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隠れた名作
2018/12/01 14:50
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投稿者:aishou - この投稿者のレビュー一覧を見る
「心に雹の降りしきる」以来の香納作品でした。
派手さはないですが伏線の貼り方が絶妙なので二周読むことをオススメします。
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【『贄の夜会』の警視庁捜査一課大河内班が再登場!】養護施設から逃げ出した十六歳の少女・舞子は、なぜ死なねばならなかったのか? 若者たちが抱える孤独と痛みを描く警察小説の白眉。
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実はあんまり期待せず読み始めたんだけど 面白かった。地味だけどね。
内容はツライ話なんだけど ベテラン刑事2人の人柄と 辻原と舞子の不器用なんだけど 必死な人との関わり方。子供っぽいけど 他人への愛がある。そこに救いというか 読後感の悪くない感じがあるような。
それにしても岩崎母子には うんざり。
それと貧困ビジネスに手を染めるひとたち。
どちらも自分のことしか考えてない。
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王道のハードボイルドを期待していたのだけれど、中途半端な悪人達がつまらない凶悪犯罪をする物語でしかなかった。
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人がたくさん集まる都会。
周りを多くの人が行きかい、喧騒にあふれ、
活気ある都会に生きても、寂しい。
いや、人が多くいればいるほど寂しさは増す。
隣を歩いている人、座っている人は家族でも、友人でもなく「単なる人」。
挨拶を交わすわけでも、心を通わすわけでもない。
「単なる人」ばかりの中では余計に、「独りぼっち」という感覚が際立つ。
十六歳の少女が、他人のアパートの一室で死体となって発見された。
遺留品の中に、ネットカフェの会員証があり、捜査から、片桐舞子という名と、静岡の施設を逃げ出したことが
判明する。
十六歳の少女に何があったのか。
他人の部屋で、なぜ殺されなければならなかったのか。
「贄の夜会」に続く、大河内ら捜一の刑事の活躍を描いた作品。
続編とも言えそうだが、色合いはまったく別物である。
スリル、サスペンスに満ち溢れた前作に比べ、ここには殺し屋やヤクザのようなとんがった世界はなく、一つの殺人事件の地道な捜査が淡々と行われていく。
人は自分のためではなく、誰かのために生きられるときにこそ、孤独でなくなる。
淡々とした捜査を通して、若者が背負わされた悲しみが描かれる。
孤独ではありながら、明日を生きようとしていた舞子、
その舞子の明日を奪った人間を、刑事たちが追い詰めていく。
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普段警察小説はあまり読まないんだけども、これはおもしろかった。警官小説によくあるベタなリアリズムをほどよくそぎ落として、私立探偵小説を思わせるドライな描写に徹したことが勝因かなという気がする。お話の方は社会派なんだけどね。