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はっきりとした答えではないけれど、いろんな悩みや考えていることのヒントを貰える。
そういった本の存在はとてもありがたい。
『感想が言えない人たち』というのは、当てはまる。
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わかっているけどできない、ということはつまり、本当には理解していないということだ。
という箇所が、ここ数年、早く寝ようと努力しているはずなのに、ついつい夜更かしをしてしまう自分に向けて書かれているようで、ぐさりときました。なるほど、私はまだ早寝の効果や早寝するべき理由を本当には理解していなかったのか…と粛々とした気持ちになりました。
100個のエッセイで、どれも前作に比べると辛辣さが減ったというか、まろやかな優しさに変化したような。それよりも、多様性についての表記が増えたように思いました。
引退する、と知ったときは世界が崩壊するんじゃないかというくらいの衝撃を覚えたのに、いつのまにか引退するとおっしゃっていた時期を過ぎても本が刊行されていて、いつのまにか新しいシリーズもスタートし、もしかして引退を取りやめたのだろうか、だとしたらこんなに嬉しいことはない、引退をとりやめてくれてありがとう!と思い続けた数年であったというのに、なんと森先生はすでに引退されていたのでした。引退しても仕事をそのまま続ける人もいるでしょ?の一文に、久々にまんまとしてやられた感を味わい、取り越し苦労だったとがっくりくるやら、これこれ、こういう気分にさせてくれるから好きなんだ、と思うやら。
100個のエッセイ、いつもこちらの感情をぶんぶんと振り回してくれて、とても楽しいです。
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エッセイ。シリーズ5作目。
どうでもいいと思うトピックスもあれば、強く共感できる内容もたくさんある。
2ページずつトピックスが変わっていくので、空いた時間にコツコツ読むのに向いてるかも。
少しでも意識が変われば十分に読む価値がありそう。
良いシリーズです。
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小説の感想と言いながら実際書かれているのは、あらすじと「ぐっときた」「はっとした」という反応。何も考えていないことが丸わかりの文章がほとんど。つまり、馬鹿ということ。これは感想ではなく馬鹿の反応。あらすじに触れずに感想が書けないというのは小説を読む能力がそもそも不足しているということ。
物言いは相も変わらず手厳しい。読む人をこれだけ罵倒しながら、それでもこの人の著作を読む人が自分も含めて山のようにいる。そう言えば「ハッとしてグッときて・・」は田原俊彦の歌のフレーズ。自分もトシちゃん並みということ。あらためて愕然とさせられる。
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16 だいぶ小説の書き方がわかってきた。そろそろ本気出すか。
53 「感想」を言えない人たち
気づきと発見から、ニヤリとさせるユーモアある、かつマンネリ気味な著者のつぶやき集でした。個人的には今年の『cream of the notes』が気になるところですが、遅れて5冊目を読了。
Twitterをやられていないぶん、こういったショートのエッセイ集は楽しく、簡潔で、鋭い。といっても本人にはそんな気負いはないのでしょうが。今のTwitter自体(国内は特に)、傲慢さとヘイトの垂れ流し(あとは宣伝)で10年ほど前に感じたような面白さのようなものはだいぶ薄れたように思えます。そういうの探さなくても目に入ってしまうというか。あるいはミュージシャンや芸能人に対するキャンセルや、政治的発言に対する教育してやろう的な流れもきついのもあります。著者も以前、Twitterに1流はいない、的なことを何かで書かれていたように、そもそもの使い方の問題でもあるのかもしれません。
日本人は、議論に慣れていないと言われるが、それでも、事実なのか意見なのかは、見極められるだろう。
次に、「意見」というのは、言った人、書いた人の思想を反映した理屈である。
三つめの「願望」は、自身の希望的な想像であり、こうなってほしい、あるいは、こうならないでほしい、という気持ちを伝達する。
17 事実と意見と願望を区別していますか? より
道具は使うものだけど使わされている人があまりにも多い今日この頃、自省も込めてメモメモ。
解説はなく、羽海野チカさんのあとがきが収録されており得した気分。
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炎上を回避するような文がそこかしこに挟まれていて、めんどくさい時代ですね、と思った。
犀川先生が出てくると、おっ、と思う。古い知人の名前をふと世間話で耳にしたみたいな。
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森博嗣さんは、小説はお金を稼ぐために書く。あるばいとのようなものと捉えている。それでいくつもの面白い作品を書けるのだから才能があるのだろう。その才能というのも本人はあまり意識していないようだが。成功して、自由に時間やお金を使えるようになり、好きなことをできる今の環境で、色々と考えが出てきて、それを読むことができ、視野が広がった。意見と感想の区別がまだイマイチ掴めないのはご勘弁。