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「どの様にすれば利益が出せるのか」という考え方、つまり「利益思考」を軸に、ビジネスプランを展開する方法を述べた本。
利益思考に含まれる重要な要素は下記の2つに集約される。
① 無駄を最小化する
② 新しい価値を生み出す
本書の前半部分ではコストに注目した構成。 コスト構造を意識することを推奨し、コストリーダーになっても増収増益を目指す。 マクドナルドの100円マックの様に、コストコントロールを工夫すれば、値下げすることにより利益圧迫ではなく寧ろ利益増大に導くことができる実例を紹介。
中盤以降からは上記②の部分に焦点をあてた構成。 より大きな利益を生み出すビジネスを如何に構築するかという観点から事業の見方を検証。 事業評価マトリクスというツール(「魅力的な市場の発見」をx軸、「その市場で勝ってゆく」をy軸にとらえた分析票)をつかって新規事業が利益を生み出すものかどうか評価。
また、新規事業を考案するには、既存枠にとらわれない自由な発想が必要な事から、アイディアを練る為の方法論を紹介。
見方を替える、アナロジーを使う、組み合わせる、前提を疑う
など。 これは新規事業の考案以外にも日常的に使える方法。 (ただし、この様な発想手法については他の書物でも紹介しており、むしろ本書での提示は少ない)
利益を生み出すことはどういうことか?という概念から入り、他社の実例を挙げながら利益思考について説明し、その後にビジネスプランの作り方に言及。 最終的には事業計画まで落とし込むプロセスに導いている。
目から鱗!という内容ではないが、利益に対して感覚の鈍い日本人に、「利益」とは何かを見直させる良書と思う。
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辛目に評価させて頂くと、
読むだけ時間の無駄。
買うだけお金の無駄。
ということを自身の身をもって体感できるという気鋭の1冊!
環境破壊とはこういうことを言うのでしょう。
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勤務している会社の経営状況が悪化したことを踏まえ、自分に足りない要素を補うために読みした。
内容は利益という概念から今の業務からいかに利益というものを紐付けるか、また新事業へのアイデアなど例を含めて理解しやすかったように思えます
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利益は売上に従って付いてくるものではない、利益は(1)ムダを最小化、(2)新しい価値を生み出し、資金の有効活用と新たな価値にお金を気持ちよく支払ってもらう(キャッシュイン)する為の仕組み、製品を提供する事が求められるというもの。『法人営業利益の法則』と内容的には近いかも。
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著者がビジネスパーソンに必要と考える「利益思考」について、
その重要性・必要性を説明している本。
書かれている内容は至極当たり前のことであり、
新しい気づきは正直ないものの、利益思考の必要性は再認識した。
内容は、ビジネスモデルやPPMのような戦略論から、
マズローの段階欲求やモチベーションのHR視点。
更には、アンカーやヒューリスティック等の意志決定上の話など、
書かれている内容は実に様々。
ビジネス全般について、利益という視点から学ぶには良い内容。
個人的には、特にサスティナビリティという考え方の重要性を再認識した。
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利益思考とは、ただ単に利益を出すためには何をしてもいい、というわけではない。
整理すると、
(1)無駄を最小化する
(2)新しい価値を生み出す
にまとめられる。
・ひとつひとつの仕事の意味を考え、それが顧客に対してどんな価値を生み出しているか、会社に対してどんな価値を与えているかを常に考える習慣をつけるようにしましょう
・あなた方の会社における存在意義とは何なのでしょうか?
・「何をやればシェアをとってビジネスに勝てるのか」というKSFを持続的に押さえ続けなければ、たまたまヒット商品が出て瞬間的に売上はあがるかもしれませんが、持続的に勝ち続けることはできません
・その企業の強みがいつまでも強みであるかというと、そんなことはありません
・多様性を活用する
・技術的な種(seeds)からの視点で発想していくやり方
・説明≠説得
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■利益思考
1.「売れる商品をつくる」あるいは「顧客に喜んでもらう」ということは利益を生み出す必要条件ではあるが、十分条件ではない。
2.KBF(key buying factors)は対顧客を意識したマーケティング的な視点、KSF(key success factors)はそれを踏まえた事業戦略的な視点。
3.日頃から、5年後、10年後はどうなっているのかと考えるくせをつけ、日頃から先見性を鍛える。
4.引き出しを増やすため、ケースシャワーを浴びる。
5.どこで価値を生み、どこで回収するのかを考える。
6.人が動かない3つの理由:(1.意義ややり方が「わからない」。 2.わかっているが「できない」 3.わかっているし、できるが、「やろうとしない」(モチベーション))
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本書のテーマ:顧客志向でもプロダクト・アウト発想でも儲からない。利益思考が儲かる源。利益は強欲とはつながらない。
利益思考①無駄の最小化(トヨタ)、②新しい価値の創造(3M、グーグル)
①について
ワークスアプリケーションズの好例
利益=売上ーコスト
(マックの100円バーガー:固定費は一定なので、多数売れるほうが利益増大。ある会社は商品単価を上げた。個数は減ったが、価値の高い商品であったためそんなに減らず、当然変動費が減ったので利益は増大した)
=短期的には減収増益でもいいが、長期的には増収増益がふさわしい
②について
新しい価値創造といっても、売れなけれれば意味がない。
=事業評価マトリックスで考える。これは市場の魅力度と競争優位性を軸とした判断。
「競争優位性」について
競争優位性が見過ごされがち。競争優位性を判断するにはKBFとKSFが有効。前者は顧客が一番重視して購入する鍵となるもの、後者はそれを踏まえた事業戦略的な視点。
コカコーラ社は、販売チャンネルという飲料業界での強いKSFを持っているゆえに、缶コーヒーで後塵を拝しても売り上げ1位になった。
持続的競争優位性が重要。
①自社での継続性
②競争相手の模倣追従を避ける
セブン・イレブンは酒類販売店を抱きかかえることによって、酒類販売を独占的に行えるようにした。
③変化するKSF,KBFに柔軟に対応する
セイコーは技術的には優れていたが、ファッション性などのKBFに遅れた。
どうすれば競争優位性を高められるか=コア・コンピタンスの活用
事例:アコムはレンタルビデオ事業に乗り出したが、アダルトを扱わなかったこともあったけれども、失敗した。
いずれにしても、発想が大事。
類似・組み合わせなどいろいろあるが、
ニーズ発想、シーズ発想は大切。
ビジネスモデル
イドリアン・スライウォッキーの「23の利益モデル」
まとめると、顧客の囲い込み、新製品のサイクルに注目、シェア、大型製品や顧客、使いまわし、知識、コスト差など。
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このテの本はなぜ「良いものが売れるとは限らない」を強調するのだろう?
正確に解釈するならば、「ある“悪い”ものも売れる」ということで、決して「良いものが売れない」ということではない。
しかしなぜか「良いものは売れない」かのような用いられ方をする。確かに「良いもの“だけ”」では売れない。その先にマーケティングという重要なファクターがある。
この本も、前半で「良いものだから売れるとは・・・」と散々念を押している。しかし、後半で「競争優位」の説明に入った途端に、「良いサービス」が“強み”だと、いくつもの実例で挙げている。
ここら辺は、もう少し丁寧に説明が必要ではないだろうか?
評価が星4つなのは、後半部分に対してである。
正直、後半は素晴らしい。
ビジネスの発想とビジネスモデルの考え方については、非常に明快で、全くの無駄がなくポイントを指摘している。
ここの部分だけを3倍くらいの分量にして本を出してもらえれば、間違いなく買う。
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この本では、商品(サービス)が「良いもの」から
「売れるもの」にするためにはどうしたら良いかという、
利益追求の思考方法が紹介されている。
日本では、「利益を追及する」ということが
悪と捉えられがちな風潮があったが、
本当の意味で利益を追求することは社会貢献になるし、
企業と顧客を「Win-Win」にすることが本当の利益追求である。
●第1章
「利益思考」とは何かについての紹介。
また、この思考を身につけるためには
どうしたらいいのかについての実践方法と考え方。
利益思考の考え方は、基本的には以下の2つ
a.無駄を最小化する
b.新しい価値を生み出す
●第2章
より大きな利益を生むビジネスとは(題より)
☆事業評価マトリクスの利用
→競争力×市場の魅力という考え方
●第3章
ビジネスにおける「発想力」についての紹介。
発想力を身につけるためには、
まず自分(自社)の発想の癖を知ることが必要。
また、発想力があると言われている人は発想しやすい仕組みを知っていることが多い
→例:見方を変える、類推する、組み合わせる、前提を疑う。
●第4章
利益思考でビジネスモデルを考える。
☆23の利益モデル
●第5章
利益思考を基にしたビジネスの実践。
現場まで巻き込んだ利益の出し方についての紹介。
また、周囲を動かすためのモチベーション論についても語られている。
<私的○(マル)>
今回は感想。
この本に関しては、「歯が立たない」というのが強い印象。
私は理解を進める上で、具体例を自分の中で考えることが多いのだが、
これに関しては難しいどころか、思いつかないものがほとんどだった。
日頃からいかに利益思考をしていないかと、
物を知らないか(例えばモノの値段。コストを全然意識できていない)を痛感した。
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タイトルから会計関連の本かと思っていたら、経営戦略論的な本でした。「的な」といったのは、いわゆるポーターとかドラッカーのようなガチガチな内容ではなく、自分たちの日々の身近な業務や経済活動に結び付けて説明している所がわかりやすいです。
自分でやっているなというところも多々ありましたが、「なるほどな」と思う所もありました。経営や戦略というとどうしても管理職というイメージがありますが、中に記載されていることは、若い人たちにも参考になることがいっぱいです。
管理職の方は必見というところでしょうか。
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あと一歩。小奇麗な感じで分かりやすいんだけれども、深みがない。それほんとに自分で体験したの?っていう感じ。
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http://www.toyokeizai.net/shop/books/detal/BI/52177e3ae5235c7d343af8842b8064cc/ ,
http://www.globis.co.jp/
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無駄の最小化と新しい価値の創造という二つの軸で利益をシンプルに語っていて、事例を用いた説明と組み合わせて解り易い内容となっている。
経験の有無に関わらずビジネスマンであれば読んでもらいたい本です。
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日本国内において
黒字の企業は25%らしいです。
4社に3社は赤字ということです。
「よかった。うちだけじゃなくて。。。」
と思ってはいけません。
本日ご紹介する本は、
利益思考の鍛え方を伝授する1冊。
利益思考の基本は「無駄を最小化する」+「新しい価値を生み出す」
本書では、特に新しい価値を生み出すための
考え方や取り組みについて解説されています。
ポイントは
「多様性」と「粘り」
今までにない新しい価値を生み出すには
アイデアが必要です。
アイデアを出すには、自分の考えだけでは難しいもの。
いろいろな人の意見を聞いたり、視点を変えたりする必要があります。
また、アイデアは出そうと思って、すぐに出るものではありません。
あきらめずに、粘り強く考え続けていることで、
パッとひらめいたりするものです。
「顧客を見る」
市場が将来どうなっていくかを見るには
顧客を見ることが重要。
会社の中に居ても、良い考えが浮かぶものではありません。
顧客が、何をしようとしていて
何に困っているのかを自分の目で確かめることが
大切だと思いました。
「見える範囲」
自分が見えていることや、考えていることは
常に不十分です。
視野を広げる一番の早道は、
社外や社内のたくさんの人や組織と関わり、
違いに気づくこと。
もっといろんな人とコミュニケーションを
たくさん取れるようにしないといいけないと思いました。
「人を巻き込む」
何か新らしいビジネスプランを本当にやりたい場合、
人を巻き込むことが重要です。
そのためには、
そのビジネスプランが、他人から見て
儲かりそうと思えること。
コンセプトやストーリーがあること。
客観的に考えられていて具体的であること。
が大切。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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会社に必要な人材=①リーダーシップが取れる人材 ②新しい事業を発想・構想できる人材
利益志向の要素=①ムダを最小化する ②新しい価値を生み出す
たとえ魅力度の低い小さな市場でも、それをたくさん集めることで、企業全体としは高い業績を達成できる
市場に対する先見性を身につけるためには、「顧客を見ること」。
発想力を鍛えるには、普段からアイデアを出す習慣を付けることが大切
プロセスの見える化=KPIを設定し、数値を押さえて活動を見ることが重要
ワクワク感と危機感という、相反する感情をバランス良く刺激することが大切
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◆目次◆
第1章 利益の本質を理解する
第2章 より大きな利益を生むビジネスとは
第3章 利益思考でビジネスを発想する
第4章 利益思考で考えるビジネスモデル
第5章 利益思考で実際に利益を手にする
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◆マインドマップ◆
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