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2016/10/10樋口顕シリーズ第4弾は久しぶりの登場。女性キャリアの小泉刑事指導官が面白いキャラ。★4の下
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樋口さんと娘さんの関係がうらやましいなぁと思いました。(*^^*)
ストーカー事件かと調べ始めたら、チカンの被害届も出ていて 三人の男性が参考人に…
今回の話しは何だか誰も救われない。
現実 男の人たちは、この冤罪を怖がっていますよね。嫌な事件だなぁと読みました。
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今野敏らしく、余計な人物の登場や描写がほとんどないため、後半あたりから容疑者を消去していきはじめると、必然的に読者にも犯人の目星がついてしまう。それほど込み入ったストーリーではないし、キャラクターは皆しっかり描かれているので、退屈せず最後まで読み終えることができるけど。
星3つが妥当。
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シリーズ第四弾。樋口シリーズも安定したおもしろさを誇るものの、本作は若干樋口らしくないシーンがありましたね。捜査の初動段階で氏家からもたらされた被害者が痴漢被害を届け出ていたことに対する反応、また第一の被疑者である樫田への態度など、いつもの樋口なら持前の洞察力で正しい答えにたどり着くところが、ちょっと遠回りしていたように思います。その分を小泉刑事指導官がフォローするという構図で、最終的には事なきを得ますが、なんだか、樋口が”並み”の刑事になってしまったかのような印象でちょっと戸惑いますね。
事件のほうはといえば女性殺害事件とその周囲に浮かぶ複数の容疑者がいずれも被害者から痴漢やストーカーで訴えられていた人物であったものの、いずれも”シロ”、真犯人は意外なところに、というもので小泉刑事指導官の助言を得ながら解決へとたどり着きます。
この事件と並行して樋口の娘が別の事件の参考人として警察の捜査の対象となる事案が発生。家族のこと、事件のこと、樋口の心も揺れ動きますが、前作のビートや朱夏で描かれていたような登場人物の焦燥感や葛藤にはおよばず、その分、没入感は控えめでした。
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このシリーズを初読でした。
隠蔽捜査シリーズのような切れ味と人間味を期待したのですがそこまででは無かったな。少し薄味で物足りない感じ。
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警視庁強行犯係 樋口顕シリーズ。シリーズ4作目ということを読み始めてから知りましたが、問題はなかったです。
樋口は、家族の事や刑事としての悩みや葛藤もあり、親近感のある人間味のある刑事だと感じました。
アドバイザーとして捜査本部に参加する、女性キャリアの小泉さんもいい感じ!!
さらさらと読みやすく、先も気になり夜中に読み始めて、気がついたら朝方4時でした…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)楽しめました。
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今野敏「警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ」第4作目(2014年4月単行本、2016年8月文庫本)。
前作から14年経ってからの4作目ということになる。作品の中では3年後の設定みたいで、樋口顕は45歳、氏家譲は43歳、天童隆一は51歳、樋口照美は20歳になっていた。樋口顕は警視庁捜査一課の警部で変わらず、氏家は荻窪署の巡査部長から警視庁生活安全部少年事件課の警部補に栄転していた。天童も警視庁捜査一課の警部から警視で管理官になっていて、照美は高校生だったのが大学3年生だ。捜査一課長の田端守雄は変わらないが警視正になっている。
今回も殺人事件の捜査と並行して樋口の家族の事件に関わる展開が描かれて、対応する樋口の人間性がよくわかるストーリーだ。
そして今回新たに登場する樋口の捜査の相棒は世田谷署の刑事の小森進警部補45歳と警察庁刑事局刑事企画課の小泉蘭子刑事指導官、25歳前後のキャリアだ。勿論氏家も要所要所で樋口に情報協力する。
事件は南田麻里という23歳のキャバクラ嬢が池尻の自宅マンションで絞殺されたことから始まる。遺体の第一発見者で通報したのは、麻里の飲み仲間で三軒茶屋の美容院で働く石田真奈美28歳だ。
警察にとって厄介だったのが麻里は世田谷署にストーカー被害を相談していて、そのストーカーが容疑者として上がり消息を絶っていることだ。警察の失策としてマスコミからの追求を極端に恐れていた。容疑者の名前は樫田臨、33歳の会社員だったが退職していた。
そんな時氏家から樋口に電話があり、被害者は痴漢被害で別の男を告訴していることを知らされる。このことが後で事件解決に結びつく糸口になるのだ。
告訴されて地検で有罪判決後控訴手続中の男は楢崎公平、47歳の大学の准教授だったが懲戒免職になって、そして離婚している。現在弁護士のもとで控訴手続中で直接会えない状況下だ。
他にも渋谷署にも別のストーカー被害で麻里から届けられていた男がいて、氏名は柳本行雄40歳。これは都公安委員会から禁止命令が出ている。
いづれも容疑者になり得るが、調べていくうちに被害者南田麻里の隠れた姿がわかってくる。そして事件解明が予想もしない方向に進んで行く。いや見逃していた方向だ。犯行の動機も判り、犯人が特定された時、意外な幕引きで事件は終わる。
今回は事件解明に小泉蘭子刑事指導官が大きく寄与する。ストーカー犯罪の専門家ではあるが、刑事ではない。刑事とは違った観点で樋口に助言して事件解決に導く。長身でスタイルのいい美人だ。
そして家族の事件というのは、娘の照美のパソコンから高校や中学に脅迫メールが送信された事実を警視庁生活安全部のサイバー犯罪対策課の捜査で突きとめたことだった。氏家は少年事件課ではあったがこの情報を得て樋口に内密に連絡してきた。おそらく遠隔操作ウイルスによるなりすましメールだと思われるが、捜査員が事情を聞きに行くことになるだろうという。ここから樋口の思案悩みが始まる。この情報は誰にも勿論照美にも話せない、照美が素直にパソコンの調査に応じてくれればそれだけで解決する問題だと自分に言い聞かせる。ところがそうはいかずに予想外に照美が抵抗して捜査員にパソコンの提出を拒否してしまうのである。
ここでまた新しい捜査員の名前が出てくる。サイバー犯罪対策課の捜査員の名前は伊勢原克明、年齢は30代半ば、5年前に板橋署にいた時に樋口と一緒に仕事をしたことがあり、樋口のことを恩人だと思っているらしい。これからこのシリーズにまた登場してくる予感がする。
樋口の懸念していた強制調査について、照美のパソコンの調査はあくまでも協力依頼であって強制捜査なんてありえないと言う。最終的には照美も打って変わって自主的にパソコンを提出する。そして樋口に新しいパソコンをおねだりするのである。樋口はまんざらでもない様子で最近ずっと距離があった親子のコミュニケーション復活でホッとする家族の話でもあった。
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なかなかおもしろい展開だった。
警察庁から来た女性の刑事指導官の立ち位置と
分析によって事件解決につながった。
今野敏の小説の主役はだいたいちょっと変わってる
真面目な人という絵が多い気がする。
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表題の廉恥は聞きなれない言葉でした。調べてみると「心が清らかで、恥を知る心がつよいこと。」という意味でした。
今作は樋口顕一シリーズの第四作です。前作は星4評価をつけるくらい面白かったのですが、今作は少し物足りませんでした。
しかし、廉恥という言葉がタイトルになったのがよく分かる事件内容とストーリーだったので、人生を考えるきっかけにはなりました。このシリーズは哲学書的な側面があるな、と改めて思います。
純粋なミステリーを求める方には物足りないと思いますが、悪くない内容です。
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樋口シリーズ第四弾。
今回はストーカーにまつわる捜査。
前回は期待以上のものだったが、一転今回はありきたり。人間の起伏を読ませる小説のつもりが陳腐なものとなった。このシリーズは、作品ごとの出来映えが激しい。
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警視庁捜査1課強行犯係・警部補・樋口顕。
シリーズ4作目。
周りの評価は高いが、自分に自信が持てない樋口。
世田谷のマンションの一室で若い女性の絞殺死体が発見される。
樋口は、現場を見て顔見知りの犯行との印象を抱くが、被害者が警察にストーカーの被害を訴えていたことが判明…
ストーカー殺人事件として、捜査は進んでいくが…
女性キャリア・刑事指導官・小泉蘭子の女性目線で捜査は…
初動捜査から⁇
そんな頑なに…
氏家からの被害者が痴漢被害でも訴えていた、という情報にも…
なぜか、頑なにストーカー殺人事件として、捜査を進めようとする樋口。
最初から怪しいと思ってたんだよなぁ。
小泉蘭子、女性キャリア。
と、いうだけで、何か場違いなことをやらかすのかと思いきや、いたってまとも。
控えめに、自らの権限の中でできることをやる。
それでいて、的確な意見を。
また登場しそうな予感。