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経済小説家のエッセイ集
お気に入り作家の黒木亮さんのエッセイ集。
大学時代に『トップレフト』というシンジケートを題材にした作品に出会い彼の虜に。
そして、今ボクはグローバルバンカーを目指して国内支店で悪戦苦闘している毎日を送っています。
今回のエッセイ集は、雑誌等に寄稿したエッセイの寄せ集めであるけれども、黒木亮という人物を知るには十分過ぎるエッセイ集でもある。
彼が、どんな学生時代をすごし、どんな銀行員生活を送り、どんな旅人なのかを垣間見ることができるのだ。
『トップレフト』『巨大投資銀行』『エネルギー』など、彼の作品がどのように生まれ、どんな背景をもとに書かれたかが分かるため、黒木ファンには是非読んでいただきたいエッセイだ。
そして、黒木亮を知らない方には、是非『トップレフト』から読み進んで、彼の作品の虜になっていただきたい。
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黒木亮の体験記。各国の事情を国際金融マン時代の経験を通じ、描写してくれている。数々の作品の裏側がわかり、ファンにはたまらない1冊。
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経済小説の黒木亮さんのエッセイ集。
実は黒木さんの本は読みたいのだが、まだ「カラ売り屋」しか読めていない。
本書は彼の体験記を綴ったものであるため、彼の小説のバックボーン的な位置づけであるだろう。
僕がよく読む幸田真音は米系銀行のディーラーだった。彼女はマーケットのわずかな秒単位の表現がうまく、惹き付ける力がある。
一方黒木さんは日系の銀行でキャリアをスタートし、その後国際金融の舞台へと羽ばたいていったようだ。いわゆる投資銀行業務である。そのため、マーケットの動きよりもファイナンスの仕組みであったり、駆け引きの妙を描写するのがとてもうまいと感じている。
やはりその人のバックボーンを知ることができると、また味わいが増すというものだ。
また、黒木さんは学生時代、マラソンをやっており、箱根駅伝も2回走っているアスリートでもある。これは大変にすばらしいキャリアの持ち主であり、当時の早稲田の監督のエピソードも描かれている。
すばらしい作品には相応の裏付けがある。
そんなことを感じさせてくれた内容であった。
星4つ
目次
第1章 リスクな世界の美酒
(キルギス・コニャックエリスカお婆さんの疾走 ほか)
第2章 世界で仕事をするということ
(「サバイバル交渉術」世界標準八ヵ条
土日語学力―留学の必要なし、大声を出せ、週末を使いこなせ ほか)
第3章 人生の目標が見つかるまで
(人生の目標が見つかるまで言葉の狩人 ほか)
第4章 ロンドン金融街の小路から
(わたしが遭遇した「ネット金融」犯罪ロンドンの7・7地下鉄テロ ほか)
第5章 海外から見た日本
(地方の闇―詐欺師Xと夕張市アフリカの航空機ファイナンス ほか)
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以前にこの著者の小説を数冊読んでいたので、エッセイ集にも興味がわいて読んでみた。
結局全体として自己の体験を語る部分が全て自慢のように感じてしまい、最後まで入ってこなかった。
僻みかもしれないが、こういったものを書くならば、そのような「匂い」はできるだけ排除するように書くべきではなかったか。
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世界で仕事をするためにはという1章が気になり、購入。
この人のは、エンロンの本を読んで以来。
あれで経済小説もなかなか面白いと思えたので、ときどき
読むようになりました。
まだ小説は1冊しか読んだことがないですが、その印象とは
ぜんぜん違う感じの人に思えました。
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経済小説で定評のある黒木亮さんの本。
これまで雑誌や新聞に書いた短編コラムの集まりの本。
テーマはたくさんあって、主に外国の話がメイン。外国のお酒や慣習や交渉の仕方などなど。
なかなか面白かった。
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経済作家、黒木亮氏のエッセイ集。表紙帯には文庫オリジナル版とあるが、実際は雑誌への寄稿が集められたものである。内容は、仕事での体験、出会った人々、時事関連がそれぞれちりばめられているといった感じだ。
なぜか黒木亮氏の文章にはしっくりきてしまう。一気に読み終えてしまった。その理由は、自分の関心のある国際経済を主題にしているのと、もうひとつが大きいのが海外の描写が多いことだろう。
それにしても、箱根駅伝出場、邦銀の英国法人勤務、日系証券会社のベトナム支社勤務、総合商社勤務を経て、作家への転身、なんともまあ羨ましい人生である。
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大好きな作家黒木亮さんのエッセイ。
雑誌で出ていたものを一冊の文庫本にまとめたものです。
最初の一生は、黒木さんが旅した世界中のアルコールの話。
御酒の飲めない私には、正直あまり面白くなかったのですが、、、
そこからが黒木さんの真骨頂。
大学時代に出場した箱根駅伝の話や
自分が過去に手がけたディールの話や小説執筆の裏話など、
黒木さんの人生をなぞるには、
ちょうどよいストーリーが満載でした。
黒木さんのことを知っていれば、間違いなく楽しめる一冊です。
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著者の大学陸上部時代の監督の言葉「若いころ流さなかった汗は、年老いて涙となって流れる」が印象に残った。
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黒木亮さんのエッセイ集。黒木亮らしい、叙述的な語り口が好き。
タイトル通り、リスクと高い報酬は裏返し。
積極的にリスクを取ってこそ、いい仕事が出来る。
一番印象に残っているのは、彼の語学の取組み方。
継続は力なり。まさに真理だと思わされる。
僕にとってはなんだかふつふつと向上心が湧いてくる本です。
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世界で渡り歩いてきた著書が強調する国際金融マンの条件は交渉力。そして交渉の8割は他の選択肢を持っている余裕からくる。
土日はずっと勉強されていその姿から、自分も負けじと頑張りたいと思う。
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黒木亮好きにとっては面白い本(エッセイ)。
個人的は、彼の著者『トップレフト』のような小説が大好きやから、本稿に対する満足度は高くない。
やっぱ、黒木亮は小説やな!
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著者の人生観や、仕事観などを説明する本と思い購入した分、少々期待はずれだった。
ただ、それぞれのコラムから彼の海外というフィールドで仕事をすることに関する思いや、彼なりのやり甲斐などが伝わってくる。
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経済小説作家が2011年までに書かれたエッセイを1冊にまとめたのが本書である。元国際金融マンの目を通して人生訓が語られる。
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作者と本題を見て、国際経済小説かと思いましたが、黒木亮さんのエッセイ集でした。小説の現地調査の裏話等が取り上げられていますので、著書の小説を読んでからのほうが良いかと思います。
金融マンとして海外経験豊富で、体育会競走部という経験等から、豊富な体験談が詳細に紹介されています。
海外で活躍したいビジネスマンには、第ニ章『世界で仕事をするということ』は、大変参考になります。サバイバル交渉術や土日語学力、イスラム金融等は目から鱗のノウハウ、知識でした。交渉では『板張りの壁』を突く事、『空爆』『側面攻撃』が世界標準では当たり前のようです。
余談ながら、体育会出身者で大成されている方を見ると、失礼ながら自分と重ねてしまいます。全然違いますけどね。