紙の本
それぞれのケース
2013/05/19 21:41
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しんぴん - この投稿者のレビュー一覧を見る
納得できるような、できないような。世界では、これが現実味を帯びて理解されるのか?
紙の本
10年後の世界
2015/10/24 10:58
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:okadata - この投稿者のレビュー一覧を見る
未来の働き方を形づくる5つの要因そしてそこから「漫然と迎える未来」の暗い現実と、「主体的に築く未来」の明るい日々を対照的に描きそのためには働き方をシフトすることを提案している。
要因1はテクノロジーの進化、1990年にはまだ社内メールはなく、携帯も持っていなかった。パソコンでできることも限られていてググるなんてできない。著者はこれから注目すべき10の現象をあげている。例えばバーチャル空間やAIなど。後10年で何が来るのか?おそらくすでにある技術だろうが。
要因2はグローバル化の進展、8つのポイントがあげられているがこれはもうほぼ起こっている。インドと中国がエンジニアと科学者の人材輩出大国になるというのはまだこれからだが。
要因3は人口構成の変化と長寿命化、中国で言う80后、子供の頃からITに馴染んだ世代が2025年には影響力を拡大する。(年齢的には当たり前だ)そしてベビーブーマーの一部は貧しい老後を迎える。
要因4は社会の変化、しかしこの中であげられている現象には「自分を見つめ直す人が増える」などよくわからないのもある。全般には家族のあり方を含め多様性が広がるというところだ。
そして要因5がエネルギー・環境問題の深刻化、二酸化炭素排出を抑えるためにテクノロジーの進化と合わせて会議はバーチャル空間で、モノも人も移動しなくなるというがそれはどうだろうか?
これらの要因から導き出される「漫然と迎える未来」では人々は時間に追われ、人間関係は希薄化し幸福感は減衰し、格差が拡大し新たな貧困層が生まれる。そして明るい未来を築くための3つのシフトがこれだ。
第一のシフトはゼネラリストから連続スペシャリストへ。テクノロジーの進化がゼネラリストを用無しにする。終身雇用は崩れるので希少価値のあるスペシャリストでしかも他の分野に転出する覚悟がいるとか。そんな人はいつの時代でも大丈夫だろうよ。その他大勢の解法にはならないような。
第二のシフトは孤独な競争から人的ネットワークを活かして、ポッセ(同じ志を持つ仲間)を作ること。充実したポッセの条件はいろいろ書いてあるがワンピースのルフィ一味とでも考えれば良いのだろう。
第三のシフトは大量消費=満足できる給与を捨ててでも、やりがいのある仕事と充実した経験やワークライフバランスを優先すること。そしてその選択を理解することだ。(理解したうえで忙しい仕事と高給を選ぶ人はいっぱいいると思うのだが)
要因については細かな差異を無視すれば方向は同意できる。しかし、そこから導き出される未来像がいまいちピンとこないものばかり。で、あまり共感はできなかった。ここに書かれた3つのシフトが実行できる人はいつの時代、どこであれやってけそうだしな。原初の発刊は2011年で書かれたのが2010年とするとすでに5年経っている。後10年で変わるものがどれだけあるかだが。
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本書を手に取り、読もう読もうと思いつつ1年半も寝かし続けてしまった一冊。
世界が変わり、技術が発達するにつれて、働き方も変化せずにはいられない状況が刻一刻と迫りつつある。この本にある通り、2025年にはまさしく今の働き方は残りつつも、今とは全く違うかたちで働くということが見直され、働き方にも大きな変化が起きることが予想されるのは想像に難くない。著者が述べる3つのワークシフトがその主流をなすことだろうが、何にせよ、あらゆる思考・意見を参照しつつも、最終的には自分で考え、その結果に対し責任と覚悟をもって臨む姿勢が大事になってくるはずである。
自分自身も遅まきながらこの本の内容、そして目の前の社会の変化を感じつつ、自分の将来に対し、決断をもって次への働き方へとつなげていきたい所存である。
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半年に渡る長い海外出張のなか、この本を読みました。
小さな子供と離れ、妻に大きな負担をかけ、多忙のなかで時間をすごした日々。
昨日に家に帰ってきたものの、また海外に出張でいく必要がある事を伝えることで、家族の失望や諦めを感じています。
いま、私は働き方について何かを変えざるを得ない時期にあると感じます。
このまま深く考えずに過ごすことが、どんな結果につながるのか、これからどんな選択をしていくべきか、考えるベースとして、この本は私達に問いかけます。
私達は、未来の生活の質を高めるためにどんな選択をしますか。
一緒に話し合いましょう、と。。。
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「最近出てるシフト系で抜群のまとめっぷり」という評価をどこかで読んだので購入。
確かにここ最近で話題になった価値観から、うまく未来を可視化していて、読みやすいです。
ただ、知ってる人には物足りないかも。
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社会が変われば、そこで働く人に求められる資質も変わる。どう学び、どう働き、どんな人間関係を築くべきかのヒントをふんだんにもらえる本。
自分にとってすごく驚くような内容がなかったのは、インターネット業界、環境業界、NPOセクターなどで、これから起こる変化の予兆に触れながら働いているからかもしれない。
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未来を形作る5つの要因。
①テクノロジの進化
・テクノロジーが飛躍的に発展する
・世界人口の50億人がインターネットで結ばれる
・クラウドの利用促進
・生産性の向上
・ソーシャルな参加が活発になる
・知識のデジタル化
・メガ企業とミニ起業家が台頭する
・バーチャル化とアバター
・人工知能アシスタント
・テクノロジーが人間の労働者にとって変わる
②グローバル化の進展
・24時間×365日休まないグローバルな社会
・新興国の台頭
・中国とインドの発展
・倹約型イノベーション(新興国で生まれたイノベーションが先進国に)
・新たな人材排出国の登場
・世界中で都市化の進行
・バブルの形成と崩壊
・世界中に貧困層の出現
③人口構成の変化と長寿化
・Y世代の影響力が強化
・寿命が長くなる
・ベビーブームの一部が貧しい老後
・国境を越えた移動が活発に
④社会の変化
・家族のあり方が変わる(離婚・再婚の増加等)
・自分を見つめ直す人が増える
・女性のちからが強くなる
・バランス重視の行き方を選ぶ人が増える
・大企業や政府への不信感が強まる
・幸福感が弱まる
・余暇時間が増える
⑤エネルギー、環境問題の深刻化
・エネルギー価格の上昇
・環境上の惨事が原因で住居を追われる人がいる(原発問題とか)
・持続可能性を重んじる文化の形成
・3つのワークシフトが必要
①高度な専門性を磨く。複数の山が連なるようなキャリアを描く
②課題に取り組む上で頼りになる少人数のメンバー/イノベーションを推進する大勢のネットワーク/ストレスを解消する友人という3つのネットワーク
③消費×お金を中心とした価値観から創造的経験を重要視する価値観への変化
そして重要なのは自分自身で意図的に選択してシフトされること。当然ながら選択しなかったものは失うことになる。
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2012年読んできた本の中でも特におすすめの良書。
先日も書きましたが、一つの活動体(会社や組織)にしがみつく
時代ではなくなる。そのことを本書では、
「連続スペシャリスト」としてネーミングされています。
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ゼネラリストと会社の間には、社員がその会社でしか
通用しない技能や知識に磨きをかけるのと引き換えに、
会社が終身雇用を保障するという「契約」があった。
………問題は、そうした旧来の終身雇用の「契約」が
崩れ始めたことだ。ゼネラリストがキャリアの途中で
労働市場に放り出されるケースが増えている。
そうなると、一社限定の知識や人脈と広く浅い技能をもっていても、
大して役に立たない。
(本書より)
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働き方について
5つのトレンドと3つのシフトをわかりやすく、
たとえ話を織り交ぜながら、
読者に呼びかけている良書です。
働くことで、どんどん情熱が持続でき、
傾けつづけることができる。
そんな価値ある経験の積み重ねをしていきたいと思います。
一人ひとりが働く定義も勉強同様、再定義する必要があります。
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2025年、テクノロジーの進化、グローバル化、人口構成の変化と長寿化、コミュニティの変化、エネルギー・環境問題の深刻化などの要因により、将来の我々の働き方は大きく変わる。そんな中、自分の職業生活に影響を及ぼす要因を捉え、どういう働き方を選択すべきか、考えさせられる1冊。
①<第1のシフト>広く浅い知識をもたないゼネラリストから、高度な専門知識を備えたスペシャリストへのシフト。
今後は簡単に多くのテクノロジーにアクセスできるようになるため、専門性の低い技能は取って代わられてしまう。そこで、専門性の高い技能の獲得に多くの時間を費やすのだが、そこでは時代ごとに求められる技能を連続して習得していく必要が出てくる。この連続的な獲得の必要性が、これまでの時代とは異なると思う。(ゼネラリストより深く掘ったスペシャリスト)
また、他の人が同じような技能を持つようになれば埋没してしまう可能性も出てくるため、自分の能力をアピールするような方法も考えなければならない。この点は、第2のシフトのネットワークを築く際にも人を集めるのに必要であるため、注意したい。
②<第2のシフト>孤独に競い合う生き方から、他の人と関わり協力し合う生き方へのシフト。
他者と差別化してイノベーションを創造する仕事をするためには、複数での協業が求められるが、その集団には、専門集団であるポッセ、創造的なビックアイデア・クラウド、バーチャルな孤独を和らげる自己再生のコミュニティの3つがある。特に(自分にとって)大切なのは、プル戦略(人を惹き付けること)。共通の興味や関心を通じて集まる集団には、自分が積極的に発信していくことが重要だ。自分の関心はどういったもので、他者にどう伝えていくかは、社会人にとっても有用なコミュニティを築く一歩になり得る。
③<第3のシフト>大量消費を志向するライフスタイルから、意義と経験を重んじるバランスの取れたライフスタイルへのシフト。
お金が第一である価値観から、家族や自分自身の経験に比重を置く価値観へのシフトが始まっている。自分にとっては成長や貢献が大切だと感じているが、企業以外にも非営利団体など他でも活動することを通し、多様な価値観を受け入れて自分の存在意義を考えていきたい。
全体を通して、未来を予測するだけでなく、会社や家庭での価値観を含めて、自身の強みや武器となるキャリアを考えるきっかけとなった。
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『フリーエージェント社会の到来』以来の、未来の働き方に関して、重要な提言のある本。
未来を形作る5つの要因を提示し、働き方のシフトを、3つにまとめている。
このテーマは、凄く深く、今後も様々な角度から、いろんな書籍が出そうですね。リードホフマンの『スタートアップ』にも、共通する内容が多かったので、やはり、この方向性は、間違ってないのですね!
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今の世界の状況から推測する未来の予測について述べられている。
2パターンの予測があるが、どちらも起こりうる可能性は十分あると思われる。
仕事のやり方について考えさせられる本です。
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ここに描かれたような2025年はやってくるのでしょうか?とてもおもしろかったが、もう少し夢が欲しかった。次は2050年でお願いします。
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啓発系の本はたまに読みますが、だいたいがこうすべきというベクトルだけ示されており、読み終わった後はそんなの分かってるよ、と思うことが多いです。が、これはきっぱり具体的に未来の社会を予測し、面白かったです。
文章が、前半は男性っぽく、女性の本だと気付いたときはちょっと驚きました。
かなりボリュームがありますが、テーマへのアプローチの仕方とか、読み応えがあってよかったです。
ただ、この本のシフトすべきターゲットは、ポテンシャルがある程度ある人なんだろうな〜とか思っちゃったりしてもいます。
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図書館で借りたのを読んだ後、Amazonで買いなおした。
自分の進むべき道に希望が見え、今までの仕事選びは間違っていなかったと思えるようになった。
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この本では2025年には世界中の人々がどんな働き方をしているだろうか。それについての悲観的な側面、楽観的な側面双方からシミューレーションされています。単なる想像妄想でのシミューレーションではなく、いろんな統計や著者らがフィールドワークで様々な人から調査したことなどを基にしているようですのでそれなりに信憑性がある話になっています。それは著者自身が研究者であるからでしょう。大した分析や理論的根拠もなく自分の経験談から「これからの世の中はこうなるからこうすべきだ」という仕事論の本は世の中に本当にたくさん出まわっています。私はそういう本を立ち読みするたびに、自分の身の程もわきまえずげんなりして辟易するのです。げんなりする理由は「なぜこの著者は、この私より遥かに賢いはずなのにこんなことしか書けないんだろう」ということです。
しかし、本書はそういう本とは一線を画していると思います。著者自身がお金にまったく困っていないはずなのに、お金に困っていくだろう階層の人の2025年もリアルに分析的に予測しているところは本当に脱帽します。きっと著者のこの女性は、大脳皮質が非常に発達している上に、自分と違う意見が星の数ほど存在することを心から認識し、そしてその相違を心から受け入れている―そういう人なんだろうと僕は思います。
これからは人と人との繋がりが大事で、皆の集合知で様々な困難な問題を解決していく…そうだと思います。大脳をあまり使わなくてもいい仕事はどんどん人間から機械に置換される…そうでしょう。というかもう既に世の中そうなってます。僕が20代を過ごした2000年代を、僕の眼から観察した日本ですらそうでしたから。僕はこの著者が言うところのY世代です。
遊ばなければ高度な専門技能を磨けない。自分のやっていることに胸躍らせ、学習と訓練につきものの苦労を楽しみ、手ごわい課題に挑むことにやりがいを感じてはじめて、私たちは本当に高度な専門技能を習得できる。(p270)
原著を注文してしまいました。