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2012年ブラジルリオデジャネイロで開催された国連の会議でのスピーチで有名になった第40代ウルグアイ大統領。ホセ・ムヒカ大統領。
「豊かさとな何か、人生で大切なことは何か」それを考えさせる大統領の言葉に感銘を受ける。
「私たちは、まるで消費するためだけに生まれてきたかのようです。それができないとき、不満を持ち、貧しく、そして、自己疎外感を抱きます」
「人がものを買うときは、お金で買ってはいない。そのお金を貯めるために咲いた人生の時間で買っているのです。」
「自分の人生の時間を、好きなことにつかっている時が、本当に自由な時なのです。自分と家族の物質的な欲求を満たすために働く時間は自由ではないのです。」
「人間の最も大事なものが、生きる時間だとしたら、この消費主義社会は、その最も大事なものを奪っているのですよ」
世界でもっとも貧しい大統領。その想いはもっとも豊かだ。
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政治の話だけでなく、人生を豊かにするためにいい感じの考え方や言葉がいっぱいありました。
■日々生きる上でいきそうな言葉
「人生を生きるために闘ってください。人生に中身をあげてください。あなたは、自分の人生の方向性をある程度決められます。自分の人生の道を切り拓いていけるのです。」
「あなたの存在に中身をあげてください。このことを意識的にしない限り、あなたの”中身”はまた新しいゴミを買うためのお金に変化してしまい、悪循環にはまり、それはあなたの人生の最後の日まで続きます。」
「人生ではいろいろなことで何千回と転びます。愛で転び、仕事で転び、いま考えているその冒険でも転び、実現させようとしている夢でも転びます。でも、千と一回立ち上がり、一からやり直す力が、あなたにはあります。」
「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ。」
「発展は幸福を阻害するものであってはならない。愛を育むこと、人間関係を築くこと、子供を育てること、友達を持つこと、そして必要最低限の物を持つこと。発展はこれらをもたらすべきなのです。幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。」
「人がものを買うときは、お金で買ってはいけない。そのお金を貯めるために割いた人生の時間で買っているのです。」
「自分の人生の時間を、好きなことに使っているときが、本当に自由なときなのです。」
「憎悪には少しの意味もありません。憎悪は毒です。誰も払わない負債を負うために人生を送ることはできません。それを人生とは言わない。明日に向かうのが人生です。」
■世界の問題
「世界の問題である地球温暖化や河川が枯渇するといった問題には、誰も責任を持ちません。気づかないふりをしています。世界の方針を定め、協定を提携して厳しく守っていくことが重要です。」
■消費を考えろ
「我々は、健全な消費を考えなければなりません。このようなことをせず、使い捨ての無駄なものを大量に生産し、それをイノベーションとよんでいるのです。」
自分はエンジニアとしてもものづくりをしたいと思っているから、この言葉はよく考えないといけないなと思った。自分の作るものが、使い捨ての無駄なものにならないように、考えないといけないのかもしれない。
■言葉を届けるために
「みなさんはパワーポイントで色々発表されていましたが、誰も聞いていません。客席の静寂はタダではないのです。勝ち取るものです。そのためには、興味のあることを発表しなければなりません。パワーポイントは1,2枚ならまだいいのですが、50枚もあれば拷問です。」
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世界一貧しい大統領。
違和感のある表現と感じつつ読んでみると、すごい人生観を持った大統領がいることを知った。
あたりまえのように、人類の目標と思ってきたことを根本から考え直しましょうというメッセージ。
それらの目標は、政治が悪いと各国の首長がいる中で言えるのはすごいと思う。
まず、本人が実践されていることも共感できることだと思う。
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心に響く言葉が多く、これからの人生を考える上で、役に立つ本だと思う。
私はスピーチの中でも、下記の2つの言葉が特に印象に残った。
「人生を生きるために戦ってください」
「あなたの存在に中身を与えてください」
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ウルグアイ第40代大統領の2012年のブラジル、リオでの「持続的可能な開発会議」でのスピーチが人々の心をとらえ、注目を浴びたムヒカ大統領。現地では愛称でペペと呼ばれている。
その、スピーチや、簡単な経歴について書かれていた本。
(大麻の栽培、販売を合法としたのはいささか首をかしげるが・・・)
社会主義者で、投獄されていたこともあるが、国会議員として、活躍し、その後大統領となる。
世界一貧しい大統領というのは質素な暮らしぶりからもわかる。持たない暮らし、時間が一番自由になるものと言っている。
ウルグアイでは、労働時間8時間から6時間に縮小したにも関わらず、人々は自動車や家のローンのためにダブルワークをしているとか。
「私たちは、まるで消費するためだけに生まれてきたかのようです。それができないとき、不満を持ち、貧しく、そして、自己疎外感を抱きます」という言葉。
幸せになることの根本を感じさせられた。
しかし、走り出したグローバリズムは、このまま加速していくしかないのだろうか。
消費社会しか経済を発展させていく方法はないのだろうか。
何が豊かなのか、自分の暮らしを今一度考えさせられた。
「貧乏とは、欲が多すぎで満足できない人のことです。」
「私は、持っているもので贅沢に暮らすことができます。」
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人生の本質を突いてた 雑踏と忙しさに紛れて目が曇ってしまう時に思い出したい 貧乏な人とは少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ
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激動の人生を歩んだウルグアイ大統領、ホセ・ムヒカが行ったスピーチと彼の人生・哲学を同時に紹介した本書。
個人的には一番始めの環境に関する世界会議でのスピーチと、大統領引退時の若者へ向けたスピーチ。
どのスピーチも心に留めておきたいと思う言葉でした。
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2012年のリオの演説をyoutubeでみました。私も感動しました。特に本当に貧乏な人はとうくだりはは、心が痛くなります。果たして、自分が物欲経済から脱却できるか?努力したい。失言が多いようですが、よく考えられているようで、大麻マフィアとの対決方法は、びっくりした。それにしても本当によくがない人です。
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「世界でもっとも貧しい大統領」として知られたウルグアイ大統領(2010年3月1日~2015年3月1日)のホセ・ムヒカ。
彼のスピーチやインタビューから、彼の主張や考えを明らかにしてゆきます。
とくに、資本主義社会(新自由主義)が進行する日本においても、考えるべきところはあるように感じます。
p.23
私たちは、欲しいものがどんどん手に入る生活こそ裕福である、という価値観の中で生きてきたのではないだろうか。……もっといい物が欲しい、もっと高級な車に乗りたい、もっと大きな家に住みたい……欲望はエスカレートしていくが、それは生活のレベルが上がった証と思ってきたような。しかし、それこそがムヒカの言うところの「貧乏な人」。
「私たちは、まるで消費するためだけに生まれてきたかのようです。それができないとき、不満を持ち、貧しく、そして、自己疎外感を抱きます」
「無欲」に生きるという、ムヒカの姿勢をすぐさま取り入れる必要はないと思いますが、彼のような考え方があるということを知っておくことは必要でしょう。
そして、現在世界規模で起こっている様々な課題を解決するためには、「現在の先進国がとってきたような発展を途上国が達成する」という解決法が存在しない、ということも認識する必要があります。
互いに「無欲」になる、ということは不可能でも、相互に状況を理解し、共有できるものは共有する、というありかたを模索する必要があるのかもしれません。
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3/27 読了
人生において大切なことが散りばめられている。
「積極的平和主義」の象徴のよう。生きる上で見失いがちな普遍的なことが書かれているので、たまに読み返したい。
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「人がものを買うときは 、お金で買ってはいない 。そのお金を貯めるために割いた人生の時間で買っているのです 」
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素晴らしい、珠玉の言葉が詰まった本。もっと早くに知りたかった。
どれか1つ選ぶなら、この言葉を挙げたい。
「物であふれることが自由なのではなく、
時間であふれることこそ自由なのです。」
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わかりやすかった。
そして心を打つ言葉がたっくさん✩⃛✩⃛✩⃛
作者がムヒカ元大統領のスピーチに感銘を受けて、自分で和訳してでも日本のみんなに伝えたいと思った気持ちは、受け手としてのこちら側にしっかりと伝わった気がする。
また、本を読む前までは『聖人君子』的なおぢちゃんかと思いきや、決してそうではない人間味あふれるおぢちゃんだとわかり、余計に愛着がわきました(´∀`艸)♡♡
2018/03/12 16:36
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拝金主義から脱したい人は参考にしていい。貧困や理念について書かれた本。この本を読むことだけで終わらせず、なぜ、ホセ・ムヒカが拝金主義の日本に受け入れられたのか。そのことを追求することが何かのヒントに繋がると思う。
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共感できる言葉がたくさんあった。
神を信じていない、というところが意外でもあり、納得できることでもあった。
まずは自分のことではなく、人のことを考える、人に何かを与える。
一番好きな言葉は、
『貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のこと。』
でした。