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パロディー盛りだくさんのエンタメ(にしては難解すぎる)。エピローグは円城氏から伊藤計劃氏へのメッセージとも取れるのでは?とか思ったり。アニメ映画化楽しみです。
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どこかで見たような名前や地名などが乱舞するが、その一つ一つにそこまで知識が無いので読んでる間はずっと「教養が足りない...」と感じていた。
あとがきを引用するなら「歴史改変もの」となるらしいが現実と他人の創作をもごちゃ混ぜにして織りなすストーリーはどこか浮き足立って不安な気持ちにさせてくれる。
結局何が真実だったのか明示してくれない結末にもやもやしたものを感じなくはないけど、語りえないことについては沈黙する他ない、といったところか。
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伊藤計劃も円城塔も好きだが、
別人が続きを書いているということに少し抵抗があって今まで読んでいなかった。
映画化の前にと思い、読了。
前評判から予想していたよりは、
円城塔が引き継いでからの文体に違和感があったが、
ふたりともとても「ことば」を大切にしている作家さんのようなので、すんなり受け入れられた。
又、映画はかなりキャッチーに改変されていたので、
映画から入ると主題や主要人物の設定が異なって驚くかもしれない。
意識と菌株から言葉の発想の流れが、鮮やかで好きだった。
歴史やフィクション上の有名人が多数出演しているので、
その人達にも興味が湧く。
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かなり面白かった。
円城塔は、バナナのやつ?しか読んだことがなく、伊藤計劃とは雰囲気が違い過ぎるんじゃないかなと思っていたのだけれど、しっかり伊藤計劃感が出ていた、というか。序章があまり主張していないから、第一部以降への接続が違和感なく行われて、筆を継いだ、と言う空気にならなかったのが、まずすごい。
そして、実在から非実在のものまで、色々なネタが散りばめられていて、本筋から離れていったところでどんなことが起こっているのか、想像が膨らんだ。
いろんなスピンオフが出て欲しい世界観だった。
150917
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「これはペンです」が面白かったので読んでみた。
読み始めて少したって気付いたが、これはちょっと自分向きではなかった。
円城氏の文体は淡々としているのであまりこの手の話を書くのに向いていない気もする。
そもそもひたすら浅い、、、
こういうのをうまく書くのがウンベルト・エーコなのかなと思ったり。
まぁ荒川弘あたりが漫画にすればうけるんじゃないの?と思ったところで、アニメ化されることを知った。
なるほどね。
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【追記:2015/10/7】
10/2映画を観た。
映画は映画で感想を持ったが、ひとまずそれは置いておいて、映画を観た上で小説のことを思い返すと、印象が若干変容した。まず第一に、好みじゃないと言い切ってしまえるほど私はこの話を理解してなかったと気付いた(おもにラストバトル辺り)。それから、元ネタがわかると奥深さとユーモアが増すなあと思った(Mはマイクロフト・ホームズか…?)。
文体が肌に合わないのは変わらないけども、中身に関してはもう既にスルメになりつつある。噛めば噛むほど、これはどういう意味だろうと気になってくる。
【2015/10/1】
文体も中身もそこまで…好みでは…なかった。
文庫版あとがきで、この作品は円城さんから伊藤さんへのアンサーなのだと理解した。
伊藤さんのファンの一人として円城さんに敬意を表します。
円城さんパートだと第一部がすごく好き。
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ゾンビもの。主人公はワトソン(シャーロック・ホームズは出ない)あと、色々聞いたことのあるような名前がちらほら出てくるので、パロディ?オマージュ?的なものなのかな。文章が凝っているのは嫌いじゃないけど、読むのに時間がかかる。
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21グラムの魂を亡くした屍体に疑似霊素を打ち込むことで死者は屍者となる。
屍者を労働力や兵力として運用する19世紀。
英国の諜報員ワトソンは世界の覇権を巡る旅の途中で最初の屍者ザ・ワンとの邂逅を果たす。
明かされる真実。
唐突に授けられる真理。
その先の問い。
屍者の、生者の秘密に迫る。
そして旅の果てに芽生えるもの。
自分の内側にある意識とは
魂とは何なのか。
21グラムの質量はどこからくるのか。
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映画観るために。これは先に読んでてよかったなと思いました。映画のみだと、情報量多すぎて。逆に改変部分がわかってしまうので、そこがひっかかったりもしてしまいましたが。
正直カタカナ、などではなく単純に文章がすべりやすい、話がいりくんでるので頭に入ってこない、哲学的な文章を飲み込むのに時間がかかる、といった理由で、数行を4度5度読んでから次の文に進む、という読み方をしていたので、時間がかかりました。
初読だけでは正直全容を理解できてるとはいえません。
しかし、歴史上の事物や実際の地理、また、「シャーロック・ホームズ」の世界観を融合させたSFなのは、見たことのあるモチーフがでてくるので、読んでいて楽しかったです。
話の核となる「屍者」という存在によって変わってゆく哲学および魂とはなんなのか、という話が、小難しいのですが、なんとなく言いたいことはわかりますし、印象的なセリフも多々ありました。
すべてを理解できていないとわかっているのに、それでもおもしろいと感じる作品ってなかなかないので、すきです。
図書館戦争はSFだと意識しないSFだったからよいのですが、SFって設定の多かったり、文章堅そうだなってイメージで、ハードルが高かったのですが、今回手に取ってよかったです。やはり、先入観はいけませんね。
ただ、やはり何度か読み返さねば。
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映画がいつの間にか封切りになってることを知って慌てて再読。
死者を操る技術が確立された世界。優秀な医学部生ワトソンは、破天荒な陸軍大尉バーナビーと筆記特化死体のフライデーとともに祖国の驚異となりうる死者技術を追う。その中で明らかになる魂の秘奥とは!?
全体的に円城さんらしいナルシシズムと独特のセンスが満載で、しかもそれは全く分かりやすいものではない笑。知識を語ることが本当に好きな人なんだろうなぁ。それがぴたっとくる人には楽しい。あと「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」と語るおっさんを許容できるかも一つ目安か笑
ただ主人公は地の文のテンションと行動や発言がちぐはぐな印象。キャラクターがイマイチ見えてこない気がした。結末でわかる物語の構造でなんとなく説明がつくような気もするけど、言い訳がましい感じもする。
映画は回りくどい世界の説明とかしちめんどくさい語りをうまいこと省いてかなり序列立てて、キャラもたってて、スマートになってたと思います!特に前半は良い映像化だったなぁ。それでも最後の方よくわからなかったけどね!
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やっと読み終わった。映画観てみたいからどうせなら原作読んでから、と思って読み始めたもののけっこう時間かかってしまった。
途中まで面白くてスイスイ読めたけど、ザ・ワン登場あたりから終盤の、物語のヤマ場が正直言葉だけではついていけなかった。何が何だか。ここの部分は映像のがいいんだろうな。ただ、魂の本質とは、という問いに最後提示される可能性にほほう、と。全然理解出来てないけど。
メタルギアのノベライズも読んでみようかな。あと円城塔のも。
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とにかく難しかった。
伊藤計劃と円城塔 って時点である程度は覚悟してたけど、予想通りの難しさ。
あらすじについては円城塔のあとがきの言葉を借りるなら、いわゆる歴史改変ものであり、死者を労働力とした世界の話です。
死体に電極を差してビビってやると、死体をプログラムした通りに動かせる技術ってのがあり、そこにフランケンシュタインやら、ヴァン・ヘルシングやらのオカルトチックな名前を冠した人達が出てきたりって話です。
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映画を見たので原作を.
原作はすばらしい.
魂の重さは菌類の重さということで.意識なんて菌類に感染した体の見ている夢みたいなもんであると.
いう結末だと思ったんだけどさ
正体不明の菌類とはなんだ,言葉と置き換えてもいいんじゃないかね,って話はとても良い.
一周回って伊藤計劃してるのはとても良い.
円城塔を読みたくなった.
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2015年に映画化された、伊藤計劃の絶筆を円城塔が引き継いで完成させた1冊。
映画が気になっていたので、見る前に読んでおこうと手にした、伊藤計劃初読の本作。
あまり馴染みの無い時代背景と内容の難解さから、読むのがかなり困難でした…。笑
全編通しての題材は「意識」と「言語」。
SFに馴染みのない自分が、「これぞSF!」と言いたくなる程に良く練られている設定と展開には脱帽ですが、自分の読書力が足りないこともあり、描写の想像と、話の展開を理解することがどうしてもままなりませんでした…
映画を見れば内容理解が深まるかなー、なんて思いましたが、映画は映画で登場人物と設定の変更があってもう降参。
折を見て再読しようと思っている1冊です…。
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屍者(死者)を道具として扱い、戦争も行われる時代が舞台。屍者の謎に迫りながら世界各地を飛び回り、その真相に迫っていくというようなストーリー。
かなり間を空けつつ読んでしまったので、ストーリーがうまく頭に入りきらずに読み進めてしまった感が否めない。
読み進めていくうちに回答に近づいていく感じはあるけど、テーマとして哲学のようなものを扱ってるので、謎が解けてスッキリ!というものはない。好き嫌いは分かれそう。