投稿元:
レビューを見る
物忘れ外来の医師。サクッと読めるので、要点を実践してみましょう。抽象的な表現が多いです。
要するに年を取っても脳を衰えさせたくなければ、とにかく自分を諦めない事。可能性を諦めず、脳回路を成長させようとする姿勢が年を取っても衰えない脳を築く。
【脳をいつもバッチリな状態にキープする為の処方箋】
①脳が悪い方へ行く時のパターンを把握しておく
②どんなに忙しくてもぼんやりする余裕を失わない
③諦めずに自分がやりたいことを追いかける
④ITばかりでなく色んなやり方で情報にアクセスする
⑤日々の生活習慣を整える
①悪い方へ傾いたら、自分で気づいて悪い流れから抜け出せる態勢を作っておくことが肝心。自分の失敗パターンや心の調子が悪い方へ行きそうなパターンを知り、自分の置かれた状況を察知して、自分の行動に注意を払ったり、セーブをかけたりして修正していく力が必要。早く気付いて自分を立て直していこうとする意識があるか。それ以上深みにはまらない様対処するノウハウがあるかで大きな差がつく。
《ニューロビクス》
★ストレスや悩みを大中小に仕分けする
★日々自分がどういう問題にストレスを感じ、何に追い詰められているかを分かっている事が大事
★自分を客観的に把握する為、怒りや不満ストレスなどを書き出す。毎日の行動日記をつける(振り返る事で自分が悪い方へ傾いてきた兆候に気付きやすくなり、スランプや迷路にハマるのを防いでくれる)
★高いところへ登ってボーッとしてみる(鳥瞰視や客観視の力が強まり解決策が見えやすくなる
★自分がコントロールできない事では悩まない
→自分にコントロールできる事なのかできない事なのかきっちり見極める。できない事には興味を持たない。
★散歩する。一人でボーッとできる場所を確保する。デフォルトモード・ネットワークが活性化する。運動は脳を成長させる肥料。適度な運動が脳細胞の勢いを良くし、回路を成長させやすくする。
★やり残している事リスト、やりたい事マップを作る事で意欲を刺激する
③より上を目指して自分を成長させていこうとする意欲。自己実現、技術向上、目標達成、地位向上など自分の可能性を追い求める姿勢が必要。年を取っても諦めず自分を追求していく姿勢がデフォルトモード・ネットワークを太くし、脳回路を成長させる事へ繋がる。自分を諦めてはいけない。
物忘れ→認知症ではないが、日頃から脳を鍛えていたら、場合によっては若い時以上に働きが良くなる可能性もあるのが脳。デフォルトモード・ネットワークのオンオフが大切。(忙しい中でもぼんやりとする事で自分を取り戻す)
デフォルトモード・ネットワークは集中とぼんやりをバランスよく切り替えるシステムであり、どちらか一方に偏ると機能が低下する。
あらゆる動物の中で脳卒中になるのは人間だけ。脳重量が3〜4倍だから血管が脆い。
認知症の初期症状として現れる物忘れは、過去にあった事をわすれているのではなく、新たに体験した事を覚えられなくなっている為に起こる。アミロ��ドβが溜まっても脳細胞同士の繋がりが強ければアルツハイマー型認知症の症状が現れない。
脳は発生学的にみると肌や髪と同じ外胚葉から発しているので脳が若い(脳のつながりが良い)人は肌や髪も若々しく保たれる。
脳のつながり=道路網 自分の道路網を整備し、連絡アクセスをよくして活用しやすくする。優先順位を見極め太くしたい道はできるだけ太くし幹線道路(デフォルトモード・ネットワーク)とつなげる。全体の流れやつながりを考えて(メタ認知)自分はどんな枝ぶりの木になりたいのかしっかりイメージし、必要ない枝葉を刈り込んでいく。