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1.否定的な相づちを打たない
◆「否定的な相づち」とは、誰かの発言に対して「いや」「でも」と言った言葉を返すこと。
こうしてしまう人には、3つのタイプがあるのですが、一番多いのが、「相手を否定する自分をカッコイイ」と思っているもの。
たとえばネットの書き込みなどで手当り次第に否定的な意見を書いたりします。その勘違いぶりは、端から見ていると痛々しいくらいですが、実はその裏には「人に好かれたい」という強い思いが隠れています。
「好かれたい」のかどうかはさておき、思い当たるフシがある人は、「いや」「でも」が出そうになったら、「なるほど」と言い換えると良いのだそう。
「なるほど、そういう見方もできますね。ただ、私の意見としては……」
という具合です。
また、「否定的な相づち」がクセになっている人は、目に入ってくるものや、聞いたこと、会った人を「とりあえず否定するクセ」がついてしまっており、思考がネガティブであることも問題です。
逆に、このクセを治すだけで、思考が自然とポジティブに変わるとのことなので、試してみる価値はあると思われ。
■2.「マイナスのレッテル貼り」をしない
◆「レッテル貼り(ラべリング)」は、心理学でも悪い思考パターンの1つとして挙げられているもの。
たとえば、仕事の締め切りを守らなかったという理由で「あの人はルーズな人間だ」と決めつける。企画の出来が良くなかったという理由で「あいつは発想力がないよね」と決めつける……というもの。
もっともらしくも聞こえますが、冷静に考えると、「締め切りを守らなかった」「企画の出来が悪かった」というだけのことで、「●●な人間である」と人間性まで決めつけてしまうのはやりすぎです。
このマイナスのレッテル貼りは、直接コミュニケートしている相手には伝わるもので、人間関係の崩壊にもつながるのだそう。
だからと言って、政治家やどこかの会社のトップに対してならやっていい、というワケではありませんが、日頃からマイナスのレッテル貼りがクセになってしまうと、リアルで付き合いがある人に対してもやりかねませんのでご注意を。
私も子供たちに対して、ついついやりかけてしまうことがあるので、自戒の意味を込めて記しておきます。
ちなみに、同じレッテル貼りでも「プラスのレッテル貼り」はOKであり、いい人間関係を築くのにも役立つので、こちらは熱烈推奨。
■3.人の幸せに嫌みを言わない
◆今はこういう状況なので、テレビで幸せを振りまく人の登場する番組自体が少ないような気がしますが、幸せそうな人に嫌みや皮肉を平気で言う人のところには、同じように後ろ向きな人が集まってきます。
幸せそうな人の欠点を見つけて、「大変よねー」なんて言いながら、人はほっとしています。むしろ、完璧でないことを指摘できるのが、うれしくてしょうがないのです。
さらに、このクセの問題は、人の幸せに嫌みを言うたびに、自分自身に対しても「幸せ禁止令」を出してしまうことにあります。
たとえば、ビジネスの世界で成功した人を、インターネット上でこき下すような人は、同時に「自分が成功したら同じことをやられる」という危機感を、無意識に植え付けてしまいます。だから、成功のチャンスや、幸せになるチャンスを前にしても、二の足を踏んでしまう可能性があります。
当ブログの読者さんは、ビジネス書をたくさん読まれている方も多いでしょうから、こんなことで成功のチャンスをフイにしないようにして頂きたく。
■4.「できない言い訳」をしない
◆これはもう、私自身、思い当たるフシがありまくり。
何かを「やってみようかな」と思う瞬間は結構あるはずです。ところが次の瞬間、「でもなぁ」「~だからできない」「やらなくてもいいかな」と言い訳が始まって、実行するには至らないことがほとんど。そのまま人生も終わってしまうのです。これも、考え方の悪いクセの1つといえます。
実は先日も、某被災地支援団体に、近くのドラッグストアで食べ物でも買って持って行こうと地図までプリントアウトしながら、「地下鉄が止まるかも」「ムスメの熱下がってないし」と言い訳して断念したばかりのワタクシ。
ですから、とにかく言い訳しないこと。まずは言い訳している自分に気づいて、言い訳が始まったら、「とにかくやってみようよ」と自分で自分を説得してください。
なお、勝手にボランティアしようと現地におしかけるのは、混乱を招きますしかえって迷惑でしょうから自重すべきですが。
■5.「ネガティブな単語」ばかり使わない
◆自己啓発書ではお馴染みのお話です。
言葉はエネルギーです。
人が発する言葉は波になって、聞いている人の耳だけでなく、体に響きます。そして、自分の嫌いな音楽を聴かされるとイライラするのと同じように、ネガティブワードをぶつけられると、人はネガティブなエネルギーにあてられて、後ろ向きな気持ちになってしまいます。
知り合いの話ですが、日頃からTwitterでネガティブなことばかりつぶやいている人は、とっととアンフォローしているそう。
かといって、慣れていないポジティブな単語をいきなり使うのも難しいもの。
そこで本書で提案されているのが、「条件反射のようにポジティブワードを発するクセをつける」というもの。
たとえば、取引先のオフィスに観葉植物が飾ってあった場合、「この植物はキレイだろうか」と考え結論を出す前に、「やっぱり室内に緑があると違いますね。心が落ち着きます」などと、とりあえずポジティブなことを言ってしまいます。
そうでなくとも、日頃から「うれしい」「素晴らしい」「すごい」といったポジティブワードをできるだけたくさん使うよう心がけたいものです。
【所感等】
◆「マイナスのレッテル貼りをしない」と言いつつも、みずほ銀行は先週末までATM停止だったワケで、直接影響を受けた方なら何か言いたくもなります罠。
給与はまだしも、資金繰りの関係等で、会社によっては存続が危うかったところもあったはず。
ただ、みずほ銀行だけでなく東電もそうですが、会社や組織として問題があったとしても、社員さんは必死で働いているわけで、頭ごなしに何���もかんでもdisるのはいかがなものかと。
もちろん、会社としては非難されてもしょうがない部分があるのは事実ですが。
◆また、本書の中には「否定的な相づちを打たない」と近いので割愛した、「何でも批判しない」というものもありました。
「批判グセ」は、何のメリットも生みません。よほど批判上手なら批評家になれるかもしれませんが、相当厳しい人生になるでしょう。批判を聞かされて楽しい人はいませんから、周囲には敬遠されるし、他人を批判すれば、当然自分も攻撃されます。いい人間関係を築くのも難しくなります。
その対処方法については本書をご覧頂くととして、確かに「批評」ではなく「批判」ばかりする人、というのは、あまりお友達にはなりたくないですよね。
逆に、何を褒めても「そんなことないですよー」と自己否定するクセも問題で、本書では「批判グセ」の次に掲載されていました。
私もそうなんですけど、褒めるのが下手な人に限って、褒められるのも下手だという。
これまた気を付けたいところです。
◆今回は、最近のネット上で気になったり、自分自身に関連した「クセ」を挙げましたが、本書ではそれとは関係なく36のクセの改善について触れられています。
その切り口は、「話す」「接する」「考える」「生きる」の計4つ。
既に自分自身で気がついていれば、まだ良いのですが(それが治らないのはまた別の問題ですけど)、指摘されるまで気がつかないクセもあるはず。
悪いクセのおかげで「負のスパイラル」に陥っているケースもあるようなので、気になる方は一度お読み下さいマセ。
もっとも、気がつかないクセがある場合、気にもならないのでしょうが。
第1章 なぜクセを変えると人生まで変わるのか
人の行動はすべてABCでできている!
人は人生の8割を「眠るように」生きている ほか
第2章 「話す」改癖
「えー」「あのー」「そのー」を言わずにいられない
目が合うとそらしてしまう ほか
第3章 「接する」改癖
腕組みをする
話しかけられるのをただ待っている ほか
第4章 「考える」改癖
100点じゃないなら0点、と考える
結論を出すのが早すぎる ほか
第5章 「生きる」改癖
名前を小さく書く
「いつか幸せになる」と言いがち ほか
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ついやってしまう癖を行動・考え方を変えて、良くしていく内容でした。第4章「考える」改癖、第5章「生きる」改癖はとても参考になりました。
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結局、前向きな気持ちでいよう!っといった、ありがちな自己啓発本になってしまっている。それなら他にも本はいっぱいある。もっと改癖、癖に特化した内容を期待していたので残念。
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1日1癖直せば人生が変わる。人の話にうなずかない、口うるさく指図しがちなど36癖書いてあった。当てはまるものが多く、直せるかどうか不安になった。
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目次を見たら、自分に当てはまるクセが、あまりに多かったので読んでみました。
個人的には、自分で認識出来ていて直したいと思っているクセや、あらためて気づかされるクセが紹介されていましたが、おそらく全ての読者が少なからず思い当たることがあると思います。
不幸グセ・失敗グセを、幸せになるクセ・成功グセに変えて人生を豊かなものにしていこうという趣旨で、改癖のための36のコツが紹介されています。
1クセごとにコンパクトにまとめられているので、自分に該当する部分だけを読んでみても参考になると思います。
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潜在意識によるクセの考え直し、意識した行動がとれるようにしていくことが具体的に書かれていた。意識を心がける習慣をつけていくことで、自分のおもいどうりの行動がとれるようになるのではないかとおもった
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「悪い癖」を「良い癖」に変え、人生を成功に導くことを目的とする本書。
癖を改める36のコツが大変分かりやすく収められている。
残念ながら、本書に書かれた癖の改め方については、
かなり自身の意識改革に依るところが大きく、絶対的な処方箋とはなり得ない。
しかし、自身の癖を読者に気づかせる点で言えば、果たす役割は大きい。
その癖がもたらす悪い現象を認識させてくれる内容。
きっと誰もが自分の癖を発見するであろうし、早速改めたくなること必至。
自分もいくつか気づかされた。早速、改癖していきたい。
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なぜかずーっと手元にあって、今回の断捨離でお払い箱にするべく、最後の記念に。
当たり前の事を当たり前にっていうのが難しいのよね、と再認識しながら読了しました。
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まずはなるほどと相槌をうつ
結論から
話しかける
悪いことより良いことに目を向ける
人のステキなところにレッテルを
おめでとうを口癖に
悪いとこもあればいいとこもある
なぜこうなったのかより今何ができるか
できない言い訳より まず一歩
苦手なとこからやってみる
今幸せ もっと幸せになる
あの人のせいで、被害者意識が強い
無力感を生む諸刃の剣
幸せは他人に左右されると考えている
犯人探しは意味ない
自分には変える力があると信じる 自己効力感
自分は人生の創造者 被害者では操られてしまう
ポジティブな言葉
今目の前にある幸せ
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大半の人は無意識に繰り返している悪い癖によって、人生に多大な損をもたらしている。もちろん中には良い癖で成功している人もいる。例えば出会った人に対して自分から笑顔を向ける人は、誰からも好かれる。
心理学の流派として行動科学と言う流派がある。その流派の基本的な図式にABC分析と呼ばれるものがある。AはAntecedent先行条件、BはBehavior、CはConsequence。つまりある条件が起こったときにどのような行動を取るとどのような結果になるかと言うことを分析する。
悪い癖の例として、1人で一方的に語りすぎてしまうことが挙げられる。そんな時は、自分が3センテンスしゃべったら、1つ質問をしてみる。例えばおいしいラーメン屋を見つけたんだ。〇〇と言う店なんだけど。とんこつラーメンなんだよね。お前、とんこつ好きだっけ?のような感じ。