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医療関係の短編集です。
専門用語などはありますが、そんなに難しいこともなく、医者の世界のおかしさ・世界の狭さなどがうまく描かれています。
医療に携わる人間であれば、シニカルに笑えるという感じだと思います。
もっと他の著作も読んでみようと思います。
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医療に携わる人の環境などが勉強になった。少し過激な描写もあったが、また違う作品も読んでみたいと思った。オチが少し弱い気もする。
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医療小説で6話構成短編集。結構前に読了していました。
医療分野の方でなくても読みやすいかとは思います。
背表紙側の帯に書いてある、「本当の事なんて、言うわけがない。」が本当にリアルでゾクリと背筋が凍るような思いで、あー、あるある、わかるわかると思いながら購入。
最高に皮肉がきいている「至高の名医」がすごい好きです。あと「寝たきりの殺意」も読みやすくて面白かったです。
「名医の微笑」だと回診中の不定愁訴盛りだくさんな患者さん、医療関係者の家族の面倒くさいことこの上ない感じが本当にリアルで目に浮かんでしまいました。
収録されてる中でも「名医の微笑」は、かなーり人を選ぶ作品だろうなあと思いますが、自分で体験していないのに目の前でありありとそういう行為が行われていそうな描かれ方に脂汗出てました。
胃もたれしそうな読者にとって「嘘はキライ」で少し救われるような、そんな構成だったような気がします。
解説に愛がある本は良作ですね。
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医療関係のお話が6編入った短編集。ミステリー、とあるけど…どうなんだこれは(^^; どのお話もかなり毒がきいてて、結構好きだな~。現役医師の書いた小説だと思うと、エロもグロもあんまり生々しく感じないというかうっすらエタノールの匂いがするというか…そんなん私だけか? 私はいわゆる軍艦頭なので『愛ドクロ』に出てきたような、自分の頭蓋骨の3D映像をぜひ見てみたい!(笑)
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脊柱管狭窄症で尿道に管を入れられ自宅で寝たきりの状態を強いられている男性は、嫁に浣腸を頼むのが憂鬱だ。あげくに嫁は看護婦や医師にわたしが痴呆だと嘘をついて嫌がらせをしている。きっと施設送りにしようと企んでいるに違いない。そんなことはさせないと叫ぶがー「寝たきりの殺意」。豊胸手術に失敗した運の悪い女を描いた「シリコン」他。
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【医者、患者は何を思う】
医療ミステリー短編の6話。
「寝たきりの殺意」は後の長編「老乱」の様な認知症高齢者が主役。認知症の人がどう世の中を見て、聞いて、感じるのかは分からないはず。認知症は不可逆的であるからだ。それは死の瞬間や死後が分からないのと近いのだが、恐らくこの様なのだろうと怖くなる、擬似認知症体験小説である。
「嘘はキライ」は超能力SF短編といったところか。軽い話として楽しめる。
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久坂部さんの作品は、医者も人間なんだなーと感じさせられる。そして病気と患者と医者同士の確執とかストレス多そう。
個人的に好きなのは「シリコン」。美容整形に失敗した運のない女子が、これからの人生に希望を見出す、光のある感じが良かった。
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6つの短編の中では【シリコン】が1番面白かった。
【至高の名医】もよかった。
【名医の微笑】はちょっと苦手。
いずれも、お医者さんって、色んな人(患者)を相手にして、ストレスの溜まる職業なんだなぁと思う。
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ブラックユーモア満載の作品。 文体は読み易いし、生理的に受け付けないものもない。 ただ、読んだ後に何も感じない。 時間つぶしと言えば語弊があるが、読書の醍醐味というか心に響くものがまるでない。 多分最近少し難解と言うか考えさせられる本ばかり読んでたからか。 読み時期を間違えたかもしれない娯楽本。
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初めましての作家の作品を手に取る時は、良さが掴みにくい短編集はなるべく選ばないようにしているのだが、タイトルに惹かれ手に取ってしまった。
ブラックユーモア...んむぅ、だとするとなんと優しいブラック。強いて言うなら「名医の微笑」が程よいぶっ飛び具合で楽しめました。エロもグロも弱いですが、世界観が好き。
着地点の優しさに萎み続け、最後のお話ではおじ様の長いスピーチに貧血を起こしそうになる。校長先生の朝礼のお言葉を思い出した。
長編でリベンジしたいと思います( ¯•ω•¯ )
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脊柱管狭窄でバルーンを入れられ自宅で寝たきりの男は浣腸を頼むのが憂鬱。
あげくのはてに嫁は看護師や医者を味方につけて、介護施設へ送ろうとしている。嫁を殺してやろうと企むが、実際には男は認知症であった。など全6つから成る短編の医師によるホラー
2019/06/14 15:18
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短編集
既読の超能力ものがラストだったが、それ以外のほうが現実感があって良い。でも、あまり好きではないタイプかなぁ。
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この人なんちゅう性癖持ってんだ、と思った。サイコパスだし。なんか作品というより作者の方に気を取られたわ。
ま、医師だからって聖人君子な訳ないしね。
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軽め小説
うん、まあ、軽め小説。
世界観はまあ、作者の経歴なんかも反映されていてリアリティがあるが、なんというか、作品として稚拙かな、という感じがした。
…とだけ書くとアレなので(どれ?)どの辺がアレなのか考えてみるに、まず、語り手がいろいろ語りすぎて説明的である気がする。次に、人物造形がわかりやすい、というか、典型的すぎて意外性がない。さらに、フェティシズムをテーマにした短編もいくつかあったが、正直、「ホンモノじゃない」感じがした。知識で書いてんのかな、みたいな。なさいご、ストーリーも面白みがない。全体的に、扱う素材はいい?のかもしれないけど、料理が下手?で凄みがない、という感じがした。
とりあえずまあ、飛行機の中で最後まで読んだ、ということで。
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面白かった!
医療系の短編小説は特に読者と有識者の知識の乖離が起きやすいように思うが、今作はわかる、推察できるギリギリの用語が多く、興味深く読めた。
汚い部分や倫理観から外れている欲望なども小説内にあり、それは人の生死を見てきた人間が故なのかもなと考えさせられた。
しかしながらちゃんとした正義の軸もあり、人の多面性を感じられた。
嘘はキライ!内で出てきた本物親子丼、自分は良く思ったので食べられる場所があったら食べたい。
今まで読んだ中で1番巻末の書評が面白い。大体読んだ時に感じる感想はこの巻末の中野さんが書いてくれているから書くことが無い。