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伊坂幸太郎目当てで読んだけど、初読作家の日明 恩の「心晴日和」という作品がとても良かったな。
アンソロジーは、普段読まない作家さんの作品に気軽に触れることが出来ていいね。
短編なので、長編を読むとイメージと違ってがっかりという事もあるんだけど・・・。
伊坂幸太郎作品は、好き嫌いが分かれるところかと思うけど、私はこういうお話大好きです。
空想のお話に盛り上がるっていう想像力とかユーモア、安心してバカなお話が出来る仕事仲間ってステキ。
あと、やっぱ他の作品と繋げちゃうのは、反則!と思いながらも、その遊び心、楽しくて大好きです。
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【収録作品】 「ヴィーナスの誕生」 原田マハ(美術品輸送・展示スタッフ)/「心晴(コハル)日和」 日明恩(災害救急情報センター通信員)/「ラブ・ミー・テンダー」 森谷明子(ベビーシッター)/「クール」 山本幸久(農業)/「シンプル・マインド」 吉永南央(イベント会社契約社員)/「彗星さんたち」 伊坂幸太郎(新幹線清掃スタッフ)
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お仕事系オムニバス第三弾。
まさかの伊坂幸太郎。そして、やっぱりうまいなあ。
そして、今まで読んだことなかった作家さんと出会える、素敵な本でした。
編者の大矢さん、HP時代から好きな方向性があっていて、こういう本を企画してくれるのってうれしいですよね。
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伊坂さん目当てで購入。
最初、どこか伊坂さんぽくないなぁと思ったのは、女性が主人公だからかな。何人かの語り手のなかに女性がいるパターンはあったけど、完全に女性が主人公と言うのは、伊坂さんでは珍しい気がします。設定もぶっ飛んでなくて、どうなのかなーと思い始めた頃に楽しませてくれるあたり、さすがですね。今回は他の作家さんの話とリンクしてたりして、この遊び心溢れるところが、やっぱりこの人が好きだと思わせてくれる。
他の作家さんもとても良かったです。皆さん職業のチョイスがいい。華やかさはないけど、裏方で大事な役割を果たしてるような、普段全く意識したことないような仕事が多くて。こんな仕事もあるのか、こういうとこが大変なんだってことが分かって、新鮮で面白かったです。
これを読んだら、世の中の見方が変わって、きっと楽しくなると思います。思いやりも持てそう。
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働く女性に元気を!というテーマのもと
6人の作家によるアンソロジー第3弾。
伊坂幸太郎さんの作品が面白かったです。
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2014.4.11
山本幸久さんの名前を見つけて、よんでみた。
ゑいさん、そんなおばあさんになりたいものだ。
どの世界でも、がんばっている人たちがいる。
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ぼちぼちですかね。
何となく流し読みしてしまいました。
原田さんの作品が、よかったかな。
あとは、日明さん森谷さんの読みやすいかんじですかね。
伊坂作品も何となく流してしまったから、
全体としては、少し期待外れでしたね。
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1の方が仕事に対する気持ちが盛り上がったなあ。こちらは仕事なんだけど、それとは違う視点もなくはない。
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そもそもこのシリーズを読み始めたのが、この伊坂先生の短編が読みたかったからなのだけれど
思いの外どの話も面白くて表題通り元気が出るので1から順番に来て、
遂にこの3冊目。
いろんな職種の女性が描かれていて、本当にとても興味深い。
『ヴィーナスの誕生』
美術品展示と一口に言っても、華やかな表舞台だけでなく
作業着に身を包んでトラックで運んでくれる人もいてこそ。
両極端の場所にいるように見えるふたりの学生時代からの共通の夢が
叶うというのがとても良かった。
『心晴日和』
考えてみれば当たり前なのに、消防というと消防車に乗って現場へ駆けつける
というイメージが強く、電話を受けてくれる人にまで目が向いていなかった。
確かにここを襲われればパニックになる訳で、
そうされない為に通常のコールセンターよりも様々な工夫がされている。
一点、「みっともよくない」という言葉遣いが気になった。
正しくはみっともないで、みっとものう、見たくもないから派生しているはず。
しかし近年はこれを見た目が無い、悪いと捉え、みっともいい、みっともよくない
という使い方をする人が出てきて、国語辞典でも数社で掲載しているところもあるらしい。
ただ自分としてはこれは間違った言葉遣いだと思うし違和感が拭えなかった。
『彗星さんたち』
は本当に流石伊坂先生で、非常に素晴らしい。
短い中にドラマとちょっとファンタジックで、でも思わず信じてしまうような
エピソードを混ぜ込み、ぐいぐい読者を引き込む筆致が相変わらずで、
近年話題になる新幹線の清掃員を取り上げたところも面白い。
確かに交通手段である以上、テーマパークや百貨店などと違って
色んな事情で利用する人がいて、楽しい気分の人ばかりではない。
その中にあって、兎にも角にも「ちゃんと」するしかない。
『ラブ・ミー・テンダー』の1曲1分、『ヴィーナスの誕生』の美術館展、
とさり気なく入れ込んであるし、参考文献と礼文が文末にきっちり入れてあるところも
伊坂先生ならではだなと感じた。
常にベストをつくす。見る人は見ている。
どんな仕事においても言えることであり、シリーズの最後を締めくくるのに
ふさわしい短編であったと思う。
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心晴日和がよかった。消防士になって現場で働きたいのになかなっ叶わず、悶々としている主人公。さえない男の意外な一面を見て、自分の情けなさに気づく。実際は、人を見て自分の愚かさに気づくの難しいし、その後の自分を変えるのも難しいけれど、そういう人でありたいものです。
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図書館より。
さらっと読んだ割に、いい読了感。
未読の作家さんばかりだったが、面白かった。
一番はやっぱり伊坂氏か。
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「何番目くらいだといいんでしょうか」
「千番目くらい?」
わたしにこの切り返しはできない。
でも、それくらいがちょうどいい。
わたしが一番大変、わたしだけが大変、と思うのは簡単だから選びたくなるけどね。
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森谷明子「ラブ・ミー・テンダー」 が個人的に一番すき。
伊坂幸太郎「彗星さんたち」 はさすがだった。
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短編だから仕方ないですが、思ったより一つ一つの内容が薄かったです。特に原田マハさんの「ヴィーナスの誕生」は、簡単なお仕事紹介のようでまったく心に響きませんでした。マハさんだから面白いはず!と期待し過ぎたのかも。「クール」は純粋なお仕事小説ではないけれど、ゑいさんの人柄がクールで良かったです。伊坂さんの「彗星さんたち」は、他の作品の内容を取り入れているところが上手いですね。
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働く女性をテーマにした短編集、全6編。
・原田マハ「ヴィーナスの誕生」
→美術品輸送・展示スタッフ。元美大生。
・日明恩「心晴日和」
→災害緊急情報センター通信員。
消防士として現場でホースを握りたかったのに、119の電話を受け付ける係に任命され、内心不服だったのだが……。
・森谷明子「ラブ・ミーテンダー」
→未婚ベビーシッター。かつては、体操選手としてオリンピックを目指す中学生だった
・山本幸久「クール」
→89歳、ひなびた田舎でひとり働く農家。
・吉永南央「シンプル・マインド」
→イベント会社契約社員。40代未婚。元バンドの人気者
・伊坂幸太郎「彗星さんたち」
→新幹線清掃スタッフ。内気なシングルマザー
個人的には「心晴日和」と「クール」が気に入った。