投稿元:
レビューを見る
劇場版エスカフローネのノベライズ。最後のひとみの選択が違います。個人的にこっちの終わり方が好きです。
投稿元:
レビューを見る
2013年読み納めかな?です。
真綾さんを知ったきっかけだったエスカフローネ、
TV版は全話は見れていない、劇場版も観てないこともあって
初めて詳しく触れたエスカだったりします。
TV版では結構大きなキーポイントにもなっていたひとみの特技・占い
が全く出てきませんね。
それもあってひとみが「普通の女の子」なことがより浮かび上がり、
リアルな「異世界召喚」を感じました。
ちょっと惜しかったのがバァンと心を通わせていくさまが
若干急に感じられたところですが、これを含めて
劇場版よりこのノベライズのほうが評判良いですね。
TV版が切ない終わり方(バッドエンドではない)でしたが、
こちらは解釈が広くとれるもので、凄く素敵でした。
劇場版とも違ったみたいですね。
投稿元:
レビューを見る
怪我のため陸上競技の道を閉ざされた絶望からひとみは、「あたしなんか消えちゃえ」と呟く。その瞬間ヒトと獣人が共存し剣と魔法により戦乱と化している異世界に飛ばされ、ひとみは亡国の少年王バァンと出会うのだった。
劇場版のノベライズ。実はテレビシリーズしか見てなかったので、キャラ設定から世界設定まで違うことに驚きました。そのテレビシリーズから20年以上経っていることにも驚くのですが。
テレビシリーズでは画面構成のきらびやかさや、登場人物の恋心も作品の見所となっていましたが、この劇場版は全体が絶望感で満たされています。
絶望感に溢れた世界の中で、運命にあがき運命を切り開こうとする少年少女の物語に焦点を合わせられており、戦乱の悲壮さもより強く感じられます。
主要人物はだれもが絶望に心を支配されており、そのため破壊行動に出るもの、全てを諦めているもの、抗うために戦うしかないものがおります。ひとみはそんな絶望の渦に巻き込まれながらも、自分がしたいことすべきことを見付けていくのです。
破滅へと向かう物語は当時の流行りもあったでしょう。またテレビシリーズとは違い尺が限られている劇場版だからこそ、テーマがより明確になっているのかも知れません。絶望に支配された世界で人はどう生きるのか。そんな問いををぶつけられた気がします。