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第二章より、心に留めておきたい内容
自分でもよくわかっていないことは人に伝わらない。
自分自身が深く理解している物事についてのみ、分かりやすい文章が書ける。
背伸びせずに、自分がわかっていることを、自分の言葉で書く。ありのままで書く。ベタに書くことを恐れなくてもよい。一番大切なのは伝わるということである。
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後半で文章を書くリズムを身につける教材として漢詩がいくつか紹介されるが、どれも漢文を授業で習ったものばかり。嫌いじゃなかったのに覚えていない・・
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2017/4/15宝塚西図書館から借りた。
名文を「書き写す」
竹内政明
『井上靖全詩集』
中島敦の『山月記』
池上彰
源氏物語の書き出し
ロバート・ブラウニングの詩を上田敏が訳した「春の朝」
『上田敏全訳詩集』岩波書店刊
『唐詩選上』朝日新聞社刊
『唐詩選下』朝日新聞社刊
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書く力には、引き出しが多く必要。つまり、常にアンテナを高く張って、好奇心を持って日々の生活を過ごすことが大切。身近な話題から入っていくと良いのは、具体的に書けることでもあるし、読者もイメージが湧きやすい。
素敵な文章の書き取りを続けることも、自分の引き出しを増やしていく上で大事と。著者のお二人の掛け合いも面白く、文章力を高める奥義は、池上さんがお一人で書かれている本よりもたくさん散りばめられているように思った。
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書くとなると一度身構えてしまう自分がいる。しかしこの本はそんな心を励ましてくれる。
ポイントとしては3つある。
1つ目は自分の言葉で書くことである。
やはり血の通った文にはその人の人となりが出る。その文を通して周りの人は共感することができるのである。
2つ目は材料を揃え削るということである。
いきなり書き出しても言葉に詰まってしまい、充分な文にはならない。そして削ることで文も必要な要素を満たした物になる。
3つ目はいい文章を見つけ書き出すということである。
書き出すことを通じて、文の流れを理解することが出来るし、書きたいという気持ちが出てくる。
取り敢えず私は池上さんの文章を書き出すことで書き方を学ぼうと思った。
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結構手の内を明かしてくれている印象
文章が上手くなるためには読むこと、声に出すこと、書き写すことも大事
名文のリズムを知る、身につける
楽しんで読む
好きな言葉を集める
人によって受け取り方が違う。だから、保険をかける書き方も大事
書く力を養うには落語がいい、語彙力を増やすには類語辞典が役に立つ、など、参考になる話がたくさん
でも、キーワードばかりでエピソードが少ない
竹内さんの自慢話と、数ページに渡り紹介し合っていた漢詩の例題を割愛し、エピソードに当てて欲しい
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文章のタネは普段からいい文章を拾ってストックしているとのこと。そうでなければポンポンこれぞという文が出てくるわけがないと納得した。
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技術系の人間の参考になる本ではありませんでした。
新聞の社説のような文章に憧れる方は多いのでしょうか?私としては感傷的すぎで理屈が通っていなく感じられ、あまり好きではありません。
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2016.05.11読了
後半は漢詩を参考にした文章術についても書かれていたけど、漢詩が全く理解できないので参考にならなかった。
この世代の人だから漢詩に慣れているのか、私が無学なだけなのか。
井上靖とか、例として出てくる作家の文章が苦手で共感できない部分も多々あった。これは年代の違いによるものなのだろうか。昔の作家さんの文章は読み難いから、竹内氏がどこに感心しているのかスンナリとは理解できなかった。
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自分の中では4.3点。
「文章力とはなにか」をプロ中のプロの経験から非常に分かりやすく解説されている。
ただし、理解できることと身につけることはまったく別。この本に書いてあることをマスターしようと思うならば、本気で勉強しなければならないはず。しかも、文章力にゴールはないので、一生かかっても極めることはできないことも本書でよく理解できた。
また、私は客観的事実を私見を入れずに分かりやすく書くことを求められることが多い。本書は素敵な文章を書くことを目的にしているので、実はあまり参考にならなかった。
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内容はかなりハイレベル。
短く簡潔に文章を構成するためのヒントにはなると思うか、著者の二人の方のような高みには相当なインプットとアウトプットの繰り返しが必要と感じた。
内容を実行に移すのは相当に困難だと思うので、物書きを生業としている人以外は、あくまで参考程度として読むのが精一杯か。。
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文章を書くための参考書的な固めなイメージで読み始めたけどお2人の対談の中に色々なコツや豆知識が出てきてそれをうまく自分のものにしてね的なスタイルだった。
これを読んだあとに早速仕事で短文を書く機会があったのだけど一度書いた文章をひたすら削っていくことと、
誰に宛てたものなのかをよく意識すること、そしてリズムを大切にすることを意識したらいつもよりだいぶまとまったものになった。
なんでもすぐにだらだら書いてしまうので今後も肝に銘じておきたい。
“”の隠れた意味は知らなかったので面白かった。
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池上彰さん、竹内政明さんの『書く力』
もちろんこの本を読んだだけで、書く力が向上するわけではありませんが、そのヒントは満載でした。
何より竹内政明さんが手掛けている読売新聞のコラム「編集手帳」を書く上での裏話が面白かったです。
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M君紹介
書く力 ~私たちはこうして文章を磨いた~
池上彰
竹内政明
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●感想
・言葉って奥が深い
・まずは読書が基本
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第一章 構成の秘密「ブリッジの作り方」
1. テーマを決める
* どうしても書きたいことなんてめったにない
* きのう見た映画でも今日の天気でも、自分の五感で、自分がわかっていることを書くしかない
* テーマを決めたら、そのテーマと自分をつなぐ「ブリッジ」を探す。必ずあるはず。
2. 身近な話には魅力がある
* コラムのなかで面白いと感じられるのは、書き手が家族と交わした会話や学校でのできごとなど、半径3メートルの世界について書かれた部分
* 自分の経験は、細かい所までよく知っているから、詳しく書くことができる
* つまり、「自分がわかっている、書ける話」ということ
3. 連想ゲームトレーニング
* 書くべき内容がどうしても見つからない場合はどうするか
* なんでもいいから書き始める
* 書きながら、自分と自分の対話から書くべきことに行き着くことができるようになる
* 一つの柱ができたら、連想されることを、とにかく思い浮かべていく
* それを、原稿に置いてみる
4. 結論よりもまず「書き出し」
* テーマと書くことが決まったら、まず書き出し
* 結論は決まっていなくていい
* 書いているうちに、ふと結論が浮かぶことが多い
* 書き出しが思い浮かばなければ、別のテーマにする。それくらい書き出しは大事
* また、書くべき要素は洗い出しておく
* 全体の構成は、書き出しを眺めたり、何度も読み返しながら、全体の流れが通るようにする
* 最初に自分が書いたものを、とにかく半分にしてみる
* 少なくとも2/3には切ってみる。ずっと引き締まる
5. 「部品」の種類は多く持つ
* 文章力は引き出しの量に多く左右される
6. 向田邦子のうまさの秘密
* や講演会で話しとき、ほとんど原稿は作らない(池上さん)
* メモを作る。スピーチで話すべき3項目を簡単に書いておく
* 3というのは魔法の数字。3を出すと聴衆が納得する
* 自分の言いたいことを3つに切り分ける。どの順番で話すかを考える
7. コラムの構成のコツ
* 書き出しを読んだだけでは、本来のテーマがわかりにくい構成にする
* ただし、書き出しとオチは、多少なりとも関連付ける
* 向田邦子のエッセーは、表題と書き出しがつながらない
* 一つ一つのセンテンスは短くて、リズムがよい
* いわば、「入りやすい店構え」
* しかし、奥にどんな商品が並んでいるのか、品揃えがわからない
* つい覗き込みたくなる
8. 「部品」の集め方
* 元の文が明文かどうかは関係ない
* 内容本位で集める
* いつか使おうと思ってコレクションしても、なかなか使えない
* でも、コレクションがあるのとな���のとでは、文章を書く楽しさが違う
9. 思考に奥行きをもたせるトレーニング方法
* 切り口を見つけるトレーニング
* 「すごく悪いことをした犯人の弁護士になったら、自分はどうするか」を思考実験する
* とんでもない人物の弁護ほど役に立つ
* だんだん、物事の捉え方に奥行きが出てくる
* 世の中の常識を捉え直すことで、物事を多角的に見ることができるようになる
10. 最後をちょっと緩める
* 最後のところでフッと緩める、「戻し」の部分が読後感を心地よいものにする
* メインストリームを書き終えたところで、ちょっとだけ蛇足を入れる
* それが余韻を生んで、これまでに書いてきたことが一層読者に沁みわたる
第二章 本当に伝わる「表現」とは
1. わかっていることを、わかっている言葉で書く
* 自分が心の底から意味のわかる言葉以外は使わない
* 伝わらない文章というのは、自分でもよくわからない言葉で書こうとしたときにできる
2. ベタに書くことを恐れない
* 工夫せずにそのまま書くことを恐れないことも、大事な感覚
3. 感情は抑える
* 書き手の感情が表に出過ぎると、逆にしらけてしまう
4. 短文の効用
1. 一つ一つの文章を短くすると、リズムがでる
2. すべてを描写しなくても伝わる
「林家三平さんが、車を運転して、ついスピードを出しすぎて、つかまった。
窓から首を出して「三平です」と言ったら、「それがどうした」といって、罰金を取られた。」
3. 「どこで」も「いつ」も書いてない
4. 「三平です、といえば許してもらえると思った」という補足もない
5. 「警官」という言葉さえ出てこない
6. でも情景が目に浮かぶし、話の面白さが伝わる
7. 事実だけをポンと書く。それでも伝わる。
5. なぜその本がすきなのかを分析してみる
1. 自分にとってしっくりくる表現を探す
2. まず、たくさん本を読む
3. 好きな本を見つける
4. その本がなぜ好きなのか分析する
5. 小泉進次郎さんは、演説の勉強をするために片っ端から落語を聞いているらしい
6. 控えめな表現の効用
1. 何かを褒めるときも、批判するときも、書き手の感情を前面に押し出すと、読者は引いてしまう
2. 政治家を批判するときは、8割くらいの力に抑える
3. すると、もっと怒っていいんじゃないかと、読者の火がつく
7. 自分に取材する
1. 言い切った文章は、強い
2. ただし、全国放送や全国紙など、幅広い読者を想定する場合は、反対意見を持つ人への配慮をする
3. 言い切ることはできなくなるが、多くの読者に受け入れられ、結果として言いたいことが伝わることがある
4. 一般の人が文章を書くときは、現場に行って取材するわけでも、専門家に意見を聞くわけでもない
5. それなら、自分に取材する
6. 自分がどうしても譲れないところを明確にする
7. 特に気負った激しい書き方をしなくても、自然と言い切ることができるようになる
8. 毒舌は名文である
1. 褒めるとけなすを絶妙な塩梅で同じ原稿に同居させる
2. 褒めたいのか、けなしたいのか、よくわからないけど、毒の味はしっかり味わえる
3. 背景に、リスペクトがある。どこかに、愛がある
9. 自分の文章は、時間を置いてから読み直す
1. 自分で書いた文章を読み直しても、どこが悪いのかわからない
2. だから、時間を置く
3. 紙にプリントアウトして読み直す
第三章 名文でリズムを学ぶ
1. 名文を書き写す意味
1. い文章を見つけては書き写す
2. ひとつの本を、頭からお尻まで30回くらいは書き写した
3. 少しずつでいい
4. でも、ずっと続ける
5. 同じところを何度も書き写すことが大事
6. 繰り返すほど、いい発見ができる
7. 書き写すと、一字一句追って行くことになる。これが文章修練に効く
8. そのうち、元の文章を見ないでも、先が書けるようになる
9. 多くは、言文とは違う、自分の言葉で書いている。それがいい
10. 「人に伝わる文」の基本がつかめてくると、自然と「自分の文章」も書けるようになる
2. リズムを身体になじませる
1. リズムを体得するには、書き写すもいいが、声に出して読むのも効果的
2. 読む途中でひっかかるところが、ダメなところ
3. 読むのを楽しむことが大事
4. お勉強になってしまうと続かない
3. 家具を買い足す感覚で、好きな言葉を集める
1. 「いい言葉」は豪華なテーブルクロス
2. もう周辺に、下品な家具は置けない
4. 事実の積み重ねで内面を描く
1. 事実の積み上げによって、人の内面がくっきりと浮き出る
2. 版画でも、こういう絵を描こうを張り切って全部彫ってしまうと、何も浮き出てこない
3. 彫りすぎると何も彫らなかったのと一緒になってしまう
4. 「敵意の繊細さ」 本来はつながらない言葉をつなげる工夫で、文章の強度を増している
5. 体言止め。ここぞというときに使う。リズムを整える
第四章 悪文退治
1. ◯◯したいと思います、は避けよう
1. 「◯◯したいと思います」は、「しましょう」で十分
2. 「したい」と「思う」。二重の気持ち
3. あくまでも気持ちだけであって、するともできるとも言ってないというニュアンスを出そうとしている
4. へりくだっているつもりになっている
5. 言葉が文法的に正しいかだけでなく、その言葉に込められた意味を考えなければならない
2. ちょんちょん括弧は逃げ
1. 傍点やカギ括弧などの記号は、お手軽に強調できるが、これは逃げ
2. 表現で驚かすな。事実で驚かせ
3. 「機会」は注意。自慢話はしない
1. ジャーナリストが「インタビューする機会があった」と書くのはおかしい
2. 機会があるのは、ジャーナリストなら当たり前
3. 「機会」という言葉を使うのは、読者が「へえ」とか「ほお」とか感嘆があがる場面
4. 「機会」を多用するのは、自分の話を大きく見せるテクニック
4. 失敗談こそがおもしろい
1. 自慢話の対極が失敗談
2. でも、生々しい悩みの吐露は、自慢話と同じく避けなければならない
3. 読者は視聴者はカウンセラーではない
4. 失敗談というのは、その書き手や話し手が、その失敗について、心のなかで解決できていないとダメ
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知人にオススメされましたので、図書館で借りてきました。
文章技術の本を沢山、読み漁っている方にとっては、目新しいことは少ないかもしれません。でも、知ってはいても実践出来ていないことは多いので、復習の意味でも読む意義はあると思います。