは考え続けること、と語った正崎善の見解がラスト最高にブラックな形で跳ね返ってきたときはもう呆然とするしか……。
このシリーズで初めて野崎まど読んでるんだけどいやもう軽やかに容赦なく死んでく。これどうやって収集つけるつもりなのか。いや、つけるつもりないのか。
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「いつからこの小説が、ただのミステリーだと錯覚していた?」
この小説の感想を書こうと思ったとき、まずこの言葉は書いておかないといけない、と思いました。いや、もうホントにこれはヤバイ。
一巻を読み終えた段階で、この小説はヤバイという匂いがしていましたが、二巻に至ってそのヤバさが爆発します。
そのヤバさの中心にいるのは、もちろん曲世愛。不可思議で邪悪な女、というのは一巻で感じていたのですが、彼女はもはやそんな言葉では収まりません。
神話の世界にセイレーンという、海に住む化け物がいます。その歌声を聞くと船員は惑わされ、遭難や難破してしまい命を落とすそうです。
曲世愛は文字通りのセイレーンでした。ミステリの枠を超え、曲世は人の命を喰らい続けます。終盤の絶望感は、もはや言葉では表現できません……
曲世の陰に隠れがちですが、この巻のテーマである自殺の是非についても色々考えさせられます。この巻のもう一つのハイライトは、自殺法の是非を巡っての討論番組。
各党の党首が倫理面、経済面などあらゆる側面から自殺法を否定します。しかし、それを凌駕してくるまさかの展開……。この展開を持ってくることができるのも、野崎さんの奇才ぶりを見せつけているように思います。
もはや化け物と(僕の中では)化した曲世をとめることは可能なのか? そして、曲世と自殺法は世界に何を求めているのか。話は三巻へと続きます。
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齋開化により自殺法が宣言され正崎検事を筆頭に法務省、検察庁、警視庁を跨いだ機密捜査班が組織される。自殺法の是非の討論番組が中継され、それを経て域議選挙が開催される。捜査班と共に正崎と淡々とした事務官の瀬黒が齋を追う中、曲世愛が全てに張り巡らすように暗躍し死に誘惑し、終盤は特にその勢いに飲み込まれた。
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飲む劇薬?
いいえ、これは「読む劇薬」。
正義と悪、検察官と"悪女"の話。
恒例のジャケ買い(※運命的出会い)で出会った1冊。
なぜか私の"引き"がいいのか……価値観をひっくり返す、けれど納得の1冊に出会ってしまった。
かつて、こんなに絶望する小説が存在しただろうか。
男をたぶらかしたり、裏切ったり。でも少し可愛げのある…そんなキャラクターとしての"悪女"観は黒く塗り替えられた。
これぞ本物の"悪"。
そして作品の重要なテーマとなるのは「自殺」について。
中盤、1つの新法を巡り、様々な思惑が交錯する展開。
最初は絶対ダメ!(…やっぱダメだよね?)と思ったけど、話や状況が進んでいくと、
「……た、確かに、確かに、確かに…ああああ確かにぃぃぃ」
後半は「確かに」しか口から出てこない!
そしてラストにかけて…
恐怖の女「曲世愛」の魔の手が、読者の私の脳をも犯す。
手が震える。絶望が止まらない。嗚咽。めくりたくない。イヤダイヤダイヤダ。読みたくない。吐きそう。うっ…もうだめ。一旦休憩………これもうあと一文字でも読んだら吐く。ウギャアアアウボロロロロ。もう本ちぎる!ちぎるよ、捨てる!捨ててやる!読みたくないんだからあああああぁもう目も当てられない!!今以上の絶望なんてあるわけない。さすがにフィクションだし救われるよね?!最後は…みーんな幸せになるんだよね?!(白目)誰か…誰か。お願いだから救われて…誰か彼らを救っ………うわあああああ#@☆$%○々→¥€〆〒%◎★いやだやめてお願いだか…ぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
苦しい…苦しい……
ひいいいいなんて作品だこれは……!
(読む劇薬なんてよく言ったもんだな!)
直接的な表現を使っているわけではないのに、生々しく伝わってくる「死」と「恐怖」。
いつのまにか彼に憑依するように、私もこの主人公とともに叫び、鼓動し、絶望し、泣いた……
そして本当に絶望的なのは…
この絶望がまだ終わらないってこと…!
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ミステリ。シリーズ2作目。
これは…ミステリなのか?
ラスト40ページは、エグい。
大好きです。
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後半の展開でじっくり読んでられない、読むのも辛くなってくる。
最終巻読まないと、この気持ちの悪い余韻を消せない。
『読む劇薬』とはよく言ったものだ。
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アニメで先を知っているだけに、コンビニのシーンのナプキンの袋の点線が怖すぎる。これは先を知らずに読んだらラストの場面で戦慄が走っただろうな。アニメではこのネタは使われずに、多摩動物公園へ出かけるための弁当の準備とオーバーラップさせた演出だったけれど、アニメ化に適した巧みな方法だったと思う(文章で同じ効果を出すのは難しそう)。「選挙に勝ち負けはない。選ばれるかいなかというだけ」で『地獄の楽しみ方』とリンク。アニメもまだ最終話だけ観ておらず、最終巻にてこの物語をどう決着させるのか楽しみ。
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一冊目は「女」。今回は確かに「死」でした。新法をめぐっての議論はつい真剣に考えてしまいましたが、とりあえずメインはこの女!何を考えてる。何を目的に。主人公が後手後手で悲しいです。私も叫びたい…。
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文雄、奥田の相次ぐ自死の後、正崎の事務官に就いた陽麻が女性であったことから、この章は陽麻と曲世の戦いとなるか、曲世が陽麻に化けて一層の阿鼻叫喚を生むかのどちらかかと思えた。して実態は中盤頃までに、陽麻はただの下働きに過ぎず、積極的に優れた頭脳や女性的思想、視点を事件に持ち込むことが出来ないお飾りだったことから陽麻の敗北は見えていた。無論前章の幕引きからすれば事務官が女性であるという程度のことにはいかほどの優位があるとも言えそうになく、読者にとっては(正﨑善と違って)元々大した希望でもなかったわけだが。
そうであっても最終盤は衝撃的だった。それまでに開示された曲世の手札からは到底切り得ない、彼女の強みと無関係であるどころかそれを擲つ悪手に近い行動だったからである。だがその死角から振るってきた悪意の威力はあまりにも強烈であり、「過去に例を見ないという程ではない」惨虐の演出でさえも、その構えのない我々はただ呆然と読み進め、粛々と眺めているしかなかった。この劇的な無力感、凄絶なる悪のカタルシスたるや筆舌に尽くしがたく、「セブン」ジョン・ドゥの衝撃を上回る殺戮と感じた。
強く引き込まれる物語だった。快作。いや、怪作か。最高。
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ここまで完膚なきまでに味方を失ってこれからどうやって解決?へ進むのか。悪について考えた結果正崎さんはどこにたどり着くのか、次を読むのが怖いです。
好きな人物がことごとく死んでしまったのでもう正崎さんくらい呆然です。正崎さんは死なないでほしい。そして出来れば考えを変えないでほしいです。
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たとえいつか答えにたどり着いたとしても、そこで考えるのをやめないことだ。正義とはなにかを掴んだと思った後も、正義とは何かを、ずっと、永遠に問い続けることだ。
しんどい・・・アニメもほんましんどかったけど、文章でもほんまにきつい。陽麻、アニメオリジナルで原作にはでてこんことを祈ったけど、ほんなんけにはいかんかったか・・・きつい