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今年初の五つ星評価。
筆者が言いたいことは次のとおり。
「ソーシャルメディアはあなたが参加しようとしまいと、とにかく始まってしまっている。社交性(ソーシャル性)を持ち合わせた人は、この新しいテクノロジーを活用してさっさと自分のつながりをもっと強化していくだろう。あなたは2つの選択肢の前に立たされている。「妨害者となるか」(邪魔をするか)あるいは、「遅れずに参加するか」(乗船するか)だ。」(p215)
そのほか、
・ソーシャルメディアはマーケティング用途と同じくらい、学習に対しても有効(p4)
・ソーシャルラーニングは人々の仕事の進め方を根本から変える(p18)
・ソーシャルラーニングは情報共有、コラボレーション、自律的な協調作業が中心となる(p41)
・生活と仕事の境界線が薄くなるにつれ、(マイクロシェアリング)ツールの活用は忠誠心と生産性の両方の向上につながる(p121)
・マイクロシェアリングの鍵は自分の情報のアップデート(更新)である(p123)
・マイクロシェアリングは(中略)有言実行のツール(p137)
などなど、facebookを初めて1年あまりの私にとっては腑に落ちる言葉がいくつもある。
また、各章に「批判の声に答える」や「お勧めのアプローチ」があり実践的な内容でもある。
今後何度も目をとおす本になるだろう。
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ネットのソーシャルな場でこの本が紹介されていました。その人が紹介しているならということでさっそく購入し、読んでいます。
もうこの行為(アクティビティ)自体がソーシャルラーニングなわけで、意識するしないに関わらず確かに学びはソーシャル化の恩恵に浴しています。
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ソーシャルラーニングといわれるとなにか身構えてしまうが、そもそも学ぶとかどういうことなのかを考えさせられる本。本著に書かれているのはblogを使う意味、マイクロシェアリング(Twitterのようなマイクロブログ)を使う意義、ウィキの有効性など単体で捉えると、知っていることばかりを勧められるように感じる。しかし、その背後にあるソーシャルであることで、間違った概念を指摘しあったり、ちょっとした疑問を答えてくれたり、今までは教室や講義室など大きな空間ででしかできなかったことが、IT空間で広がることで新たな学びの可能性を指摘してくれているようにも感じるのだ。
もしかしたら教育空間というのは今後企業や学校という単位ではなく、世代や空間を越えて共有する知的空間こそ学びが実践されるのではないかと思う。ダイレクトな指摘はないが、そういう思考をこの本の向こう側で行いたいという思わせる中身だ。
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ソーシャルメディアのケーススタディを紹介する本はたくさんありますが、本書はそれを関係者の「気づき」・「学習」という観点で紹介するのがユニーク。意思決定のプロセスを共有して共感を得たりなど、非常に参考になることが多かったです。「新しい学びの場」という観点のソーシャルメデイア論で、斬新でした!!
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SNSの普及は、私たちのコミュニケーションやビジネスだけでなく、学びのスタイルも変えます。野中郁次郎氏の知識創造プロセス(SECIモデル)に従えば、異なる知識が重なる場があれば知識は生まれるわけです。そしてSNSは間違いなく、その場をバーチャルに増やし、リアルな場をつくるきっかけを与えます。では、どのようにかわるのか。そしてどうかつようしていくべきなのか。私たちがSNSを通じて何を学びとして得れるのか、そんなポイントを「ソーシャル・ラーニング」として整理されているのがこの本です。
以下、要点と解釈の整理です。
○ソーシャル・ラーニングの基本的な考え方
もっとも根本的な考え方は「船にのれ」です。サントリーの言葉を借りるなら「やってみなはれ」、Facebookの言葉を借りるなら「Done is better then parfect」です。ようするに、まずは取り掛かること、試すことが必要ということです。
そしてソーシャル・ラーニングは一人で行うものではありません。しかし、だれか仲間を探さないとできないものでもありません。普及し続けるSNSを利用し、つながりをつくっていくなかで、誰かとかかわりを持ちながら学んでいけばよいのです。これはビッグデータ時代で学びを重ねていくため(ビッグデータを手なづけるため)のアプローチともいえます。
○ソーシャル・ラーニングの特徴
ソーシャル・ラーニングの特徴を整理すると、誰もが今の生活にアドオンして活用できる学びの機会であることが良くわかります。
・誰しもが利用できる
・大学の授業や研修と共存でき、シナジーを生む
・知識を詰め込むのではなく、経験を通じて学び取れる
そして今までよりも
・より多くの情報
・より多くの接点
・より幅のある広がり
を学びに提供するものでもあります。
このとき、学びのメカニズムを整理すると、学びの効果の大半を占める経験部分をソーシャル・ラーニングが補完することもわかります。
・70%は経験を通じて得られる
・20%は他社からの指摘によって得られる
・10%は知識を詰め込むこと(大学の授業や企業研修)で得られる
学びを、知識と経験により情報を取り込み新たな変革を生み出すもの、と定義するのであれば、ソーシャル・ラーニングが経験という側面から非常に高い学びの効果をもたらすことが期待できるわけです。
○ソーシャル・ラーニングのアプローチ
ソーシャル・ラーニングのアプローチは、目的や利用するサービスによって多少違いがありますが、ポイントは変わりません。まず何より、楽しむこと。楽しくなければ継続することは困難です。
その上で、
・できることから始める(無理はしない)
・互いを歓迎し、敬意を払う
・情報を発信する
・相手からの情報に傾聴する
・シンプルに、わかりやすく
といったところを念頭に置き、特定のトピックスに対してソーシャルを通じてコミュニケーションを重ねていくことが必要になるのです。
また、ソーシャル・ラーニングの実施ガイドラインといて
・情報の透明性 : 参加者に対して情報が明確に伝えられること
・情報の保護 : 個人情報等の管理
・相手への敬意 : 互いの権利を守り、尊厳を守る
・責任範囲 : ツール利用は個々人の責任において利用する
・貢献・目的 : 何が得られるのか、何に貢献すべきなのかを明確にする
などを明らかにしてアプローチすることで、より高い効果を得ることが可能になります。
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広告のチャネルとしてではなく組織内の学びのチャネルとしてWikiやSNSといったソーシャルなプラットフォームを導入することを推奨している本。
各章に『批判の声に応える』という部分が付属しており、例えば”うちの経営層は決して認めないだろう”というありがちな問題に対して、人をコミュニティに参加させることやコミュニティに参加する時間を見つけることの方が大きな問題なので、そんなこと気にするなと説く(p.79)。こういう問題に答えようというのは非常に読者のニーズをつかんでいると思うのだが、いかんせん答えが答えになっていないものもある。もちろん、有用なものも多い。"ウィキはもうあるが、投稿する人が少ない"に対してはWikiに文書を投稿してメールでリンクを回覧する方式にすることでメールによるコミュニケーションを代替できると言っている(p.171)。…が、アクセス権限はどうすんだとかそういうことはやっぱ自分で考えなきゃいけないので実践には距離がある。その点でタイトル通り「入門」だと割り切らなきゃいけない。
全体的に具体的な企業での導入事例や有名な書籍からの引用など、インタビューおよび文献調査は大量に行われたのだろうと推測できるほどの内容量があるので、拾い読んで気になった部分をメモする感じで読むといいと思う。ただ、あといっぽ纏まりに欠けるので、あなたが責任者で実際に導入するとなれば、自分でどのサービスをどのように導入していくかを決めるのに役立てるのは難しいかもしれない。どのような場面にどのようなソーシャルプラットフォームが有効で、必須な機能は何か、といったようにナビゲーションして欲しいなと思うのは贅沢だろうか?
最新の技術や具体的な活用法については http://www.thenewsociallearning.com/ でフォローしていくと言っているし、今後に期待したい。本の概要を示したページ http://www.thenewsociallearning.com/the-book のRecommendations: では活用の指針が端的に纏まっていてイイと思う。
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本書は、ソーシャルメディアを利用した「学び」の体型(ソーシャルラーニング)の提案。
このソーシャルラーニングを企業や様々な組織に導入することで、新たな研修の形を生むことだけではく、自発的な学習を促すツールとしても多くの可能性があると言っています。
僕が主催している勉強会でも、メンバーの日頃の学習をサポートする目的で、TwitterやFacebookを利用しているので、本書であがっているソーシャルラーニングの意味やその効果は非常に理解できるものでした。
より効率良く生きるためには、多くの情報を集め、その複雑な概念を理解しなければなりません。
しかし、情報過多と言われるこの時代、もはやそれは、1人単独で行えるものではなくなってきています。
だからこそ、ソーシャルラーニングという考え方が必要になるわけです。
リアルタイムで多くの知恵を集結させ、問題を解決する。そして、その過程を多くの人で共有することで、経験をシェアする。
これにより、1人で行なうよりも何倍もの学習効果を生み出す。
これからは、学校教育や企業研修でも、このソーシャルラーニングが当たり前になるかもしれません。
そんな可能性を本書を読んで感じました。
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ソーシャルラーニングの導入書として期待していたが。翻訳が下手過ぎて読む気力が減少…。新しいことがいっぱい散りばめられてるはずなんだが、読み切るには気力必要。
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もはや教室で学ぶ時代ではなく、ソーシャルメディアを使って学ぶ時代になりつつある、ということだ。
もちろん講師が生徒や聴衆に向かって伝えることは重要な学びの機会であることは間違いない。しかしそこから更に一歩進んで、Twitterを使って一緒に考える事が出来る。近い将来講義にハッシュタグが必須になるかもしれない。
一方通行のE-Learningから双方向のSocial Leraningへの変遷は集合知を使って活きたフレッシュな学びを得る新しい手段である。
「パワーはもう発表者から聴衆に移ってしまった」のだ。
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結局会社でFacebookやTwitter、Wikiを使うとイイヨイイヨーという本で、どう良いのかがまったくわからず。ソーシャルラーニングが何なのかもわからず。挙句、まさかのセカンドライフの紹介。曰く「反対を恐れていたら何もできない」。って、あのー。
3年前ならともかく、今さら価値あるのかな、この本。訳もイマイチだけど、一応事例紹介は多かった気がするので☆2つ。
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ダニエル・ピンク推奨の意味が分かります。色々な事例を引きながら、ツィッター、wiki、ビデオキャストなどを紹介、これらを使った集合知の作り方を示している。日本では正直、辛いかもと思う部分も多々あるが、マイクロシェアリングは可能性があるかもしれないと思った。
でも、内容の割に高いと思う。
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ソーシャルラーニングという言葉から予想される、ソーシャルなかかわりの中での学習を期待したが、企業教育にソーシャル系のツールを使いましょう、的な話で期待外れ。
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グランズウエルのように、企業のラーニングにソーシャルをどう使うかという本。問題は、特殊用語のカタカナが多くて読みづらいのと、この世界は動きが速いので、書籍(特に日本語版)が出る前に情報が当たり前になってしまうこと。
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いわゆる、語学を教えあうLang-8みたいな、そういう類のSNSの紹介、または使い方のマニュアル的なものを想像していたが、かなり違っていたようだ。
「ソーシャルラーニング」とタイトルされてはいるが、SNS上で「学習」する、という意味ではなく、SNS・または集合知をうまくつかって情報を効率的にPULL(引き出して)していこう、そのための心構えや大企業等での採用例を紹介している本である。
「つながっていることがデフォルト」の世代が主役になるこれからの時代。
「わからなければ聞きに来い」という我々を含むそれより前の世代の考え方のままでは生きて行けない。
「わたしはこんなことを知っている」をどんどんシェアしてもらうこと。
こうして出来たつながりが引いては自分に返ってくる。
『情けは人の為ならず』を、身の回り、身近な人にだけでなく、ネットを介して世界レベルでそれを実現させる。またそうなりたい、と突き動かされる内容でもある。
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業務に軸足を置きながら「新しい情報技術を使って如何に多くの頭脳から知識を引っ張って来るか?(=クラウドソーシング)」
自分の興味とマッチしていたので「実用的」だったかな?