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下巻で、話は現代へと戻ります。
そして都内で毒ガスがまかれます。Sを継承しているらしき犯人はどういう経緯で犯行を実行に移すにいたったのか。
警視庁捜査一課特殊班の峰脇警部補を中心に犯人像を探りつつ、話が展開され、おもしろかったです。
下巻が楽しめたのは上巻の長い事件背景の物語があったからこそです。それはわかるのですが、捜査の話中心の警察小説が読みたかったので、上巻の第一部はやはり私には長すぎ。
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ネット掲示板で国会議員総辞職を求め、毒ガスを盾に国会議事堂前で車に立てこもるS。捜査一課は、その正体を探るが……。〈解説〉竹内洋
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なるほど、上巻がこうやって繋がるんですね。
毒ガスや銃を19歳の青年がそんなに簡単に作ったり持ったりできるのか、とは思いましたが、内容は引き込まれました。
リアウィンドウだけ防弾じゃないって、ちょっと都合良すぎですが。もうちょっと頑張って欲しかったね。
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毒ガス犯人だけど、何か質問ある?―捜査一課の峰脇らを嘲笑うかのように、ネット掲示板にスレッドが立つ。犯人しか知り得ない事実を次々書きこむスレ主の「S」を、警察は追う。やがて、毒ガスを盾に国会議員総辞職を求めたSは、国会議事堂前で車に立てこもる。噴射のタイムリミットまで、約七時間。峰脇はSを止められるか?
期待していた展開にはならず。もっと大風呂敷を広げてほしかった。
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ネット社会が進展し、SNSが日常的に波及している現在、小説家もそれらを題材に加えざるを得ないだろう。
60年代の事件を記した上巻とは、まるっきり趣を異にした下巻。現在の事件を記す下巻では、SNSが大きな役割を帯びる。
かつて、クーデターなり大きな変革を目指すならば、忠実で信頼に足る多くの仲間と入念な準備が必要であった。
それに対し、現代のネット社会ではその簡便性により、簡単に仲間を集めることができる。
しかし、ちょっとした波目の変わりによって、うねりは逆展開する。
この小説は、そんなネット社会の危うさ・もろさをも浮き彫りにしている。
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つまんねえ〜!せっかくならこのテロリストにもっとめちゃくちゃやらせてやれよ!誰視点で読めってんだよ!無駄に200ページも使って50年前の事あんなに書いたのになんだこのクソ中途半端な終わり方はああああ?国会議員全員死亡するくらいの展開見せてくれよ。収集つける自信なくて日和ったんだろ?これじゃ作中の日和った国重とおんなじだろ堂場瞬一先生よ〜?当分堂場瞬一は読まない。
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毒ガスを使ってクーデターを策略するテロリストのお話。
いろいろ無理やりな展開が多く感じる。
テロリスト側もなんだか物足りない。
国会議員っていらないよね~ってそりゃ思うけども・・・。
誰でも立候補できちゃう制度に問題があるのでは?なんて思ったりもするわけで。
IQだけではなく幅広い内容で試験をクリアしたもののみがなれる職業にしたらどうでしょう。(給料は超高額)
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全572ページ。長いです。
序章は現代。群馬県の製薬会社の工場跡地で毒ガス事件が発生。
第一部は50年前、安保闘争が起きていた日本が舞台。
クーデターを起こそうと準備を進める集団の動きが描かれていますが、計画はとある事情で頓挫。
ただ、革命への情熱を失えない若者が。
第二部。再び現代。
群馬に続き、都内でも毒ガス事件が発生。
50年前の思想をとある流れで受け継いだ者が再び革命を試みるー。
広げた風呂敷が大きく、構想もしっかり練られているので興味深く読めるのですが、収束の仕方がやや物足りない感じ。
でも完璧に描けちゃったら、実現しちゃうかもしれないので描けなくていいのかもしれません。
小説としては、松島の心理をもっと深く描いていたら
読み応えがあったのではないでしょうか。
登場人物の心理の描き方が広く浅くすぎたのが残念です。
2013年、最後の一冊。