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引きずり込まれて怖いとわかっているのに、止めることができない。
…読んでいる私も同じような心境に至りました。
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サスペンス、ミステリーを読んでもどこか他人事で私にとっては単なるエンターテインメントでしかないのだがこれと「真昼の悪魔」だけは別。本当に面白い。というか本気で怖い。どんどん引き込まれて、一旦本を閉じてもどこか現実に戻りきれないような背筋が凍るような寒気を感じる。すごい。
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ミステリーとして読むとつまらないかもしれない。しかし遠藤周作氏がこの作品を書いた思いは伝わってくる。
遠藤氏が常々口にした「人は誰でもそれを打ち明けるくらいなら死んだ方がましだと思うような秘密がある」という一節。時を越えた不思議な現象。私たちには解き明かす事のできない様々な出来事は何なのだろうか?
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誰からも慕われる美人女医の周りで起こる奇怪な事件
エリザベート・バートリーという残虐な殺人女の意識に取りつかれていることを暴いていく話
自分の中の勝手なイメージの遠藤作品とはだいぶ違っていて新鮮
でもストーリーとしてはありきたりというか、よくあるような類の話だった
ただクライマックスの恐々とした描写にはゾッとした
悪女=悪を行っても魅力にならない
妖女=悪を行えば行うほど魅力が増す
ここがなんとなく好きな箇所です。
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ものすごい久しぶりに読んだら思ったよりB級感のある作品でした。
昔はもっと楽しめたんですけど、なんででしょう。結末とか知っちゃってるからかな。宗教色の濃い遠藤作品の箸休めにいいかもしれません。
主人公の辰野のキャラがあまり好きになれません。時代が時代なので、昭和の男ってこんな感じなのかなぁとは思いますが、そりゃ奥さんにも離婚されるわって思いました。辰野からか奥さんからかは明言されてませんでしたが。
エリザベート・バートリーは読む前から知っているくらい有名な歴史上の人物です。もちろん教科書には載ってませんが、彼女を題材にした小説とかをちょいちょい見かけていたので、辰野より先にエリザベート・バートリーに気づきました。ちょっと得した気分。
ただどうしても大河内女医が“妖女”に見えなくて、もっと彼女の蠱惑的な部分を描いてくれていたらなぁと思います。男と女では大河内女医の妖しい魅力について感じるものと感じないものがあるのかもしれません。
人の噂でしか大河内女医の素晴らしいところって描かれてなかった気がしなかったので、そこがちょっと説得力なくて残念でした。
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遠藤周作さんは、時代物から読みはじめました。キリスト者としての清らかな小説が多かったように思います。「海と毒薬」に続いてのこの作品です。起伏が少ない感じの、ちょっとダラダラ続く感じの、でも、彼女を助けてあげて!と叫んでしまいそうな感じが、癖になりそうです。
抜群にファイブスターってことは無いですが、だんだんそうなっていきそうです。
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こういう作品も書くのか、というのが第一印象。あまり好意的でない感想ではありますが。
簡易な設定と言って差し支えないでしょうが、まぁ時代ということかと。その意味で読み継がれる作品では決してないと断言可能かと思われ。
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サスペンスっぽい作品。遠藤周作氏って、こんな作品もあるんですね(もともと、読んだことのない作家さんなので当たり前なのですが)。ひょんなことから、ある女性の身辺調査を始めたところ、その怪しい魅力に引き込まれていき引き返しせないことに。