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この人は本当にうまいよなぁ。普通に読めば男女の恋愛だの葛藤だのを描いた小説にしか思えないんだけどどれもこれもかなり高いミステリ技法が使われている。どれも面白かったんだけどやっぱり「喜劇女優」が一番かな。事件なんて起こらずに手紙と電話の会話だけで話が進んでいくのに段々と登場人物が減っていって最後には誰もいなくなると言う…とてつもない。「夜の二乗」「砂遊び」なんかも頭ぐるぐるしてきそうで良かった。
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どうしてこの人はこう恋愛に対する策略が上手いのか。
「喜劇女優」は読んでいるうちにこんがらがるけれど
結末に向って収束していくのが面白い。
でもよくよく考えると無理がある気も。
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恋愛小説にミステリ要素を絡めつつ、「語り=騙り」の技巧が冴え渡るこれぞ連城節な短篇集。ホントもう嘘しか書いてないw。お気に入りは「喜劇女優」、「夜の右側」かな。
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なんか疲れた。
男性作家によるファンタジー…なのかな。
少女漫画の王子様やオタマンガの女神に近い違和感。
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人生は舞台。演ずる芝居は「恋」。
息を呑む超絶技巧で男と女の虚実を描く、8篇の傑作ミステリアス・ノベル。
収録作の内『他人たち』以外は、男女の恋愛感情とミステリが上手く絡み合っている。
解説はお馴染み千街晶之氏。『喜劇女優』を絶賛されている。
確かにこの作品、凄まじいのだが、その凄さが理解できない。
(というか、何度読んでも頭の中には?マークしか浮かばない)
その他には『夜光の唇』『夜の右側』『夜の二乗』が読み応えアリ。
ミステリ :☆☆☆☆☆
ストーリー :☆☆☆☆☆
人物 :☆☆☆☆
文章 :☆☆☆☆☆
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鬼才の手のひらで踊らされるのも悪くない。
他人の秘め事を垣間見た感じで面白かったー。
短編なんて信じられないほど濃密な物語の数々を味わえて幸せなひとときでした。
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巧みに作り込まれた作品集である。技巧は舌を巻く。ただ私好みではなかった。読むがやや苦痛であった。あえて推すと『喜劇女優』がまだ良かった。
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読み始めた瞬間から、連城世界に思い切り引き込まれる。
男と女の、妻と夫の駆け引き、欺し合い。
風景がきれいに反転する。
この快感があるから、連城作品から離れられないのだ。
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浮気、不倫をテーマにした短編集。解説で絶賛されている【喜劇女優】は超絶技巧の怪作ですが、実験的な作品なので好みが分かれそうな気がします。個人的にはミステリー色が強く著者らしい騙しのテクニックを味わえる【夜の右側】や【夜の二乗】の方が好みです。
また、【夜光の唇】も好きなタイプではないですし、【夜の肌】と【美女】はやや平凡でいまいちに感じてしまいますが、プロットの技巧はどの短編も素晴らしいと思います。
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皆気味が悪いほど見事に女優、俳優でした。複雑で理解するのが私には難しかった。.....(゜ー゜)夫婦っていったいなんなんだろう。。
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8篇の短編集。相変わらず凝りに凝ってる。おかげで読み終えると肩も凝る!(笑)
技巧派と言われるだけのことはあって、複雑な線が絡み合っていてちょっとだけ小難しく感じてしまうこともあるが、読了後はその巧さに脱帽。
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技巧、極まれり。男女の間に潜む情愛を酩酊するほどに詰め込んだミステリ要素で描く。湿って、ねちっこくて、粘り気すら孕んでいる情愛。