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凄惨なカバーイラストやオビの「絶叫するほどイッキ読み!サバイバルホラー」から想像していたお話とは異なり、一人の若い女性科学者の熱烈な思いが引き起こした事件とその顛末を描いた、何ともやるせない悲しいお話でした。
周木律さんの作品は、「眼球堂の殺人〜The Book〜」に続いて二作読んだことになりますが、両作ともエピローグにあたる部分がとても印象深く、読後に深い余韻を残すところが共通しているように思います。お気に入りの作家さんになりそうです。
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バイオハザード的ハプニングが起きて、ゾンビ化した人間が襲ってくる…という、最早古典といってもいいほど擦り切れた設定で物語を始めるチャレンジングな構成だが、残念ながらその大胆な挑戦に耐え得るようなクオリティーを備えてはいなかったみたいで…。
失礼ながら、小説としての全体的な技術レヴェルが、プロフェッショナルのそれに達していないのでは…とすら感じてしまった。
後半のプロットに少しだけ面白さを感じられたのがせめてもの救いか。
よく行く割と信頼している複数の書店が平積み扱いにしていたのでつい買ってしまったが、店員は本当に通読した上でレイアウトしてポップを書いたのか…?
早く次の本に取り掛かりたくて急いで最後まで読んだという、なかなか稀有な一冊。
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バイオハザード。
不老不死を研究した結果アンデッドを生み出し閉じ込められる主人公。
定番すぎて驚きは少ない。
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※辛口注意
堂シリーズでお馴染みの周木律先生が送るゾンビ・パニックです。
堂シリーズでは数学の薀蓄にボカされてたけど、今作で確信を得ました。
周木先生の文章って、、、、、あんまりうまくないんだなァ←
いや、でも、堂シリーズは今後も絶対追うし、多分それ以外の作品も今後も買い続けるくらいには好き←めんどくさい読者
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「閊える」とか読みにくい漢字にふりがな無く、なぜわざわざこれを漢字にしたの?と思うのが多くあった。
10階から2階まで縄を伝って降りて、また10階まで登るとか…何百のアンデッドに襲われながらも、傷を負わずとか…アンデッドは多数いても一体づつ順番に攻撃してくるのか?など、なんか引っかかるところが多かったかな。
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なぜだろう、最近的中率が高い「カニバリズム」がお題とされた作品…この作品は、カニバリズムが大々的に取り上げられた作品ではないが、作中のキーとなる”ウェンディゴ”がカニバリズム的生き物であるというもの。
「不死症(アンデッド)」と聞いて、私が思い浮かべたのはただ一つ、なぜかハリーポッターに出てくる校長が飼っている鳥…w 周木律さんの作品は初めてだからイマイチ作風もつかめないし、ファンタジーものかな〜なんて思っていたら、まさかのバイオホラー×ミステリーという、私の想像を超えた世界へ誘ってくれました(笑)
ストーリーの大筋はよかったし、テンポもよくさらっと読めました。が、完全文系な私には理系的な部分は難しすぎて「…???…」といった感じw でもちゃんとお話はわかりましたよ!
私的にP.339の松尾三佐の言葉「…何を言ってももはや仕方のないことだろう。だが、あなたが責任を作ったのだとしても、その結果のすべてにまで責任があるわけじゃないことだけは、理解しておくべきだ。ドミノが倒れる責任を、最初の一押しをした人間にだけ押し付けるべきではないと、私は思うからだ。結局、この悲劇はなるべくしてなったこと、起こるべくして起こったものなのだと、私は思う」この言葉に感動した。泉博士を主人公として、記憶喪失にまでした理由は、きっとこれを言いたかったからだと思った。
これはネタバレになってしまうが、最終的に泉博士の研究を成功させ、そして泉博士陣営の人々がすべて死に至ったのは、ちょっと話を綺麗にまとめすぎた気がしたし、何より後半部分の進みの早さが少し残念な気がした。
とりあえず、カニバリズムのことしか頭になかった…笑
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設定の荒唐無稽さは物語なのだからまだいい。
だが、肝心の内容がストーリーも展開も結末もテーマも、すべてが「どうした?」と言いたくなるほどに薄っぺらい。
物語の根幹となる世界観は、まるでフッと思いついたものをそのまま取り込んだのでは?と思うくらいだ。
自分にはまったく責任のない理不尽な出来事に巻き込まれる多くの人たち。
回復と言っていいのかわからないが、とりあえず最悪の状況から抜け出せたあとの描写がまたありえない。
先に回復した人々は、捕獲される人たちを見てかつての自分の姿を知ることになる。
だが、誰もそのことで悩まないし語らない。
何もなかったかのように、物語は主人公たちだけの周辺で進んでいく。
いつもなら、それでもどこかに良いところがあるだろうと探すのだけれど・・・。
読み手を選ぶ物語というのはあるけれど、それとはまったく違う次元の物語だった。
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製薬研究所で起こった謎の爆発事故と、襲い来るゾンビ(のようなもの)の恐怖を描いたスリル感満点のパニックバイオホラー。ど派手な展開にはわくわくどきどき。主人公がすべての情報を握っているにもかかわらず記憶喪失、ということで、小出しにされていく事件の真相にもわくわくどきどきです。
不老不死といえば、太古の昔から人類の夢だとも言われているけれど。果たしてそうでしょうか。それを夢見てしまう理由としては、わからないでもないけれど。うかつに手を出してはいけない領域なんじゃないのかなあ、と。だからこそ、研究の果てに彼女がたどり着いた結末は正しかったのでしょう。
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読みやすく早い展開で手軽に楽しめる。ウェンディンゴという言葉を初めて知った。ウェンディンゴが思ったより弱い。人間の本能は食人?最後の結末はちょっと強引で、総理がとても悪党に描かれている。
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バイオホラー。ゾンビ。
B級ホラー映画感は拭えないが、終盤の約100ページはSF的な展開もあり、なかなか好み。
偉い人のクズっぷりが凄まじい。
深く考えず、気楽に楽しむべき娯楽作品。
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ありふれた…ってか、ありきたりというか。。
ゾンビ&パンデミック系作品
ウェンディゴというゾンビ化したものから
製薬会社の敷地内(ある種の密室状態)で
逃げ回る。そして解決する。
主人公は研究所内での全権力をもつが
記憶喪失。
そのパートナーはウェンディゴに感染。
んー…名称や状況に違いはあるけど
やっぱりよくありそうな感じです。。。
解決したと思ったら
またさらに問題が。
記憶を取り戻した時
すべての真実が明るみになる。
基本、ストーリーは読めたのでそこまで難しさもなく
よく言えば安定感のあるものでした。
特に最後のオチは嫌いじゃないんだよなーw
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まだまだ暑いので、
何か涼しげな?本を読みたいと思って選びました。
表紙だけでもゾクゾクする~。
山奥の製薬研究所で謎の爆発事故が発生。
そこで、研究をしていた夏樹は一命をとりとめたが、
爆発のショックで記憶を失ってしまった。
まともに生き残った仲間は、夏木を含め数人、
他の人々は、ゾンビのように恐ろしい人間に変化し、
理性を失い、人肉を食いむさぼる・・・
なぜ、こんなことになってしまったのか?
夏樹は、何の研究をしていたのか?
徐々に記憶を取り戻していくうちに、
すべては自分の責任だと気づく・・・
最初から、何が起こるか緊張の連続で、
二転三転する物語に目が離せない。
映画のようにイメージできる怖さが、またたまらない。
夏の夜に一気読み!
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ゾンビ大好きな自分としては、このような題名のものは、読まずにはいられないwww ゾンビ物としては、目新しいものはなかったかな? もっと血沸き肉踊るゾンビ作品を読みたいです。ですが、ラスト・・・切なくよかったです。届かぬ思いを抱えながら、一人で研究し、自分を実験台にして、打開策を見つけた夏樹さん。しかし、悪用されるのは目に見えてる。夏樹は信に恥ずかしくない結末を選んだんだと思います。それにしても バールは最強だ!来るべき時に備え、自分も常備していたいですw
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ゾンビ化した人間が食べるのは人間。
結果として常軌を逸していた主人公は、例え辛かったとしても自業自得だが、それに巻き込まれた多くの人達が不幸。ゾンビにされたと思ったら、早すぎるスピードの老化による最期。何より食べられた人の恐怖。それに比べたら主人公の最期は、自分で選択できるだけましに思えた。
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山奥にある製薬会社の研究施設、記憶喪失の主人公。
ゲームや映画でさんざん使われてる設定をどう書くのかな、と楽しみに読んだのだけど、他の方も書かれてるとおり、すべてにおいてうすい。よくある設定、よくあるストーリー、”ゲームや映画でさんざん使われてる”まま、の小説だった。
特筆するようなところもあまりないものの…うすくて特に印象に残ってるのは
(以下思いっきりネタバレです)
○ゾンビから人間にもどった人たちが、全然かるい。そのあいだ食人もしていたわけで、しかも食べた相手は同じ研究所で働いてた相手だったりするはずなのに、人間に戻ったよろこびしかない。それも若返りの副作用なの?
○主人公が、なんというか、かるい。
・出会って数時間の相手を好きになる(つり橋効果ですかね)
・不老不死研究にのめりこんだ理由が父親が癌で死んだから
・特に運動とか護身術とか特殊なスキルがないにも関わらず、廃材でゾンビ相手に大立ち回り。傷ひとつなし
・さらにロープで10階から2階まで降りて、また10階までのぼる荒業披露(少なくとも素人の女の人ではないと思う…)
○施設内が本当に安全か査察にきた自衛官(登場時、命令遂行のために生き残りのひとりを銃殺したレベルの忠実さ)が、ちょこっと見て回っただけで「安全だ」と判断した上に、主人公たちに勧められるままワインを飲んで酔っ払う(口が軽くなる)
○総理大臣が、わざわざ銃をもって現場(レベル4のバイオハザードで封鎖中の山奥の研究施設)まで出向いてきて、わざわざ主人公たちの前に姿を現した上に発砲。さらにラストシーンで不老不死になった主人公には手のひら返して、なんなら拉致までしかけた総理大臣が30年?40年?の長期政権…日本終わってる
作者が書きたいことを都合よく書いたって感じかな。
中途半端な恋愛シーンはのちの伏線かと思いきや、本当にただの恋愛要素だったし。
背表紙にゾンビ×ミステリーって書いてあったけど、ミステリー要素ってどれだったんだろう。
ちなみに作者の堂シリーズは一作目のみ読了…したけど、二作目は途中でなんとなく読むのやめちゃったし、この人、私はいまいち合わないのかも…。