紙の本
腹が減っては推理はできぬ
2017/05/16 00:15
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投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
使用人探偵団シリーズ第四作目。安定の面白さ。捜査のパターンがわかっている分安心して読めます。ウィザースプーン警部補の「多くの人にとって人生は短く、残酷だ」という台詞は、そんな人生だから手の届く楽しみを無理に我慢する必要はないというメッセージが詰まっている気がします。
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もう第4弾なのか!と改めて思った。新刊が出れば読んでいたけど、これから長い付き合いになりそうだな。
テムズ川に浮かんだ男性遺体は、詐欺師の疑いがあるアメリカ人のものだった。またも難事件を押し付けられたウィザースプーン警部補は、被害者の会社の大株主に捜査を絞る。もちろん、家政婦のジェフリーズ夫人たちもこっそり行動を始めていた。今回は、警部補を助けるのとは別に、警部補が導入した“家計費節約計画”の撤回である。
今回は、株主たちの話だったけど、警部補も持っていた株がうまくいかなくて、少し損が出た様子。まぁ、一番削れるのは食費とはいうけど、ここはメイドとか住み込み使用人がいる家だから、なかなか難しいよね。
料理担当のグッジ夫人なんて当て付けみたいに、不味そうな料理を探し出してきてるし。
以前の作品より謎解きが複雑というか、深くなってきているかんじがした。
真犯人はちょっと可哀想な気もしたけど、だからって人殺しをしていいわけではないし。
この時代っていうのが、ネックになってるのかもね。
第5弾も出ないかなー。
2017.1.14 読了
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シリーズ第四弾。今作では殺人事件のほかに、ウィザースプーン警部補の屋敷で起こる節約令をめぐるドタバタもあり、なかなか楽しい一冊でした。使用人たちの過去にも少し触れられていて深みもあり、また、終盤では手に汗握る展開、良かったです。個人的にはウィギンズの相棒・フレッドがちゃんと出てきて嬉しかった。
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「家政婦は名探偵」のシリーズも4作目。
19世紀ヴィクトリア朝のロンドンが舞台です。
テムズ川に男性の遺体が上がる。
アメリカ人の投資家で、詐欺の疑いがあったが‥?
どの紳士の家にも、裏事情を知る召使がいる時代。
怪しげな登場人物が勢揃いして、事件の構成が前よりはっきりしてきたような印象があります。
人のいいウィザースプーン警部補は、苦手な難事件を押しつけられて、いつもながら困惑。
何度もりっぱに事件を解決しているはずの警部補ですが、苦手意識は消えないまま‥
それもそのはず、じつは捜査に活躍しているのはご主人様を大事に思う使用人たち。
家政婦のジェフリーズ夫人の穏やかな指示のもと、もはやチームワークもお手の物。
御者で頭のいいスミスや、綺麗なメイドのベッツィ達がつてを辿っての捜査に取り組み、それぞれの過去もちらっとほのめかされます。
ちょっと間抜けな従僕のウィギンズもかわいがっている犬のフレッドと捜査に。
ジェフリーズ夫人がご主人様に悟られないよう、うまく解決に導いていくのが楽しいですね。
今回は警部補が家計費倹約令を出したため、その問題をどうするかも。
料理人のグッジ夫人が倹約するために工夫したという~マズイ料理を次々に出してみせるのが笑えます☆
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シリーズ4作目。 今回は冒険譚よりも謎解きで、警部は前回よりマトモにがんばってた!使用人チームの結束がより深くなって、お互いのことを心から心配しあったり、でも捜査のお役目でライバル心を燃やしたり、お互い今まで語らなかった過去に触れたりと、疑似家族のチームワークと絆が面白くなってきました。
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家政婦は名探偵シリーズ第四弾
お借りした本。
倫敦で投資を募る詐欺をした男が殺された。ヒロインの仕える屋敷では、主人の投資の失敗から倹約令が出され、それを撤回させるために、ご主人の食べ物の質を落とす。出てくる変わった料理の数々が犯人捜しと並んで楽しかった。
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イギリスのお屋敷を舞台に、使用人たちが活躍するシリーズ第4弾。
あらすじ
詐欺の疑いがあるアメリカ人の射殺死体が発見される。容疑者は、大株主を中心とした4人。家政婦ジェフリーズ夫人たちはこっそり捜査を進めるが、同時に警部補が導入した、家計費節約計画を撤回させようと工夫する…。
事件そのものはあっけない。多分海外ドラマで1時間半くらいのあっさり。でも、お屋敷の地下での使用人のやりとりとか、今回は使用人たちの過去とかが書かれていて、ミステリーとは違った視点で読んだ。
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家政婦は名探偵シリーズ第四弾。
ちょっと投資の一部がうまくいっていないからと、
節約計画をもちかけたウィザースプーン警部補。
使用人たちは文句たらたらながら、
コロラド(!)の銀鉱山への投資を取り仕切っていた男の
殺人事件の捜査には協力する。
相変わらず、アメリカ人のルティ未亡人と執事も参加している。
そういえば、アガサ・クリスティーの話にも、
昔は株の配当が良かったのに、というような話があったような。
株に投資するってイギリスのある程度以上の階級では、
当たり前だっただろうな。
それに、いわゆるお屋敷では、お客をお迎えするのは、
きちんとした制服を着たハウスメイドか執事の役目とか。
前作では使用人にも高級使用人(家政婦、料理人、執事)と
そうでない使用人があると判って、イギリス社会が垣間見えて、面白い。
今回の作品では、かなり最後の方まで犯人がわからずやきもきさせられたが、
無事解決。
節約計画も無事中断となって、良かった、良かった。
この作品で日本語訳が終わっているのが、とても残念。
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シリーズ4作目
またまた殺人事件の捜査を任された警部補。被害者には詐欺の疑いがあり、株主達と揉めていたことが判明。今回も警部補の使用人たちが駆け回り操作を裏からお手伝い。しかし警部補の家計節約計画もあり捜査は難航…。
途中まで作中にもある通り、情報が曖昧すぎて全容が全く見えてこなくてやきもきする。
警部補がちょっと成長してた。でも最後は夫人にゴリ押しされて真犯人逮捕。
フレッドを取り合う主人と使用人わらった。
使用人達の過去も少し出てきてそこも気になる。
骨髄トーストがすごく気になる