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きたきた!朝井ブシ!
キラキラの中に毒を潜ませるのが上手いと思う。それがスパイスになる。
青春に透明感があって好き。
あと理香と隆良が一緒に暮らすきっかけを知れたのが良かった。あの二人、恋愛に興味なさそうだから。(恋人がいる自分という像は大切にしそうだが)テラスハウスを真似て家具を買うとことか、体育の後のカフェのシーンとか細部をえぐるのがうまいよなぁ。
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『何者』の姉妹編というか、スピンオフ的な短編集。
『何者』の登場人物を別の視点から描いたり、就活を採用側から描いたりして、物語に奥行きができていた気がします。
特によかったのは表題作『何様』。
入社一年目で人事部に配属され、採用に関わるようになった克弘の物語。
この作品でのキーワードは"当事者"ということ。
克弘はあることがきっかけで、それをすごく意識するようになる。
自分が人を選別していいのかと苦悩する。
プライベートの出来事がきっかけで仕事にも"当事者"意識というのを感じるようになったわけだけど、克弘の悩みは先輩の君島の言葉で少し軽くなったんじゃないかな。
人事側からの視点、おもしろかったし、克弘が感じたことってほんとにみんな思ってることだよなーとすごく共感した。
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短編5つを集めたもの。この作家は現代の若者の建前と本音を書くのがうまいと感じる。自分にも覚えがあることをストーリーに落とし込んでいる
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2〜3、読んだことある話があった。
全体的にそこはかとなく嫌な気持ちになるというか、人の暗い部分を刺激するというか、そういう話が多くて、面白さはあるんだけどなんとはなしに嫌な気分になる感じ。そんな中表題作の何様は意外と終わり方がよかった。
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『何者』の登場人物の過去の話らしい。が、『何者』の登場人物を覚えていないと、単なる若者たちの短編集。
『何者』『何様』、時間的な間をおかず、続けて読むと面白さが倍増かも。
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何者の登場人物をあまりちゃんと覚えてなくてどうしても繋がりがよくわからなかった。。。
それ抜きにしてもそこそこ楽しめますが。
2017.2.24
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何者のアナザーストーリー。
何者の強烈なストーリーは覚えていても、拓人と理香以外のキャラクターをほぼ忘れていましたが、今回の作品は充分楽しめました。
南階段と2人組の話は、光太郎の純愛、理香と隆良のなれそめと、本編に直接繋がる話。
理香の過去の話はかなりきつい。
でもその毒っぷりが面白さなのでしょうか。
その他は、表題作の何様が好き。
こちらを読んだ後で、また何者に戻りたいともおもいますが、あの後味の悪さを思い出すと、躊躇する気持ちもあり、少し複雑。
後味は、こちらの方が格段に良かったです。
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『何者』のサイドストーリー含めた短編集。最後の「何様」は、私も昔採用担当をしていたので、懐かしく思うとともに、色々考えさせられた。私も「何様」のような面で偉そうに喋ってたな〜笑。でも「誠実」にやっていたつもり。人それぞれ考えることは違うわけで、捉え方も様々なわけで、どこまで歩み寄れるか、理解しようとできるか、人って奥が深い。朝井氏色々考えさせてくれてありがとう。笑
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英語のmissって単語には失って悲しいとか懐かしく思うっていう意味があるそうです。プリプリのMや越谷オサムの「陽だまりの彼女」みたいに、いなくなっちゃって悲しいっていうかmissな物語がワタシは好きなようです。本作の1本目の「水曜日の南階段はきれい」という短編の図書館の魔女の話は、まさにワタシのmissのこころをくすぐりました。
他の短編は可も不可もなく、1600円はちょっと高いかなと感じます。
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何者のスピンオフ的な短編集です。何者を読んだのがかなり前だったので、何者の中の何者か思い出すのに時間がかかりました。『逆算』はそんな考えを持っている人がいる事に驚き。人はそれぞれ見えないだけでいろんな事を考えている。みんな違ってみんないいで、いろんな考え方を持っている人がいる事は面白いですね。そう感じると同時に、逆算を考えてしまう人はある意味生き辛いだろうなと思いました。6つの話の中で一番共感できたのは、理香の『それでは二人組を作ってください』です。学生時代はこの言葉が一番怖かったのを思い出しました。
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なんも考えず図書館で借りたら『何者』のスピンオフやったらしいのね。
『何者』、タイミングが合わずに読んでないんだよね~。
でも、フツーの若いひと達が主人公の短編集って感じで無問題で読めました。
巻末の『何様』
「誠実」に囚われちゃった男(の子)のお話。
ぃやいや、そんくらい真摯なひとって好きなんだけどなぁ。
まぁ男のひとはのんびりできて良いよね、みたいなこともチラッと考えたけども。
元ダンナがチャラ過ぎたせいかしら?(笑)
そんなチャラ男にも「本気の1秒」ってあったんかなぁ。
とか妙に考えてしまった次第。
気持ちにひっかかるフレーズだなぁ。
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あまり人に見せたくないような微妙な心情とかが描かれていて、つい引き込まれてしまう。
何者と連続で読めたので、時々読み返しながら面白く読めた。
2017.7.2
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就職活動について描いてる珍しい作品
大学生に読んでほしい
何者を読んだ直後じゃないと誰が誰だか一致しないかも
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映画も見て、前作も読んだあとなので
それぞれの人物のキャラクターがより補強されていくようで楽しんで読めました。
最後の何様、はなんとも歯がゆく
共感もあり、けど、進んでいこうという気持ちの持てる話でした。
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タイトルの“何様”は“何者”の反対側の立場、会社の人事採用側に立った主人公の戸惑い。
この間までそっち側だったのにと。
縁とは違う一瞬の思いを大切に、なのかな。
他の5話は斜に構えた人達の生き様が面白い。
ひねくれた人達の話が上手い朝井リョウさんだなぁと再確認。