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相変わらず短編でよくここまで人をあっと言わせる謎を仕掛けられるなぁと、感動する。
短い分まとめるのも難しそうなのに、本当にちょうど良く綺麗にまとめる力にいつも引き込まれます。
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【収録作品】最後の良薬/涙の成分比/小医は病を医し/ステップ・バイ・ステップ/彼岸の坂道/小さな約束
主治医と患者、研修医と指導医、同僚関係の医師、など病気とその治療を通して生まれる人間関係。良心的な医師の存在がありがたい。
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どの話も短くて読みやすくて面白かった。事件の背景はよく考えたら暗いものばかりだけど、なぜかそれを感じさせない爽やかさもあったような気がする。
特に面白かった話は『彼岸の坂道』かな。片づけに関する蘊蓄?もよかった。
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病院を舞台に、医師や看護士、患者と家族の姿を描く、連作短編ミステリ集。
医療ミステリというと海堂尊が有名かと思うけれど、この作品集には神の手を持つ医師や、特殊な病気は取り上げられない。
あくまで、すぐそこの病院での出来事かと思うような、リアルな現場で垣間見える、人の心のミステリ。
短編ながら味があって、読後すっきりと胸におさまる。
登場人物のほとんどが、悩み苦しみながらも、最後には自らに恥じない道を選ぶ心を持っているからかな…
何気ない風景描写や思い出のひとコマなどが、きっちりと無駄なくストーリーに活かされて、隙がないのもいつもながら。
『涙の成分比』が、心理描写も仕掛けも面白かった。
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今月2冊目の長岡さん。読後どんよりしてしまうので、もう長岡さんを読むのはやめようかなと思っていたのですが、この本は良かったです。医療テーマの短編集。『最後の良薬』『涙の成分比』が特に良かったです。
あぁ、また、長岡さんを読んでしまうのだろうなぁ。
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医者を繋げた短編集。印象に残った作品は、トンネル事故のもの。
あとは、やっぱり「集大成」という言葉を帯に書いて煽るのは、本当にそれでいいのだろうかと思ってしまう…
2017/1/15読了
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タイトルどおり病院をモチーフにした短編集。
長岡さんらしいひねりの利いた仕掛けが興味深く読めます。ちょっとそれ苦しい展開では…と思う話もありますが、長岡さん好きには厚さもお手頃で面白い一冊。
自分はストーリーとしてはステップバイステップがよかったですね。
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悲哀にみちた人間ドラマ。温かな余韻が残るラスト。
『傍聞き』『教場』を超える、傑作ミステリ集!
バレーボール全日本の女子大生・彩夏と、彼女を溺愛する医者の姉・多佳子。彩夏の運転で実家に向かう途中、ふたりはトンネル崩落事故に遭ってしまう。運転席に閉じ込められた妹に対して姉がとった意外な行動とは……(「涙の成分比」)。
命を懸けた現場で交錯する人間の欲望を鮮やかに描く、珠玉の六編。
「いつか“命”をテーマに医療の世界をミステリとして書きたいと思っていました。自分にとって集大成と言える作品です」――長岡弘樹
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「最後の良薬」 「涙の成分比」 「小医は病を医(なお)し」 「ステップ・バイ・ステップ」 「彼岸の坂道」 「小さな約束」
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白衣の下に隠された医者の嘘、医者の罪、偽の医者。状況はそれぞれであり、心情もさまざまであり、嘘にもいろいろある。誰かを守ろうとする嘘もあれば、保身のための嘘もあり、他人を貶めようとする嘘もある。だが、どの物語の登場人物も、たとえ何かを偽っていたとしても、最後の人間らしさまではなくしていないのが救いでもある。白衣の現場でなくとも当てはまる人間ドラマの一冊でもある。
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2017.3.22.医療小説風だが、いろいろな犯罪の目撃者であり、渦中にあったり、一風変わった視点からの短編小説だった。『涙の成分比』が印象に残った。
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安定感あり。
連作かと思ってたけど
医療をテーマにくくってるだけなんだね。
筆致のせいでみんな淡々とした人ばかりなのが…
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図書館で借りた本。
短編集。タイトル通り、お医者さんのついた嘘にまつわる話。どの話も最後には、なるほど、そういうわけでついた嘘だったのかと、納得&スッキリできる話でした。一気読み。
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最後の良薬、涙の成分比、小医は病を医(なお)し、ステップ・バイ・ステップ、彼岸の坂道、小さな約束、の6話からなる短編集。医療ミステリーというか、登場人物がどれも病院勤務する人なので、それに関わる事故や事件のこと。
こういう短編集にありがちな、1つ1つの物語は間を空けて何かに掲載されていればいいのだけど、まとめて1冊にしてしまうと内容が重なってたりして面白みが減ってしまうのが残念。
でも、え!?と思わせてくれたり、ホロリとくる家族愛があったりと、楽しめた。今度は短編集じゃなくて小説を読んでみたい。
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病院関係者が関わる短編集。
最後の良薬
涙の成分比
小医は病を医し
ステップ バイ ステップ
彼岸の坂道
小さな約束
彼岸の坂道は、途中でラストがわかってしまったが、それ以外は、意表をつくものが多い。
テンポが良いので、読みやすく、人間が生き生きと描かれているので、面白い
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医療関係の短編集。読みやすい。短編だからこそテンポよく読めた作品もあれば、説明不足ですっきりしない作品もあった。
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短編6つからなる。いずれも病院が舞台で白衣の医師がキーパーソン。
ちょっといい話風なのだが、設定や話の流れに無理がある気がして、イマイチ乗れなかった。「教場」や「傍聞き」は好きだったのだが…。