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ベトナムを舞台にアジア金融市場で繰り広げられる壮絶な投資をめぐる戦い。ペレグリンが実在した証券会社だったとは驚いた。ある意味「なんでもあり」で次に何が出るかと想像しながら読むのが楽しい。また当時のアジアの状況をうまく記した経済小説として秀逸だと思う。[2009/1/16]
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長銀をモデルにした会社に勤める仮想の日本人と、実際にあったペレグリンの興亡をアジアを通して描いた小説。
プロファイの部分はトップレフトと似たような感じで、若干マンネリ感でした。
暇つぶしするにはけっこう良いかと思います。
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アジア通貨危機の前のベトナムを舞台にした金融・経済小説です。この本を一冊読めば当時のアジアの動向が理解できます。
この本を読んでいたときはちょうど最初の会社に内定が決まって、ほっと一息ついたいたころで、この記事を書きながら当時のことを思い出して、なんだか複雑な気分になります。本題に戻って、この小説の舞台はちょうど悪名高きアジア通貨危機直前のベトナムでして。アジア各国における発電プラントビジネスに絡む複雑な人間模様がとても面白かったです。そして、彼の小説に特徴的な金融。経済用語がちりばめられているので、初歩的な経済本としてもいいデキだと思います。
本筋は無論国際経済で、巨大プロジェクトの入札をめぐり、邦銀事務所・真理戸潤の前にアジア経済の裏を渡り歩いてきた大手米銀のシンや、急成長を続ける香港の証券会社ペレグリンが立ち塞がる。というものです。そして、サイドストーリーとして展開される欧米の一流投資銀行が手掛けないアジアの企業のジャンク債クラスを扱い急成長を遂げ、アジア市場を席巻する通称『ペレグリン』の興亡、そして主人公と現地人女性との恋愛がうまく混ざり合っていて、当時のアジアを知るうえでは、非常に面白い作品です。よろしければどうぞ。
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タイトルに「アジアの隼」ってあるけど、
あんまペレグリンにスポットが当たっている訳でも、無い。
どちらかと言うと、ベトナムで働くビジネスマンの大変さを描いた作品のような気がww
一つ一つ細かく書いてある分、分量も膨大。
もう少し絞っても、良かったかなー?
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1990年代後半に登場したペレグリンの興亡と長銀をモデルとした長信銀に所属し、ベトナムの発電所におけるプロジェクトファイナンスを担当する真理戸が絡む国際経済小説。1997年のアジア通貨危機の振り返りと国際金融に関する知識が身につく一冊。金融、商社志望の学生に是非読んで欲しいと思う。
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舞台はベトナム。ビジネス小説の舞台としてベトナムというのは異色のチョイス。ただ、生き生きとした描写から発展する国や人々のたくましさや新興地域でのビジネスの困難さが良く伝わってくる。金融の世界で働く主人公の気持ちになりきって最後まで読み切ることが出来た。黒木さんの作品は本当にエキサイティング、かつ本当に勉強になる。
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ベトナムを舞台にした政府発注のプロジェクトファイナンスを巡って、投資ファンド、商社、メーカー、銀行がそれぞれの立場からあの手この手を使って落札しようとする小説でした。
現場にいた人間にしか書けないような情報もあり、とても勉強になりましたが、話に抑揚がなく、盛り上がりにかけるまま終わった感じです。
情報としては面白いけど、小説としては、といった感じですね。
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アジア通貨危機に巻き込まれていく中、日本でも金融危機が発生する。1990年代後半の金融の荒れ具合を丁寧に追える。
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ベトナムにハノイ事務所を開設するため孤軍奮闘する長銀の真理戸、米投資銀行で金と出世のために謀を行うシン(松本)、本作の作品名にもなっているかつて実在した証券会社ペレグリンとその経営陣が、アジア金融危機を跨いだ栄枯盛衰の物語。
メイン主人公の真理戸と国籍微妙なシンという設定や対決などは『トップ・レフト』に非常に似ている。その戦いぶりなどは『トップ・レフト』の方が上だと思う。
ペレグリンは実在していただけに、主人公達との絡みもなく、小説としては必要かな?と思わされた。
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共産主義国ベトナムのドイモイ政策下で日本の銀行マンの活躍を小説にしている。ベトナム国営企業からの仕事を受注するために奔走する銀行マンはいかにもまじめな日本人を描いている。だが、もはやビジネスの主導権は優秀な人材で溢れる香港に奪われているのが実情である。最後にはアジアの通貨危機で話は混沌としてくるのだが、読んでいて時間を忘れるぐらい楽しめた。
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全て架空の話かと思いきや、ペレグリン倒産の話は本物らしいですね。。。
思わず、たくぎんが潰れたときを思いだし、ウィキってしまいました。
アジアの情景はいったことがあるので、しみます。
しかし、それにしても最近会社の倒産ものをみることが多い。
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ベトナムを中心とした、1997年アジア通貨危機当時の東南アジア各国の状況が、金融の世界を通して描かれている。金融だけでなく、主人公の真理戸をはじめ、舞台に登場する人間模様も丁寧に描かれており、ドラマとしても楽しく読み進めることができる。非常に密度の濃い金融小説だった。
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1997年のアジア通貨危機と山一證券・長銀破綻を代表とした一連の金融崩壊を題材にした小説。
兎に角、筆者の豊富な国際金融知識に圧倒される。黒木氏は相当のディールを積んだことが窺える一方、巻末に専門用語解説があるものの、金融知識に乏しい読者には少々つらいかもしれない。
金融小説としては良い出来はまずまずだが、長銀とペリグリン、ハノーバー・トラストの物語が並行して進むが伏線とはならずほぼ交わることなく重厚感に欠ける面は否めない。また実話部分と野浦証券など創話部分が中途半端で、通貨危機にある程度詳しいものからするとテンポを崩しているようにも感じる。
とはいえ楽しみながら白熱した金融ドラマを楽しめる作品といえよう。
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ベトナムのことがよくわかって面白かった!
ペレグリンが頂点に駆け上がり崩壊していく姿と、邦銀銀行マンがベトナム発電プロジェクト入札を巡って米国投資銀行と繰り広げる暗闘がいい!
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話がとても金融に専門的、かつ長くて読むのが大変でした。話の背骨がしっかり見える作りであれば、
専門的でももっと没入出来たかと思うのだけれど。
それにしても、東南アジア。
大変ですね。