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和食器店を営み古民家に住むとか、草木染職人とか、すごくワクワクした。
しかも京都が舞台なので風景を思い浮かべたり、想像したりしてすごく楽しかった。
でも後半は恋愛小説って感じであまり楽しめなくなってしまった。
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京都で食器屋をいとなむ30代半ばの紫(ゆかり)が、染め物師の光山(こうざん)と、ゆっくり恋をするというお話。紫のことが好きなアメリカ人のブライアンや、光山といわくのあった藤代など、登場人物が魅力的。物静かで内省的な紫はいい感じに思うので、やや変わりのもの光山と仲良くなるのは腑に落ちないのだが、変わっているところがないと魅力を感じないものかもしれないなとか思った。朝の連続ドラマを読んでいるよう感じもしていい作品だと思った。
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京都を舞台に瀧羽さんの優しい空気感が漂っていて良いな~、と最初は思っていたのですが、残念ながらちょっと合わなかったです。
紫が惹かれる草木染め職人の光山が軽くて飄々としているのが受けつけなかった…。
「大人の恋」?私的には最後までモヤモヤ…。(大人だけど)
ただ草木染めについての描写は興味深かった。
「草木染め」「大人の恋」「切ない恋」と似たようなキーワードの作品なら、昔読んだ村山由佳著「野生の風」の方が好みでした。
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読み返すのは4回目。
大きな波風がなく穏やかな物語で、舞台となる京都の町並みや染め物の描写が魅力的。
何かに影響を受けることを「染まる」と表現する日本語の美しさを、読んでいて再発見したような気持ちになる。
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あっそうか京都大学だから、舞台が多いのか。たしかに京都に住んでいないと心情までは書けないからってこと でもあんまり京都弁出ないね、ふと光山が出し方する方がインパクトのあるのかな。恋愛小説でしたね、心の移り変わりが色濃くて 謎の存在感の藤代さんも絡ませて、グッと近付いてハッピーエンドでもなくて、鼻にもつかないし嫌いじゃないです。ていうか7冊読んでるんですがソリャ好きだからだわさー。これは2017年と最近ではなくて、という事は書き手も進化しているのだろうなあー。乗り掛かった船もよかったし、うちんレシピも
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京都が舞台と手に取るも、紫に魅力を感じられず共感できなかった。主人公に寄り添えない読みは辛い。
草木染めの描写は美しいのに、その美を生み出している光山もうすっぺらで魅力を全く感じられない。なぜ紫やたくさんの女性たちが惹かれるのか分からない。
藤代さんや紫を一途に想うブライアンが魅力的で最後まで読み通したが、これが大人の恋愛というのなら、私には分からないのかも‥‥
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『うさぎパン』を読んで瀧羽さんの世界に触れたくて手に取った本です。
光山と紫の距離感にムズムズしたりもしましたが、白黒ハッキリさせることは絶対必要なことではなく、むしろ割り切ってしまった方がいいこともある。
割り切ってしまう恋愛は少し寂しい気がしました。
ブライアンの素直な気持ちを真っ直ぐな言葉にして伝えてくれる所に心が暖かくなりました。
人は誰でも、毎日少しずつ何かしらの影響を受けて染まっていく。いい様にも、悪い様にも。
またひとつお気に入りの作品が増えました。
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何気なく本屋さんで選んだ1冊です。滝羽麻子さんの本は3作程読んでますので、失敗は無いと思いましたが、中々入り込めず3回目のトライで引き込まれました。京都が舞台なのも良いですね。
こういう男女関係があっても良いかなぁ?京都に行きたくなります。
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京都で小さな和食器店を営む紫(ゆかり)の、京都らしさがいっぱい詰まった恋物語。
紫に想いを寄せているブライアンという欧米人のお客さんが登場し、“京都らしさ”をさらに引き立たせています。
あるパーティーで知り合った、紫より20歳ほども年上の染色工芸家湊光山(みなとこうざん)は、染めものに情熱を注ぎ、つかみどころのない魅力を持った人物で、危ないとわかっていながら、紫は光山のペースにどんどん巻き込まれていきます。
光山の工房を手伝っている藤代さんも美しく謎めいた女性で、もどかしいけれどこの恋の行方が気になります。
初めは、瀧羽さんの優しい文体のせいか素朴な雰囲気を感じていたのですが、50代と30代のわりと大人な恋愛小説でした。
ひとたらしな芸術家光山を中心に、藤代さん、紫、ブライアン。こういう関係もありかなと、最後はすがすがしい気持ちになれたし、京都の名所も満喫できたし、私はけっこう楽しめました。
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京都を舞台にしている。
小さな和食器を扱うお店の紫さんは
彼女を慕っている外国人ブライアン、
そしてカフェふやまちのオーナーたちと平凡な日々を送っていた。
ある日、行きたくなかったパーティーで草木染をする光山先生に出会う。
そして彼を取り巻く女性たちと関わっていく事で、いつもの日常が少しずつ変わっていく。光山先生はは一癖ある人物で、彼を取り巻く人たちも同じように波乱な人生を歩んでいる。そんな中、紫さんはなぜか彼に惹かれていく。惹かれていくのには理由なんてないんだろう…。そんな紫さんのゆれる気持ちを描いている。瀧羽さんの小説は、スケッチブックに京都の町並みを描き進めていくように広がりを見せてくれる。
その中で、登場人物が色付けされていく様がとても好き。
映画化やドラマ化されたら、
紫さんは 木村文乃さんかな。
光山先生は池内万作さん、
光山先生の一番近くにいる藤代さんは羽田美智子さんかな、
と、個人的に設定しながら読みふけってしまいました。。
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思慮深く大人な雰囲気の紫がかなり年上の光山に
惹かれてアタフタしてしまう様子は少しこじらせ系で可愛くかかれていました。
光山みたいな男性は罪深く、紫がどうしようもなく惹かれてしまうのもわかる気がします。人たらしに、まんまとハマってしまうのは悔しいけど
向こうのペースにハマるのも悔しいけど
その分こちらに好意を見せてきたらコロッと気持ちをもってかれるのですよね。
幸せになれるかわからない恋愛にハマる気持ちはものすごく共感。最後は軽く絶望感。
モヤモヤとした状態の終わりは2人の関係性そのものだなと思いました。
ブライアンが救いです、、、