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事件が「奇蹟」であることを示すために、奇蹟でない可能性が「全て」否定されることを示す、シリーズ2冊目。婚礼の席で盃の回し飲みをしたもののうち、1番目、3番目、7番目に飲んだものと、酒を嘗めた犬が死亡する、という不可解さはミステリ読みとしてはワクワクします。全てを否定するのに最後には表まで出してきて潰していくところなど、数学の証明問題のようで私はとても楽しかったです。一見何の役に立つのかというような情報がみな必要なことだったり、情報提示が綺麗なのには感服します。続編が出たらぜひまた読みたいです。
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シリーズ2作目。前作が思ったよりも面白かったので読んだもの。
はっきり言って1作目のようなパワーもインパクトも感じられず、謎の複雑さだけで持たせている感が否めない。特に主人公が出てくる前までのモタモタ感は、読んでいてツライ。
逆に言えば、後半のスピード感は気持ち良いのだが…
前半を読んでおかないと後半につけていけないが、前半のムダをもう少し省いてくれると良かったのになぁ…と少し残念。
次作もきっと読むと思うが、それも今回と同様だったらその次は読まないかもしれない・・・
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続編ですね。アニメ的なキャラクタたちの出自はともかく、前作の続きというより、そのフォーマットだけを利用した入りにたくさんのシリーズ展開というわけではないのだなと言う感じを受けます。論理的に選択肢を潰すという推理展開は読者の思う方向を誘導する必要もあり、そっかそういうパターンもと想起させておいて、その可能性を消します。なかなか難儀な展開です。探偵が事件をと紐解くと言う形からも逸脱していく展開はなかなか凝っております。典型的な展開をぶち壊す後半は圧巻でした。
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地方の町、名家の息子と家の事情で断れない娘の結婚式。望まぬ結婚を強いられた娘が両家の男を毒殺したという町の伝説どおり、式で同じ酒を回し飲みした家族のうち、婿・両家の父親のみが毒殺される。自殺用の毒を持参していた花嫁が疑われるが。
いつものメンバーのちょっとシュールな物語を楽しむか、論理的に配置されたアイテムで論理式を組み立てるか。なかなか後者に至れませんが。
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いやぁ…これは凄い…
最後の畳み掛け。悪魔の証明なのか奇蹟の証明なのか知らんけど「〇〇の考察は✕✕によって反する。よって矛盾」の羅列は圧巻だった。凄えな…
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前作同様、ロジックには怪しい部分が多々あるがストーリー展開の面白さで上手く誤魔化している。しかし大きな流れはほぼ前作と変わらないので、キャラクターの魅力が弱い分作品としては少し劣る。