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ふと、本棚にあるのを見て、読みたくなって読む。
今回の納得ポイント♪
P96
知性の力を身に付けた人間は、最終的にメンタルの問題から解放される
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人間関係の悩みが絶えない人、あるいは何度転職してもうまくいかないなど挫折しがちな人に案外多いのが、身の回りで起きたことをすぐに自分のメンタルに引きうつしてしまう
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「あの子は私が嫌いだから、あんなことをいったんだ」-
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他人の言動を一つひとつ自分への評価と結びつけ、思い煩っていれば、心が痛んできます。
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他人から何をいわれようと意に介さない感覚を体得してしまえば、心が傷つくことは確かにありません。
そのとうり!私に言ってますか?と、思いました。
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参考になった。
斎藤孝さんの本は、文豪の本を紹介する内容が多いが、それが良い。本が読みたくなる。
夏目漱石、西郷隆盛、福沢諭吉。それぞれ偉人として名高いが、今まで知らなかったエピソード、視点で参考になった。
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夏目漱石、福澤諭吉、西郷隆盛、西田幾多郎、柳田国男、折口信夫を引き合いにして、知性を類型化し、自分にあった探求方法を模索することを提唱。自分がロールモデルにするならば漱石か。福澤、西郷に類する資質は、残念ながら自分には全くない。
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偉人たちの生き方、思想を現代に生きる私たちが参考にできるようわかりやすく紹介されている。知性を身につけることを、大人になることとしての目標にしたい。
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知性とは何かという問いを立て、過去の人々(福沢諭吉、夏目漱石、西田幾多郎、デカルト、柳田国男、折口信夫など)の生き方を例に取り検証していく。新しい分野に進むための足掛かりとしてもとても良い本。
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未知の課題やフェイクニュースに物怖じしない自己を獲得するための指南書。
知性は困難な状況や現実に直面した時に威力を発揮する武器になるという。それは単なる知識で終わらず、分析力・課題解決力・行動力を伴うと説く。それらは訓練で高めることができ、その第一歩は先入観なく理解することから始まるようだ。
本書では、知性を鍛えるロールモデルとして、過去の偉人の生い立ちや考え方が紹介されている。詳細は本書を読んで頂くとして、章順に簡単に紹介する。1)異国で自国の問題を悩み抜いた夏目漱石。2)熾烈な競争を経て変化を切り開いた福沢諭吉。3)自身に克ち覚悟を決めて行動した西郷隆盛。4)自己矛盾的に物事を捉えて全体を俯瞰した西田幾多郎。5)物事を探求することで新たな道を作った柳田國男と折口信夫。個人的には、いずれも極限状態を耐え抜いて光明を見つけて生き方に思え、中々真似できるものではなさそうだ。
結章では、知性を鍛えるためのコツも紹介されている。まずは本質的か?具体的か?を意識して思考すると良いという。また、予測すること、中庸であること(極端は悪例が多いため)も大切だという。流されず、深く豊かな地下水を肚に蓄えた状態が知性を持つ人物のイメージのようだ。
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齋藤孝が主に近代の知識人をベースに、知性を磨くにはどうすれば良いかを説いた一冊。
夏目漱石、福澤諭吉、西郷隆盛、西田幾多郎、柳田国男、折口信夫などの言動をもとに書いてるので、説得力があった。
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日本の代表的な偉人たちの人生を元に知性を解説。
著者が文系の専門家なので、科学者が出版する思考に関する本とは違う。知性が人を合理的な生き物にし、どんな状況でも最善の判断を下せる力だと説明してはいる。しかし、本書は偉人たちから学べることを並べつつも、彼らの苦悩を否定してもいなく、人間そのものの可能性を信じている雰囲気で読みやすかった。
偉人たち、というより歴史から学べることは確かにある。夏目漱石が他人本位な生き方を強制される社会において、何を拠り所にして生きていたのか。福沢諭吉が激変する時代の中で、なぜ飄々とかつ堂々と立ち回れたのか。もちろん彼らは優秀で時代も違うので真似はできない。しかし、同じ人間の一生であるなら、20%でも自分の身になることはあるはず。SNSの登場で、自分の行いが表面化しやすく、供給される情報量が膨大な現代、福沢諭吉のような不動の知性が求められると思わないだろうか?他人の影響が受けやすいからこそ、メンタルさえも抑える理性(知性)の力は必要。
また、知性とは知識や経験などの単純なものではなく、あらゆる行動と思考を決定づける基盤のようなもの。知性によって合理的な判断ができ、身に起こったことを理解し、的確な行動ができる。感情や本能は人間としての喜怒哀楽を引き出して人生に意味を持たせるのに必要である。だが、結局は自分の人生であり、他人に依拠することなく問題を解決できる知性は、唯一、経歴や才能などの変えようのない力に対抗できる力。武家の身分、知識人として蔑まれた時代において、偉人たちが偉人に成り得たのも、知性が1つの要因として挙げられるだろう。
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知性という能力を人生に活用したい人におすすめ。
【概要】
●知性とは何か、なぜ必要か
●知性を追求するスタイルを完成させるため、5つの知性のあり方を紹介
・夏目漱石:自己本位
・福澤諭吉:自己管理
・西郷隆盛:胆力
・西田幾太郎:知・情・意・体
・柳田国男:「常民」への視線、折口信夫:直感に基づく仮説
【感想】
●現代社会を生き抜いていくために必要不可欠な「知性」。問題の原因を見極め、対処する力である。
●「はじめに」で16頁が使われ、ここに「知性」を理解するためのエキスが多く詰まっている。知性を活かすために必要な考え方や習慣はとても役に立つ。
●どうすれば知性を高められるか、歴史上の人物の生き方を紹介し、わかりやすくまとめられている。自分の知性追求のスタイルを考える参考になった。
●教養があることで狭い視野を脱却する。歴史を知り思考の基本を身につけることで主体的な思考を確保する。本質的かつ具体的に思考する習慣は難しいが練習するしかない。
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タイトルに惹かれて手に取りました。本書では「知性」とはどういうもので、何故必要なのかを後世に名を残した偉人の生き様を紹介しながら説いています。「知性とは、困難な問題や厳しい現実に直面したときに、その原因が何であるかを見極める力であり、取りうる現実的選択肢を探る力、そして実際に行動を起こし、対処するための力に他ならないからです。つまり真の知性とは、「生きる力」そのものなのです。」本書が発行されたのは丁度4年前。トランプ(元)大統領が誕生し、反知性主義が色濃く影を落とした時。著者がいかに「知性」が大事であるか、知識は使ってこその知性であると強調したのは、そんな時代的背景もあっただろう。私が最近注目しているメルロ=ポンティの名前も登場。少し前から気になっていた「善の研究」も取り上げられてたので、近いうちに読みたい。それにしても、齋藤孝さんは夏目漱石と福澤諭吉好きだよね。
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家の本棚にあったのですが、内容をほとんど忘れていたので再読しました。
はじめに
〇真の知性とは「生きる力」そのもの。
「知性」は必ずしも「知識」とは一致しない。
〇知性は訓練によって高めることができる能力。
訓練の第一歩は「理解すること」から。
〇知性を身に付けるうえでベストなのは、実在した人物たちの生き方、彼らの思考、思想をケースワーク的に学ぶこと。
第1章悩みぬくことで鍛えられる知性
約100年前、悩み抜いた第一級の知識人文豪・夏目漱石。
漱石は<自己本位>の境地に目覚める。
書物を一冊でも数多く、自分自身が考え自分の作品を書くための糧にする。
小説は作品として優れているほど問題や答えを提示しない。
第2章激変する時代を切り拓く知性
福沢諭吉は幕末から明治にかけての開明的日本人の代表。
近代を代表する偉大な知性の持ち主。
『福翁自伝』
大阪の「適塾」にて学ぶ・オランダ語・蘭学。
「目的のない勉強こそが尊い」
第3章肚、身体に宿る知性
『葉隠』仏教の本来的な目的は『死の恐怖』を乗り越えることにあるが、それに対して武士道は『死を恐れない』ことから出発するものなので最初から死の恐怖を克服してしまっている。
肚のある人は「心の中の弾力性があるので、その時々の状況に落ち着いて自分を整えて振舞える。与えられた状況下で何を為すべきか知っている人のことである」
「肚のできている人」の典型が西郷隆盛。
孔子『論語』
「知の人惑わず、仁の人は憂えず、勇の人は恐れない」
四位一体
「知情・意・体」
能・歌舞伎・日本舞踊などの文化芸能→「腰腹文化」
第4章自我を解き放つ知性
自分自身で物を考えられる。それが真に知性のある人です。
夏目漱石ー英文学
西田幾多郎ー哲学『善の研究』
田中角栄「清濁併せ吞む」知性の働き。
第5章探求する者がつかみ取る知性
実在感のある情報を得るために「生身の誰か」に会いに行く。
格好のモデル(民俗学の探究者)
柳田国男
折口信夫
南方熊楠
宮本常一
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『知性の磨き方』 斉藤孝著
夏目漱石
「どんな犠牲を払っても、ああ、、、ここだ!
まで掘り下げること。」
彼が文学で取り戻したかった世界への執着。
福沢諭吉
「他人の能力を羨まない。喜怒色に顕さず。」
自分が為すことは何か?
羨むまえに、まず、己を磨く。
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斉藤さんは福沢諭吉や夏目漱石に関する作品も執筆もされいます。
この著書では、斉藤さんの関心、研究の対象の方の生き方ならびに考え方を知ることができます。
「知性とは、困難な状況に直面したとき、原因を特定し、解決方法を選択し、行動をすること。そして、検証し、補正すること。」
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亡くなった知の巨人と言われた立花隆さんがインタビューで、
「知らないことが何なのか?勉強することでわかってくる。境い目。ひとと猿。地球と宇宙とか、、、。」
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なぜ、読書するのか?いや、したいのか?
小説にしろ、ビジネス書にしろ、知らない世界を知ることができるからなのかもしれない。
そして、ひょんな偶然から、リアルの世界の何かと結びついた時の「あー、そうなんだ」が面白いからなのかもしれない。
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同僚に薦められて読みました。
齋藤孝さんの本は読みやすく好きです。
ただ、今読むタイミングではなかったようで、今回はなかなか読み進められませんでした。
いいタイミングで改めて読み直したい1冊でした
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他人の例を出して著者が語る形式はわいは苦手だ。最後まで読めない。なぜだろう。不思議だ。
苦痛でしかないんだよねぇ。
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「知性とは知識ではない」
齋藤孝先生の本で自分が読んだものはこれで二冊目となるが、この人の新書は、「圧倒的な読書量に裏打ちされた知識の共有」という感じである。基本的に偉人や著名人の自叙伝などから話を広げていくことで分かりやすい説明を試みている。筆者の主張と言うよりは、偉人の自叙伝からの自己啓発の内容が多いように感じる。しかし齋藤孝先生なりの知識の蓄え方、学者なりの考え方感じ方が、自分とこうも違うのかと驚かされた本ではある。