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村上春樹の「1Q84」は
この作品に影響を受けたとの事。
新訳版が大手書店で拡大展開中
ランキング上昇
都内BFでは6位
ある程度潤沢に「1Q84」が在庫あるなか、
今更ながら、併売・コーナー作成で
底上げも一考。
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半世紀以上前に書かれた小説とは思えないくらい、斬新で新しい感覚を持った小説だった。物凄くピンピンに現代を生きていた。
もちろん僕は世の中がそう言えば2+2が明後日くらいには当然4で無くなっていると何の疑いも無く信じてしまう部類の人間であるということもあり、この小説を手にしたのはもちろん1Qなんちゃらの影響だ。こう、読んでみてこの小説を前に読んでいたからといって1Qなんちゃらの印象が変っていたとはあまり思えない。というか、そんなことよりもこの小説そのものに吸い込まれる力がすごくてそれどころではなかったといった印象である。
はて、この小説が面白かったかと聞かれれば、僕はつまらなかったと答える。ただ、読んでよかったかと聞かれればよかったと答える。そんな小説。
正直、1948年に1984年という遠い未来を書いた小説にすんなり入っていけって言うほうが無理な話である。あげくのはてえらく苦しんでようやく楽しめるようになったのは3章の前後辺り。何度止めようかと思ったか分からない。
こういう小説を読むことがイコール読書といえるような気がする。ただ、こんな小説ばかり読んでいたら近いうちに僕は読書が嫌いになってしまう。
多くのことが含まれている。テレスクリーンのある世の中を想像する。救いの無い憧憬がぼんやりと浮かんでくる。
に、しても脱字酷くないか?演出なのか?
(2009.08.04)
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第二部、第三部になるにつれて、物語の展開スピードがはやまります。第二部からは一瞬にして読める本です。
内容そのものも、とても面白いです。こういう終わり方も、現実味があっていいと思います。
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うへーい(難)
確か高校生のとき図書館にあったんだけど、
難解&退屈で途中挫折した本。若者向きではないね、確かに。
春樹が「1Q84」とやらを出したので、
こっちを読もうと思って調べたらアマゾンでプレミアついてて4000円!
さすがになーと思ってたら、さすが出版社、
春樹ブームに乗っかってほどなく新訳版を出してきた。
ヒラ積みされてたので即買い。
とある近未来。
世界は三つの大国に別れて戦争を繰り返し、
主人公の属する「オセアニア」という国では
「ビッグブラザー」
と呼ばれる独裁者を奉ずる、
徹底的な一党独裁、全体主義、思想統制が行われていた…。
人から思想の自由を奪うことができるか。
自由に考えられなくなったとき、人間はどうなってしまうのか。
過去が圧倒的な権力によって書き換えられ、
すべての証拠がなくなったとき、事実は何によって担保されるのか。
巨大な権力が完璧に機能したとき、2+2は5になりうるか。
書かれたのは1949年。「動物農場」と同じく
共産主義、全体主義批判といえば簡単だけど。
一番ぞっとしたのは、党が
「ニュースピーク」と呼ばれる新しい言語を開発するくだり。
例えば「良い」「悪い」などと二つも用語はいらない。
「悪い」は「良くない」といえば事足りる。
今あるオールドスピークは、無駄な用語が多すぎる。
とにかく、人が自由に使えるワードをどんどん排他していく。
党に都合のよい言葉は残し、そうでないものは消していく。
その結果、人間はどうなるか。
自由に思考ができなくなる。
まさしく、言葉が思考を創ることを
理解している者だけが考えうる、もっとも残酷な発想。
言葉を奪われる恐怖、それはすなわち思想の隷属化である…
決して、ていうか全然万人に薦められるものじゃないんだけど、
SF好きや小難しい話に耐性がある人にはぜひ読んで欲しい本。
時代は春樹よりオーウェルだぜ!
そして多分俺は春樹の方は読まない。
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独裁的な社会システム、その体制自体への恐怖ではなくて、ある種の社会や恋愛における人間の心理、希望や絶望を詳細に描写していくことで、今現在へも繋がっていく名作。
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「社会主義」はテーマではなく、バックグラウンド。あくまで「二重思考」こそを本題ととらえるべきか。ピンチョンの解説付き。
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私が読んだのは新訳版ではなく、新庄哲夫訳のハヤカワ文庫版。1984年生まれで共産主義時代のロシアにいたこともある私。因果を感じます。
内容としては非常に苦痛。そもそも翻訳ものって苦手だし。
伊坂「魔王」で感じた無意識に誘導されていく群衆という考えがあまりにも現実的で恐怖心を通り越して苦痛を覚えます。
選挙前にこういう類の本を読んだことに後悔。
1Q84流行っているけど買うほど読みたいわけではないし文庫化も図書館で読めるようになるのにも時間がかかりそうだからと軽い気持ちで読んだのにな。
そろそろ共産社会、スターリン政治などの勉強をする時期なのかも。
でもそうなるとどうしてもこういった集団的マインドコントロールのようなものにもふれなければいけないんだよな。
私自身「レーニン万歳」とか言わされていたのであまりマインドコントロールなどについては知りたくない。。
この本でも子供が親を告発するシーンが一番怖かったです。
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こえーーーーー・・・
もしかしたら、世界で一番怖い本かも。
今までは『O嬢の物語』が一番怖いと思っていた。
あれはフランスのSM官能小説なんかじゃなく、私にとってはホラーだったもん。
でも、やっぱりイギリス人が本気出すと、誰も勝てないわ〜(O嬢でも一番怖い人はイギリス人だったし)
話の筋や展開も退屈させないし、緻密に架空の世界を設定してある(政府主導で新しく作られる言語まで!)から、SFなのにすごくリアル。
読後感もかなり強烈。読み終えた後、現代社会について色々と考えさせられる。
一番怖いのは、こういう社会構造になっている国が現代でも地球上にいくらでもあるという事実?
それとも、この国にも<二重思考>がそこら中に存在するという気づき?
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洗練された日本語の言葉づかいが心地よい。
話もよかった。現実離れしているように見えて、結末がどこか馴染むかんじだった。
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衝撃。とにかく怖かった。人間ってこういうものなんだ、っていうことが、網羅されていると思う。
本当に追い詰められたら、わたしは大切なものを裏切れるのだということを知った。「裏切るかもしれない」じゃない。「裏切るんだろうな」でもない。わたしも、裏切るんだ。裏切れるんだ。なぜって、それはわたしが人間だからです。
怖いよ。怖くて、とても悲しいです。
これで1Q84を再読したら、視点が変わるかしら。わくわく。
あと、オーウェルの他作品も読みたい。この作家すごいですね。
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村上春樹の「1Q84」に感化されて、購入、読了。
思想、思考の操作とはかくも恐ろしいものか。
洗脳。
思い当たる節がないでもない。
人はそれぞれのビッグ・ブラザーを持っているのか。
それに服従することで、他人に迷惑をかけなければいいのだろうが…。
えてして、それはムツカシイのだろう。
思想の押しつけはイカン。
無知はイカン。無知は無力なり。
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50年以上前に書かれた、全体主義社会的なこの近未来は、格差社会・管理社会が進む今の時代とそんな大差ないんじゃないのか?勝利、勝利、勝利!ビッグブラザー!!
1.戦争は平和である - WAR IS PEACE
2.自由は屈従である - FREEDOM IS SLAVERY
3.無知は力である - IGNORANCE IS STRENGTH
『どうせ操られるなら、もうちょっと上のほうで…。』 (友人談
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ちょうど、思考は民族性よりも第一言語に寄る部分が大きいんじゃないかって事をつらつら考えていたところなので、ニュースピークでの…言語を単純化させることによって思想や思考に影響を及ぼそうと試みる辺りについての話は興味深かったな。
そう指摘されれば、言語の単純化による思考停止って、確実的に起きている気がする。しかも強制されての事でもないのに。
一番そら恐ろしいのは、物語の内容なんかよりも現実問題としてのそこかも知れん。
まぁ最近は、言語の単純化どころか絵文字、なんてまさしく………。
……私はメールで絵文字は使わないで、どこまで言葉のみで誤解の無いようにやわらかく伝えられるかを実践し続けてるし、これからもそうするよ…。
実は、数年前にお友達が熱心に進めていたのを聞いたときに想像したのとは、内容が全然違っていたので、どこから自分がああいう発想をしたのかが不思議…。
読むまで、一次二次大戦系の戦争ものだと思ってました(笑)
いや、あの世界でも戦争してる…んでしょうけど…
…………本当にしてるの?
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案外読むのがすすまない。。いっそ先に映画観ちゃおうかとおもっちゃっております。
http://www.youtube.com/watch?v=xns67AVkOeI
毎日のニュースをより楽しく見るにはなかなかアリなセレクションかと思うんだけど。
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ビッグブラザーとリトルピープル
説明不要ですが「1Q84」のタイトルモチーフにもなっている同書。物語構成にも共通点があり、姿・形は変われども、体制と反体制を描き、それに立ち向かう者がいる・・・
中村